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先輩研究者のご紹介 伊 蒙楽さん [2026年06月04日(Thu)]
こんにちは。科学振興チームです。
 本日は、2023年度「戦時期台湾知識人の中国叙述:汪精衛政権と満州国政権を中心に」という研究課題で笹川科学研究助成を受けられた、中央大学理工学部の伊 蒙楽さんからのお話をお届けします。

<伊さんより>
笹川科学研究助成を受けたのは2023年度でした。
それ以前の数年間、新型コロナウイルス感染症の影響により、台湾文学を研究する
私にとって不可欠な台湾および中国での資料調査を行うことができず、研究は2〜3年
ほど停滞していました。そのような状況の中で笹川科学研究助成に採択していただい
たことは、研究活動を再開する大きな契機となりました。
私の研究は、1937年から1945年までの戦時期を対象とし、中国大陸や満洲で生活し
た経験を持つ台湾知識人の文学作品を通じて、彼らがどのように「中国」を認識し、
表象したのかを考察するものです。助成金の支援により、2023年には南京、蘇州、杭
州、台北、ハルビン、長春、瀋陽などを訪れ、各地の档案館や図書館で資料調査を行
うことができました。日本国内では入手が難しい資料にも接することができ、研究を
大きく前進させる貴重な機会となりました。

写真2 台湾中央研究院.jpg
「図1 黒竜江省档案館」

写真1 黒竜江省档案館.png
「図2 台湾中央研究院」

研究成果として書評や学会発表を行い、研究ノートも発表することができました。
さらに、これらの成果は博士論文の重要な一部となり、2025年の博士学位取得へとつ
ながりました。
振り返ると、笹川科学研究助成は単なる研究費の支援にとどまらず、停滞していた
研究を再び動かし、現地調査、研究発表、そして博士論文完成へとつながる大きな原
動力となりました。研究者としての第一歩を踏み出すことができたのも、この助成の
おかげです。
最後に、この場をお借りして、研究をご支援いただきました日本科学協会と同会の
皆様に心より感謝申し上げます。

<以上>
 

日本科学協会では過去助成者の皆様より、研究成果や近況についてのご報告をお待ちし
ております。最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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Posted by 公益財団法人 日本科学協会 at 13:04 | 笹川科学研究助成 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)