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「有害危険物質が流出!」 横浜で対応訓練 [2014年03月20日(Thu)]

超過密海域の東京湾で有害危険物質(HNS)が流出した場合、大きな被害が懸念されることから第三管区海上保安本部は2月21日、HNS流出を想定した大規模対応訓練を横浜港の横浜海上防災基地周辺で行った。
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訓練には同本部巡視船艇4隻と職員約60人、横浜市消防局から消防車両9台と職員約35人が参加した。
 ケミカルタンカーに見立てた巡視船「たかとり」から、有害物質のトルエンをパイプで荷揚げ中に流失事故が発生したとの想定。
海上から巡視船艇3隻が出動してガス検知を実施、周辺の船舶に「岸壁を離れて下さい」と放送と電子掲示板で呼びかけた。
「たかとり」には、化学防御服を着込んだ消防署員が乗り込み意識不明者を搬送した。
さらに、危険物質防除のため巡視船が「たかとり」周辺に放水するなど迫真の訓練を行い、「東京湾排出油等防除協議会」会員の周辺自治体職員や海事関係者約100人が視察した。

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 同本部環境防災課の唐津智和課長は「有害危険物質は無色で臭いのないものもあり広範囲に拡散するので、安全海域を確保し二次災害を防ぐことが重要だ。東京湾での事故は影響が広範囲にわたるが、多くの関係者が視察に来てくれて良かったし、消防との連携が強化された」と語った。
            (「海上保安新聞」2月27日号より)
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