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日本最後のロランC局が閉鎖 [2015年02月13日(Fri)]

ロランAアンテナ.jpg

 中城保安部は2月1日午前8時30分から、慶佐次(げさし)ロランC局(沖縄県東村慶佐次区在所)の閉局式を行った=写真は同局とアンテナ。
 慶佐次ロランC局は平成5年7月に米国沿岸警備隊から運用を引き継いで以来、21年7カ月にわたって運用を続けて来た。
 これで、日本のロランC局はすべて廃止となった。
 
 閉局式は、日曜日の早朝にも関らず、地元東村の伊集盛久村長をはじめとする地元関係者や、秋本茂雄十一管本部長ら保安庁関係者、ロランC局工事関係者、海上保安友の会会員ら多数が出席して行われた。
 
 玉越哲治・中城保安部長の式辞のあと、秋本本部長から「ロランC業務を滞りなく遂行できたのは、歴代職員の精励格勤はもとより関係者のご支援のたまものです」とのあいさつがあった。続いて五十嵐耕・本庁交通部整備課長から、三管本部でのロランCの引継ぎ当時の苦労話が披露された。また、来賓の宮城正・東村慶佐次区長から「米国沿岸警備隊駐留時のロランC局は、地元との交流の場がクリスマス会であった」など地域とロラン局との交流のエピソードが語られた。
 
 そして「午前9時に電波を停止する」との玉越保安部長の指示で、ロランC電波の停止準備にかかった。テレビモニターには、ロランCの電波の波形が映し出されるとともに、刻々と時間が進むなか「停止10秒前」「停止」の合図とともに、波形が平坦となり電波の停止を確認した。日本のロランCの歴史に幕を下ろした瞬間でもあった。
 
 その後、ロランC局運用にあたり尽力のあった関係者に感謝状の授与が行われ、無事閉局式が終わった。閉局式後には、施設の一般公開を行った。地元・東村が防災無線で「最後の一般公開である」との放送をしてくれたため約60人の来訪者があり、地元に愛されたロランC局の最後を締めくくった。
 ロランC局のアンテナ(高さ193b)は3月にも撤去される。(中城)

ロランC@.JPG

         ◇    ◇
 「ロランC」は、船舶がロランC局からの電波を受信して自船の位置を知る地上系の測位システム。米国は、北西太平洋で昭和38年ごろから運用してきたが、海上保安庁が引き継ぎ、平成5年7月に千葉ロランセンターを開設した。新島(東京都新島村)を主局とし3つの従局を持つ「北西太平洋ロランCチェーン」として平成6年10月から運用を開始(平成8年1月から従局は4つに)。北西太平洋から東シナ海、日本海に及ぶ広大な海域に電波を送ってきた。
 
 しかし、GPS(全地球測位システム)の普及で利用船舶が減少し、南鳥島(平成21年12月)、十勝太(25年2月)と従局が相次いで廃止された。
 昨年2月1日には、主局である新島(東京都新島村)が廃止され、同チェーンの運用は実質的に終了した。従局では慶佐次とポーハン(韓国)が残り、慶佐次は1年間、韓国チェーンの従局として電波を送り続けてきた。
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