
三菱重工業下関造船所で2月25日、巡視船「ざんぱ」の引渡式が行われた。
「ざんぱ」は、尖閣諸島の領海警備体制を強化するために順次整備されている大型巡視船で、今年度4隻目の新造船にあたる。
式典では、引渡書・受領書の授受、社旗降下および庁旗掲揚、乗組員紹介が行われた。
続いて、露木伸宏・本庁総務部参事官が「海上保安庁に課せられた任務の重要性を改めて認識し、本船の持つ優れた能力を遺憾なく発揮できるよう研さんに努めていただきたい。我が国周辺海域の海上保安の要となるよう、業務に邁進(まいしん)していただきたい」との長官訓示を代読した。
また、「ざんぱ」の櫻井裕一船長は報道陣のインタビューに「本船の能力を十分に引き出し、国益を守るため尖閣警備に万全を期したい」と抱負を述べた。海上保安友の会七管支部会員12人が引渡式を見学した。
「ざんぱ」の名称は、沖縄の残波岬にちなんで付けられた。
「ざんぱ」は、昨年9月に就役した巡視船「たけとみ」「なぐら」、11月就役の「かびら」と同じ石垣保安部に配属となり、尖閣領海警備専従体制の一翼を担う。
(七管本部)