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2027年度笹川科学研究助成の募集について [2026年08月18日(Tue)]
2027年度笹川科学研究助成の募集要項を公開いたしました。
今年度も、よろしくお願いいたします。

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◆申請について
詳細につきましては、下記の本会Webサイトをご確認ください。
・本会Webサイト
https://www.jss.or.jp/ikusei/sasakawa/

■申請期間
・申請期間:2026年9月15日〜10月15日 17:00まで

■募集部門
【学術研究部門】
・新規性、独創性または萌芽性があるが、他からの助成が受け難い研究を募集します
・35歳以下の大学院生、雇用研究者(非常勤、任期付き)が行う研究
・「海に関係する研究」は雇用形態を問いません
・学年、職によって区分を分けて募集いたします。
<研究助成T(学部・博士前期)>
 1件あたりの助成額の上限は100万円
 現在、学部4年生の申請も可

<研究助成U(博士後期以上)>
 1件あたりの助成額の上限は150万円

【実践研究部門】
・地域文化の保存・継承・発展等、社会が抱えている多くの課題を解決するために必要な研究を支援します
・博物館、図書館、文書館、美術館、資料館、文学館、科学館、天文台、プラネタリウム、動・植物園、水族館、その他文化施設等の学芸員・司書・アーキビスト等の専門職が行う研究
・年齢は問いません
・1件あたりの助成額の上限は50万円

■申請方法
Webからの申請です。

◆ご周知について
下記の本会Webサイトへのリンクや、ポスターを印刷し、ご周知頂けますと幸いです。
・本会Webサイト
 https://www.jss.or.jp/ikusei/sasakawa/
・募集告知ポスター
 https://www.jss.or.jp/ikusei/sasakawa/data/2027poster.pdf

皆様のご申請、お待ちしております。

<問い合わせ先>
公益財団法人日本科学協会 笹川科学研究助成係
TEL 03-6229-5365 FAX 03-6229-5369
https://www.jss.or.jp
E-mail:josei@jss.or.jp
Posted by 公益財団法人 日本科学協会 at 11:09 | 笹川科学研究助成 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
先輩研究者のご紹介 横山 雄大さん [2026年08月12日(Wed)]
 こんにちは。科学振興チームです。
 本日は、2024年度「戦後東アジア漁業秩序の形成と変容:日中台漁業交渉史(1950-80s)」という研究課題で笹川科学研究助成を受けられた、同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科の横山 雄大さんからのお話をお届けします。

<横山さんより>
 2024年度笹川科学研究助成にご採択いただきましたこと、またこのたび執筆の機会を賜りましたこと、関係者の皆様に心より御礼申し上げます。
私の研究は冷戦期の東アジアの国際関係、とくに海洋漁業問題をめぐる国際関係です。笹川科学研究助成が海洋問題に注力なさっていることから、私の研究も助成対象として採択いただいたのではないかと考えております。海洋分野の専門家も含む審査員から私の研究の価値を認めていただいたことは、その後研究を遂行する上で大きな励みとなりました。
 近年、中国の海洋進出がとみに注目されていますが、この問題はおもに領土紛争、軍事・安全保障の観点から議論されています。漁業問題もこうした文脈の中に位置づけられて議論されることが多く、結果として領土紛争に関連する漁業問題ばかりに注目が集まっています。また現在の東シナ海では、日本漁業がその規模を大きく縮小させている一方で、中国漁業が大きな存在感を示しています。ただし1980年代以前の東シナ海の状況に目を転じてみれば、実のところ日本漁業が大きな勢力を誇っており、中国大陸近海にまで出漁して漁撈を行っていました。それでは、日中間の漁業関係はどのようにして逆転していったのか、その間に漁業問題をめぐってどのような外交交渉が展開されていたのか。こうした疑問が私の研究の出発点です。
 2024年度笹川科学研究助成にご採択いただいたことによって、中国や米国での長期間の資料調査に取り組むことができました。とりわけ、目下の著しい円安のために、米国への渡航・滞在には金銭的な困難が伴うことに鑑みますと、もし今回の助成がなければ、研究プロジェクトを順調に進めることはできなかったと思います。本助成のおかげで、査読付きジャーナルに拙稿を発表するとともに、博士論文を完成させて学位を取得することができました。
 現在、博士論文を単著として出版するための準備を進めています。また東シナ海以外の海域にも目を向けて、北洋漁業をめぐる戦後日ソ関係についても研究を進めています。

写真1 横山雄大.jpg
(写真1 北洋漁業をめぐる戦後日ソ関係について、函館で資料調査を行いました。
夜の時間を使って訪問した函館中華会館です。)

 私は博士4回生の期間中に、本助成を受給いたしました。人文社会系の場合、オーバードクターは必ずしも珍しくないのですが、他方でオーバードクターでも申請可能な研究助成は限定されているのが現状です。結果として、研究活動に専念できずに博士号の取得がますます遅れるばかりか、ひいては博士課程への進学そのものをためらわせることにもつながっています。より多くの若手研究者が将来の道を切り拓くべく、笹川科学研究助成に挑戦することを切に願ってやみません。

写真2 横山雄大.jpg
(写真2 台湾での日本研究支援事業に協力しました。
派遣先の一つである成功大学のキャンパスです。)

<以上>

 日本科学協会では過去助成者の皆様より、研究成果や近況についてのご報告をお待ちしております。最後までお読みいただき、ありがとうございました。


※テキスト、画像等の無断転載・無断使用、複製、改変等は禁止いたします。
Posted by 公益財団法人 日本科学協会 at 14:07 | 笹川科学研究助成 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
先輩研究者のご紹介 堀田 奈穂さん [2026年08月03日(Mon)]
 こんにちは。科学振興チームです。
 本日は、2024年度「沖縄の女たちと美容室――美と粧いをめぐるグローカルな経験」という研究課題で笹川科学研究助成を受けられた、関西学院大学大学院社会学研究科博士課程後期課程(現所属)の堀田奈穂さんからのお話をお届けします。

<堀田さんより>
 この度は、このような執筆の機会をいただき、関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
 2024年度笹川科学研究助成に採択いただいた、堀田奈穂と申します。私は民俗学を専攻しており、採択された研究はタイトルのとおり、沖縄の女性たちと美容室についてのものです。
 民俗学ではこれまで、美容室がメインテーマとして扱われることは基本的にありませんでした。髪型や化粧といった美容に関する研究は存在しますが、歴史的変遷の記述や、まじないや俗信といった事例を取り上げることが多く、美容を実践する当事者には焦点が当てられてきませんでした。しかし、美容やよそおい(粧い・装い)に関する実践や経験、それらに関する選択は人びとの日常生活に根付いているものです。そのため、私は美容やよそおいに焦点を当て研究を進めていました。申請時は、沖縄で最初期に美容室を開いた新垣美登子さんという女性に着目し、沖縄の美容室の変遷について修士論文を執筆している途中でした。その修士論文の内容をさらに進めるべく、笹川科学研究助成に申請しました。
 そのため申請時は修士2年であり、学振が残念な結果となってしまい落ち込んでいたのですが、学振の結果の後でもまだ申請が間に合ったのが笹川科学研究助成だったため、急いで申請の準備をしました。採択の連絡が来たときにはとても嬉しかったのを覚えています。

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写真1:瀬長島から見た沖縄の海(フィールドワークの途中に立ち寄りました)

 笹川科学研究助成を受けたことにより、フィールドワークの旅費を負担していただけたことがとても大きな助けとなりました。また、書籍をはじめとした資料収集の費用も、助成によって賄うことができました。
 本助成のおかげで、修士論文を深化させた論文を執筆することができ、査読付きジャーナルの掲載に繋がりました。また、本助成で収集した資料から理論枠組みを構築した「心なおし」(簡単にいうと、日常を維持・強化するため、心の意識変革として個々人のなかで何らかのハレの儀礼に相当する行為を行なうことです)という概念は、学会発表を行なうとともに、現在の研究テーマにも繋がっています。

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写真2:那覇市の商店街(商店街のなかにあるお店でも聞き取り調査をしました)

 修士課程で申請できる助成金の数は多くはないと思います。そのなかで、さまざまな分野や研究内容でも申請できる笹川科学研究助成は非常に心強い味方です。申請を検討されている方は、ぜひ一度挑戦してみてください。

<以上>


 日本科学協会では過去助成者の皆様より、研究成果や近況についてのご報告をお待ちしております。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※テキスト、画像等の無断転載・無断使用、複製、改変等は禁止いたします。
Posted by 公益財団法人 日本科学協会 at 10:56 | 笹川科学研究助成 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)