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「船底清掃ロボット」海上保安庁が開発 6月下旬から試行運用 [2015年06月09日(Tue)]

清掃ロボット全体図.jpg

ロボット清掃中.jpg

 海上保安庁装備技術部では、巡視船艇の船底をきれいにする「船底清掃ロボット」を民間業者と共同開発した。(上の写真は模式図、その下の写真は船底を掃除中のロボット)

 昨年6月から12月まで試行運用をしたところ、汚れを効果的に落とすことができるなど上々の結果が出た。
 今年度は6月から、七管本部管内の巡視船艇で第2段階の試行運用を行う。
 
 船底が汚れ、付着物が付くと、巡視船艇の速力が落ち、燃費もかかる。この問題を解決するため「船底清掃ロボット」を企画。装備技術部の管理課と船舶課は、NEDO(新エネルギー・産業開発機構)の平成23〜25年度SBIR技術革新事業として、民間業者と共同開発した。
 
 ロボットは長さ約1b、高さ約50a、幅約40aで、重さは約40`。
 前後と中央に付いた計6個の小さなプロベラを回して推進力とする。ロボット自身の浮力もあり、船底に下から吸い付くような形となる。
 
 ロボット上部には、ナイロン製の回転ブラシが2つ装備され、歯ブラシのように、船底のあかや付着物を取り除く。また、4つの車輪が船底とブラシの間隔を調整する。
 
 ロボットの操作は、職員がロボットに装着された小型カメラを見ながら、光ケーブルを経由して行う。家庭用の100ボルト電源で動くうえ、清掃で除去した貝などはネットに収容し、環境を汚染しないように配慮されている。
 
 昨年度は、民間業者との間でロボット1機の借入保守契約を結び、練習船「こじま」と三管本部管内の巡視船艇、延べ53隻で、装備技術部の職員3人が操作して試行運用した。
 
 この結果、船底についた、のり状の植物性の汚れや、小さな貝などは、うまく除去できることがわかった。ただし、フジツボなど強固な付着物の除去は課題として残った。
 
 清掃の結果、燃費が平均2・0%向上し、速力も平均2・0%回復した。船艇の汚れがひどくならないよう、2〜3カ月置きに小まめに清掃すると効果的なこともわかった。
 清掃に要した時間は、CL型巡視艇で約2時間、大型のPLH型巡視船で1日半から2日間だった。
 
 現在、船底の掃除は潜水業者と契約して行っているが、その間の巡視船艇の行動が大きく制約される。しかしロボットなら、巡視船艇が行動日か休養日かを問わず、空いた時間に海保職員が短時間でできるのが利点だ。
 
 今年度は本格運用を目指し、6月下旬から約5カ月間、七管内で船舶支援官が配置されている部署で試行を行う。                 (本庁装備技術部管理課)