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中国漁船検挙 最多の16隻 平成26年の海上犯罪 [2015年03月09日(Mon)]

◎中国船検挙 過去最多24隻
◎密漁6年連続2000件越え
◎送致は2%減の7062件

 海上保安庁警備救難部は2月18日、平成26年の海上犯罪取り締まり状況を発表した。
 被疑者を検挙し送検した送致件数は全管区で7062件と、前年より139件(2・0%)減少したが、外国漁船の検挙隻数は24隻と前年(11隻)の2倍以上に増えた。
 特に中国漁船は、小笠原諸島周辺などでのサンゴ漁に多数出現し、これまで最多の検挙数。漁業関係の法令違反では「密漁」が2436件と前年より43件増加し、平成21年以降6年連続の2000件超えとなった。

 送致件数は、過去最多だった21年の8200件から、25年の7201件へと続く全体的な微減傾向がさらに進んだ。

 送致件数の法令別内訳は、海事関係法令違反が2687件で前年よりも288件減った。
 次いで漁業関係法令違反が2501件、刑法犯など1006件、海上環境関係法令違反が606件、薬物・銃器関係法令違反が35件などだった。

 このうち、海事関係法令違反で多かったのは、検査を受けていない船舶を航行させた無検査航行や定員超過などの船舶安全法関係法令の違反(1142件)で、次いで船員の労働条件などを規定した船員法の違反(564件)。

 漁業関係法令違反では、外国漁船の検挙が前年から13隻増えて24隻となった。
 そのうち16隻が中国のサンゴ漁船で、小笠原諸島周辺や沖縄、鹿児島県沖での領海内違法操業、排他的経済水域(EEZ)内での立入検査忌避などの容疑。
 中国漁船の検挙数は、統計を取り始めた昭和52年(1977年)以降、最多だった。他の外国漁船は韓国籍4隻、ロシア人のカニ漁に使われたカンボジアやシエラレオネ籍の4隻。
 
 外国漁船を除いた漁業関係法令違反の送致数は2485件で、前年よりも35件増えた。そのほとんどが「密漁」で2436件(前年比43件増)と全体の約98%を占める。密漁は平成21年に2189件と初めて2000件を突破して以降、22年2192件、23年2212件、24年2591件、25年2393件と、26年で6年連続の2000件台となった。

 密漁は実行部隊と買い受け業者が手を組んだ組織的、悪質かつ巧妙化しており、暴力団の資金源としての関与も認められる。昨年2月には、ナマコ約130`を密漁した暴力団員ら8人を室蘭保安部が逮捕した。

 刑法犯での送致(1006件)は、前年よりも164件増加した。船舶の衝突や乗揚げなどの業務上過失往来危険が739件(前年比92件増)で、次いで、乗船者を負傷させるといった過失傷害が143件(同6件増)。
 その他、偽造B-CASカードを船員らに不正売買した事案など、文書偽造などの犯罪が43件と前年よりも33件増えた。

 海上環境関係法令違反(606件)は前年より55件減った。船舶からの油や有害液体物質の排出が391件で全体の約65%を占め、次いで多いのが廃棄物投棄の148件(約24%)だった。密輸などの薬物・銃器関係法令違反(35件)は前年よりも18件増加した。
                                   (小野信彦記者)