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先輩研究者のご紹介(栗田 和紀さん) [2020年07月06日(Mon)]
 こんにちは。科学振興チームの豊田です。
 本日は、2019年度に「台湾の爬虫類相解明に向けたアオスジトカゲの分類学的再検討」という研究課題で笹川科学研究助成を受けられた、京都大学大学院農学研究科所属の栗田 和紀さんから、助成時の研究について、コメントを頂きました。

<栗田さんより>
 「台湾のトカゲが気になるな...」「“アオスジトカゲ”っているけど、あれ、本当にそうなのかな...」「どこに何がいるかが分かれば、トカゲの進化がより詳しく見えてくるだろうな」「いや、中国とか琉球にいる種類とも比べたら、“そこにいる理由”まで分かるかもしれないぞ」・・・と、こんな思いで笹川科学研究助成に応募させていただきました。

 本助成の支持を得て調べてみると、台湾には“アオスジトカゲ”と同じなかま(トカゲ属)として、まだ名前のない別の種類のトカゲがいることが分かりました。研究成果は現在、データを補足してまとめの段階に入っております。

図1.jpg
図1.台湾にいるトカゲ属の一種(横顔)。トカゲの顔はたくさんの鱗で覆われている。こうした特徴をとらえることが種類を識別するためには重要になる。

 あっという間の研究期間。改めて強く感じたことがありました。それは「多くの人の支えがあって研究ができる」ということです。

推薦者としてこの研究を全面的に後押ししていただいた先生
研究内容についてのアドバイスや相談にのっていただいた先生
台湾のトカゲについて一緒に調べていただいた現地の先生
研究試料を提供していただいた後輩さん
実験を手伝っていただいた後輩さん
実験器具についてサンプル品を提供していただいた業者さん
必要な文献を遠隔地から手配していただいた図書館の司書さん
予定納期より早く仕上げていただいたポスター印刷会社の方々
研究内容について率直なご意見を聞かせていただいた所属研究室の皆さん
発表ポスターを前にしてご指摘や情報、励ましなどをいただいた学会員の皆さん
所蔵標本を調べるために現地で温かく迎えてくれた英国自然史博物館の担当者さん
研究経費が円滑に使用できるようにサポートしていただいた研究室の秘書さん
助成金の使い方について迅速そして丁寧にご対応していただいた日本科学協会の皆さん

 すぐに思い浮かぶだけでも本当に多くの方の支えがあったと思います。この他にも僕が気づいていないだけで、有形無形のご援助を受けていたはずです。

 こうしたことは今回が初めてではないのでしょう。大学院のときからの研究生活でも「支え」はあったのです。でも、その時は目の前の課題をこなすのに夢中で、周りに目を向ける余裕まではあまりありませんでした。

 若手研究者思いの笹川科学研究助成のおかげで科学研究に対する視野がまた少し広くなったと思います。特別流行りのテーマでもなく、純粋に自分が知りたいと思うことを後押ししてもらえたことは自信になりました。だた、それだけではなく、「科学とはなにか」「研究するとはどういうことか」と広く考える機会をもてました。この度のご支援をいただき、本当に感謝しております。

図2.jpg
図2.英国自然史博物館で調べた標本。こうした研究試料を採集し、標本として残し、そして何十、何百年と渡って管理している方々の支えもあって研究を行うことができている。

<以上>

 本助成制度が、研究活動について様々なことを考えるきっかけとなったとのこと、非常に嬉しく思います。人からの支えは、研究以外でも非常に重要なことだと思います。今後も研究を続け、人を支えられるような研究者となれますよう、私たちも陰ながら応援させていただきたいと思います。

 日本科学協会では過去助成者の方より、近況や研究成果についてのご報告をお待ちしております。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

Posted by 公益財団法人 日本科学協会 at 10:12 | 笹川科学研究助成 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)