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暫しの休息 [2012年03月02日(Fri)]

築30年以上経つ我が家の壁が気になり今年の初めからお風呂場の壁から手始めに
床の間、和室の壁、そして最後に障子の張替えと進み我ながら上手く出来た物だと
一人悦に入りニンマリ床に就くはずだったが一変して悪夢に変わった。
首に激痛が走り体を動かそうにも全く首の痛みで動けない。
そのまま一睡も出来ずに朝を迎えたが痛みはもっと酷くなりとうとうかぐやを休む事になった。
耐えられない程の痛みの辛さに涙が出そうだったが隣にいた娘が
「ね〜、生きてるのが
辛いよ〜、どうしたらいいの〜」とメソメソと泣き出した。
そんな中枕元に置いてあった携帯が鳴り出した。
「もしもしあなたは、どなたでしょう?」
「は?」
「僕は、男の人の声を聞きたかったんですが」
「は??」
「まあいいです。僕の質問に答えて下さい。」
「???」
「僕は、卵焼きの目玉焼きが出来ますが、あなたは、卵焼きの目玉焼きが出来ますか?」
「卵焼きの目玉焼き?」
「出来るか、出来ないか聞いているのです。」
「はい・・・出来ません・・・。」
「それならいいです、今度作って見て下さい、美味しいです。」
「・・・・?」
話を聞くとどうやら息子である副理事長に連絡してラーメンでも食べるつもりだったらしい。
通所している作業所で謹慎処分を受けて家にいて退屈なので一緒に食事でもしたかったらしい
息子にあったら「あなたは、卵焼きの目玉焼きが出来ますか?」って聞こうとしたのかな?

その電話が終わるやいなや
「もしもし理事長さんですか?僕退院しました、家に帰ったら
お母さんがストレスたまって窓ガラス三枚割りました。だけどそれでお母さんの病気治って
しまいました。理事長さんもストレス溜まったら窓ガラス三枚割るといいですよ、では、また」
隣でメソメソ泣いていた娘が
「世の中には、面白い人が大勢いるんだね〜」
とケラケラと
笑い出してしまった。
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