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6年ぶり 観閲式に 5700人 [2018年06月05日(Tue)]

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 海上保安庁の創設70周年を記念する第57回観閲式及び総合訓練が5月19、20の両日、東京湾・羽田沖で行われた。
 全国から集結した巡視船艇24隻と航空機12機が参加して縦列航行や編隊飛行を繰り広げたほか、続く総合訓練では特別警備隊や特殊救難隊、潜水士などが吊り上げ救助、テロ容疑船の捕捉・制圧、高速機動連携などを披露した。
 本庁主催の観閲式・総合訓練は2012(平成24)年6月以来6年ぶり。初日は風の強い曇り空、2日目は白雲が浮かぶ晴天となったものの、全国から応募した一般市民や海上保安友の会の会員、招待者など両日で約5700人もの多くの海保ファンが参観し、盛んに拍手や声援を送った。

 参観者が乗船した「観閲船」は横浜「いず」、福岡「やしま」、釧路「そうや」、舞鶴「だいせん」の4隻。このうち「やしま」には観閲官として1日目は石井啓一・国土交通大臣と中島敏・海上保安庁長官が乗船。
 2日目は、現職の総理大臣としては09年の麻生太郎総理以来2人目となる安倍晋三・総理が特別観閲官として乗船し、あきもと司・国土交通副大臣、中島長官とともに紅白幕の観閲台に立った。
 
 受閲船隊の一番船は、世界最大級の巡視船「あきつしま」(6500d、横浜)。次に1000d型の高知「とさ」、横浜「もとぶ」と続き、尖閣専従部隊で活躍中の石垣「ざんぱ」が雄姿を見せると、参観者たちからひときわ大きな拍手と歓声がわいた。さらに測量船「昭洋」や銚子「つくば」など、計13隻の船艇が続々と航行した。
 
 各船上では乗組員が整列して「登舷礼」を示し、対する観閲官らも胸に手を当て、敬礼をするなど「答礼」を返した。
 
 海保の船艇航行の後には海上自衛隊の護衛艦「はたかぜ」や水産庁の漁業取締船「はまなす」、米国沿岸警備隊の警備船「Alex Haley」(約2600d)など海上関係機関の6隻の船艇もパレードを行った。
 
 続く航空機の観閲では、函館航空基地の「くまたか」を先頭に7機のヘリコプター、羽田航空基地の「うみわし」をしんがりとする5機の固定翼機が次々と低空飛行した。
 
 総合訓練には消防船「ひりゆう」や巡視船「ぶこう」などの横浜、横須賀保安部の船艇7隻のほか、警視庁の警備艇や沿岸4市の消防艇など7隻が参加。逃走するテロ容疑船への実戦さながらの威嚇射撃や正当防衛射撃の音や迫力に、参観者たちも圧倒された様子。
 
 観閲した安倍総理は「練度の高い動きを目の当たりにし、大変頼もしく思う。海上保安庁なくして海洋立国日本の将来はない。諸君の70年の歴史に裏打ちされた『現場力』を力に、これまで以上に多くの重要な使命を果たしていくことを期待する」と船内放送を通してあいさつした。
 
 1日目の「やしま」には、日本水難救済会や日本海洋少年団連盟の名誉総裁を務められる高円宮妃久子殿下と三女の絢子女王殿下も乗船された。また参観者の中には、海上保安官志望だったという二男の遺影を手にした父親もいた。「壮観で素晴らしかった。何より尖閣警備で頑張っている『ざんぱ』の参加がうれしく、感慨深かった」と話した。   (小野信彦記者)

            (写真は上から「とさ」、「もとぶ」、テロ訓練、撮影・小林利光)