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「海上保安レポート2015」発刊 [2015年05月20日(Wed)]

◎「離島、遠方海域」を特集
◎両陛下のパラオ訪問も

海上保安レポート2015表紙(帯).jpg

 海上保安庁は5月12日、海上保安業務に関する最新の情勢や今後の展望などをまとめた『海上保安レポート2015』(A4判、127n)=写真は表紙=を発刊した。
 昨年は恒常化する中国公船による尖閣諸島の領海侵入のほか、小笠原諸島周辺での中国漁船によるサンゴ密漁問題も新たに浮上するなど、日本の主権が脅かされる事案が発生している。このため「離島周辺や遠方海域における海上保安庁の活躍」と題した特集を組んだ。
 
 特集で取り上げた項目は、中国サンゴ漁船▽尖閣領海警備▽海難・海上災害▽ソマリア沖などの海賊対策▽大陸棚延長などの海洋権益の5項目。
 
 中国サンゴ漁船については、昨年9月以降の視認と検挙状況を図表で示し、外国漁船の違法操業に対して罰則強化された法律改正も新旧表で説明している。尖閣領海警備では、近年増加する領海内操業の中国漁船に対する退去警告状況を初めてグラフで示した。
 
 海難・海上災害では、三重県大王崎の約480`沖で浸水した日本漁船の乗組員28人の救助や、硫黄島の約1200`先で発生した急患の洋上救急などを紹介。国際緊急援助隊としてマレーシア航空機の捜索や、フィリピンの台風による油流出事故への対応支援の活動を説明している。
 
 海賊対策では、平成21年からソマリア周辺海域派遣捜査隊として、26年度末までに21隊計168人を派遣し、同沿岸国や東南アジア諸国に対する法執行の能力向上支援にも協力していることを説明。海洋権益の確保では、海洋情報部の大陸棚延長の取り組み、資源開発につながる海底調査や西之島の観測なども、写真や図表で紹介している。
 
 「十大トピックス」では、4月8〜9日に天皇皇后両陛下が巡視船「あきつしま」を宿泊先としてパラオ共和国をご訪問されたことを掲載。現地でのあきつしまの写真が表紙を飾った。また「女性職員の活躍推進」として2ページを設け、現場で活躍する女性4人のメッセージも載せている。
 
 『海上保安レポート2015』は定価970円(税込み)。政府刊行物センターや全国の主要書店、公益財団法人・海上保安協会(03・3297・7580)で取り扱っている。