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2021年度笹川科学研究助成の募集について [2020年09月01日(Tue)]
2021年度笹川科学研究助成の募集要項を公開いたしました。
本年度も、よろしくお願いいたします。

◆申請について
詳細については、下記の本会Webサイトをご確認ください。
・本会Webサイト
https://www.jss.or.jp/ikusei/sasakawa/

■申請期間
・申請期間 :2020年 9月15日 から 2020年10月15日 23:59 まで

■募集部門
【学術研究部門】
 ・35歳以下の若手研究者
   大学院生(修士課程・博士課程)
   所属機関等で非常勤または任期付き雇用研究者として研究活動に従事する方
 ・1件あたりの助成額の上限は100万円
 ・「海に関係する研究」は重点テーマとし、雇用形態は問わない

【実践研究部門】
 ・博物館、NPOなどに所属している者
 ・1件あたりの助成額の上限は50万円

■申請方法
 Webからの申請です。

◆ご周知について
下記の本会Webサイトへのリンクや、ポスターを印刷し、ご周知頂けますと幸いです。
・本会Webサイト
 https://www.jss.or.jp/ikusei/sasakawa/ 
・募集告知ポスター
 https://www.jss.or.jp/ikusei/sasakawa/data/poster.pdf
Poster2021.jpg


皆様のご申請、お待ちしております。

<問い合わせ先>
公益財団法人日本科学協会 笹川科学研究助成係
TEL 03-6229-5365 FAX 03-6229-5369
https://www.jss.or.jp
E-mail:josei@jss.or.jp
Posted by 公益財団法人 日本科学協会 at 09:28 | 笹川科学研究助成 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
先輩研究者のご紹介(金崎 由布子さん) [2020年08月31日(Mon)]
 こんにちは。科学振興チームの豊田です。
 本日は、2019年度に「アンデス文明形成期後期から末期の地域動態:ペルーワヌコ盆地ビチャイコト遺跡の考古学調査を中心として」という研究課題で笹川科学研究助成を受けられた、東京大学人文社会系研究科考古学専門分野所属の、金崎 由布子さんから助成時の研究について、コメントを頂きました。

<金崎さんより>
 私はアンデスの考古学を専門に研究をしています。私の調査地は、南米ペルー・アンデス山脈の東側、ワヌコ盆地という場所にあります。笹川科学研究助成を受け、2019年の8月から11月にかけて現地で発掘調査を行ってきました。

 ワヌコ盆地では、文明形成期とよばれる紀元前の時代の神殿遺跡が多く見つかっています。私たちが今回発掘したビチャイコト遺跡もそのような時代の遺跡の一つです。ワヌコ盆地は標高2000mほどの山間盆地ですが、アマゾン低地や、標高4000mを超える高原地帯と距離が近く、文化の要衝地であったと言われています。私は、このような特殊な環境の中で、神殿を中心とした生活がどのように営まれたのかを知るために、これまで調査が行われていなかった、ビチャイコト遺跡の発掘調査をすることにしました。

図1.jpg
図1 朝6時のビチャイコト遺跡

 発掘調査では、予想を上回る色々な成果が得られました。形成期には、熱帯地域と関係の深い土器を伴う神殿が見つかりました。また、これまで地域で発見されていなかった新たな時代の文化も見つかりました。この時代は、形成期よりもう少し新しい時代のもので、地元の土器とともに、珍しい遺物が出土しました。何百キロも離れたペルー北部の山地とよく似た土器や、さらに遠いエクアドルの海でしかとれないウミギクガイが、この場所まで運ばれてきていたのです。

図2.jpg
図2 出土したウミギクガイ

 この調査の成果は、地元の人たちにもとても喜ばれました。遺跡のある丘のふもとの村では、学校の先生が子供たちをつれて見学に訪れ、調査後におこなった現地説明会では村中の人たちが話を聞きにきてくれました。地元の新聞やラジオでも、調査の様子が報道され、私たちも参加した地区の会議では、地域をあげて遺跡を保存・活用していくことが決まりました。

 考古学は、文字のない時代・地域の過去の姿を知ることができる唯一の研究分野です。とてもやりがいのある研究分野ですが、フィールドワークを中心としているため、現地調査の費用の捻出は、いつも頭が痛い問題です。今回、笹川科学研究助成を受けて、とても貴重な機会を得ることができました。これから助成の応募を考えている方には、ぜひチャレンジしてみて欲しいと思います。

図3.jpg
図3 発掘チーム

<以上>

 考古学では、文字の無い時代にまで戻り、地域の過去の姿を知り、どのように人々が生活を行っていたか、ということまでも調べられるということに驚きました。また調査の成果が、地元の人たちにもとても喜ばれたことは、過去から現在まで、その地域の歴史が繋がっていくからではないかと思いました。新型コロナウイルスの影響等により、フィールドワークを行うことが難しい状況となっておりますが、今後も良い成果がでますよう、陰ながら応援させていただきたいと思います。

 日本科学協会では過去助成者の方より、近況や研究成果についてのご報告をお待ちしております。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
Posted by 公益財団法人 日本科学協会 at 13:04 | 笹川科学研究助成 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
先輩研究者のご紹介(戸矢 樹さん) [2020年08月17日(Mon)]
 こんにちは。科学振興チームの豊田です。
 本日は、2019年度に「魚類の学習と記憶に及ぼす反復訓練、睡眠およびストレスの影響」という研究課題で笹川科学研究助成を受けられた、京都大学大学院農学部応用生物科学専攻所属の、戸矢 樹さんから助成時の研究について、コメントを頂きました。

<戸矢さんより>
 みなさんは試験勉強の時には一夜漬けで乗り切る派でしょうか?それともコツコツと積み上げる派でしょうか?一般的に徹夜や短期学習は記憶に残りにくいと言われていますが、この考えを支持する結果が魚類を使った実験で得られたので紹介します。

 私の研究では、ヒトにおいて記憶定着効果があるとされている反復学習(復習)と睡眠が魚類においても同様に有効であるのかを、マダイ稚魚を用いて調べました。記憶の定着度合いを調べる方法として、図1のようなY字型の迷路を用いた学習訓練を施しました。訓練では、スタートエリアから魚を網で追い、左右のどちらか一方の道を選択させる試行を繰り返します。その際、右の道を選択した場合のみ先で閉じ込める罰を与えることで、左の道を選択するように訓練しました。
 1つ目の実験として、上記の訓練を1セットのみ行う場合(復習なし)と翌日にもう1セット行う場合 (復習あり) で、学習訓練記憶の保持期間に差が出るのかを調べました。
また2つ目の実験として、上記の訓練をした日の夜間に通常の睡眠をさせた場合と、夜間にライトを常時点灯し徹夜させる場合とで、訓練の記憶定着具合に差が出るのかを調べました。

図1.JPG
図1 学習訓練に使用したY字型の迷路

図2.jpg
図2 今回の実験対象魚のマダイ

 実験の結果、マダイにおいても復習をさせることで記憶の保持期間を長期化させられることが明らかとなりました。また、徹夜により記憶の定着が阻害されることもわかりました。これらのことは、ヒトと類似した記憶定着機構を魚類が持っている可能性を示唆します。

 「魚の記憶能力を調べる」という風変わりな研究テーマでしたが、独創性・萌芽性を重視して助成をしていただける笹川科学研究助成は、非常に素晴らしい制度だと思います。また、申請書の作成は自分の研究計画の意義や面白さをどう伝えるかという訓練になり、その後の人生にも役立つことですので、とりあえずでも申請してみることをお勧めします。
 現在は、水族館に勤務しつつ、上記の研究成果について英語論文としてとりまとめており、間も無く英文校閲に出した後、国際学術雑誌に投稿予定です。
<以上>

 魚も人間と同様に学習し、記憶できるということに驚きました。私は、試験前ギリギリになってから夜遅くまで勉強する一夜漬けタイプでしたが、効率を上げるためにも計画をもって早めに勉強するよう、反省したいと思います。今後も水族館で、魚について様々な発見ができるよう、陰ながら応援させていただきます。

 日本科学協会では過去助成者の方より、近況や研究成果についてのご報告をお待ちしております。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
Posted by 公益財団法人 日本科学協会 at 14:34 | 笹川科学研究助成 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
先輩研究者のご紹介(横山 エミさん) [2020年07月27日(Mon)]
 こんにちは。科学振興チームの豊田です。
 本日は、2019年度に「特別支援学校における理療教育の史的分析 明治期からの点字図書を対象とした文献調査から」という研究課題で笹川科学研究助成を受けられた、筑波大学附属視覚特別支援学校(以下、附属盲)所属の横山 エミさんから、助成時の研究について、コメントを頂きました。附属盲資料室の所蔵資料についての研究は、2018年度に共同研究者の飯塚 希世さんが、「明治〜戦前期の点字図書の調査及び書誌的分析」という課題で、助成を受けられております。

<横山さんより>
 今回、笹川科学研究助成を受けて、附属盲資料室に所蔵されている点字図書の内、特に理療(按摩、鍼、灸)に関するものについて調査しました。

理療の点字本 .jpg
【写真1 資料室理療教育関係点訳図書(部分)】

 ところで、このブログを読んでくださっている皆さま、マッサージや鍼灸治療を受けたことはありますか?マッサージ師や鍼灸師の資格は、国家試験に合格して取得します。多くの視覚特別支援学校(以下、盲学校)には、職業教育課程として理療科が設けられ、国家資格取得を目指しています。そして多くの卒業生が、自分で鍼灸院を開業したり、病院や企業などに勤めています。国際的には視覚障害者が特定の専門的な技術を持って働くことは珍しく、現在、特にアジア諸国へ日本の盲学校教員が支援に訪れています。私もベトナムとインドの盲学校に、あん摩の指導をするために数度行った経験があります。
 視覚障害者への理療教育の歴史は古く、1600年代までさかのぼります。盲人の鍼按家であった杉山和一(1610-1694)が、江戸に開設した杉山流鍼治導引稽古所に始まるといわれています。明治時代に入って、1880(明治13)年に開校した楽善会訓盲院(現 附属盲)では、翌1881(明治14)年11月には、按摩、鍼治の教育を始めています。
 鍼灸は医療の近代化に反するという理由で1874(明治7)年の医制によって廃止になり、盲学校でも鍼治の教育を見合わせ按摩術のみになりました。しかし、西洋医学に基づいた鍼治も行うという方針で、1887(明治20)年に再び鍼治の教育が始まりました。そして、現在まで続いています。

杉山和一の座像.jpg
【写真2 杉山和一肖像(江戸期 杉山流鍼治学校所旧蔵)(複製転載不許可)】

 このように長い歴史を持つ理療教育ですが、盲学校が始まった明治時代には、どのような教育がなされたのだろうか、生徒たちはどのような本を読んでいたのだろうか、などが私の関心事でした。そこで、現在附属盲の資料室に保管されている明治時代からの理療教育に関する点字図書を対象にして、点字図書が墨字(目で見て読むいわゆる活字)の図書をもとにしている場合その原本は何か、あるいは点字オリジナルで刊行されたものかを調査し、何を重視し、何を教育に取り入れようとしたか、何を文字で残そうとしたのか、当時の理療教育の内容を探ろうと考えました。
 日本の点字は1890(明治23)年におおよその形ができましたが、1890年代前半からさっそく点訳が始まっています。その時代の理療関係の点字図書には、西洋医学の先端を行く解剖書や西洋から導入されて間もないマッサージの書、西洋医学に学んだ鍼治術の図書が多くありました。解剖学では、例えば今田束(つかぬ)(1850−1889)による『実用解剖学』、墨字原本は、戦前には医学生に最も多く使用され、初版1887(明治20)年以降何度も増刷、改版されている図書ですが、1894(明治27)年に点訳しています。また、日本にマッサージが導入されるきっかけとなったA. Reibmayr(1848-1918)の『按摩新論』(原題 Die Massage und ihre Verwerthung in den verschiedenen Disciplinen der praktischen Medicin)を1897(明治30)年に点訳しています(日本語訳墨字刊行は1895(明治28))。同時に、鍼治の古典である杉山三部書(杉山和一の三著作『療治之大概集』 『撰鍼三要集』『医学節用集』)なども点訳されていました。
 これらの点字図書は、それぞれのページの上部に紙押さえの穴があることから、点字盤を用いて一枚一枚、一字一字、手で点字を打って書かれたと推察されます。各書に記録された製作年から、いずれの図書もかなりの短期間で点訳されたようです。あわせて、それぞれに製作者の名前が書かれていますが、その多くに卒業生の佐藤國蔵(1892(明治25)年3月按摩、1893(明治26)年3月鍼 卒)、田中生三(しょうぞう)(1897(明治30)年3月尋常科・鍼 卒)の名前がありました。佐藤國蔵(1867-1909)は山形の医師の家に生まれ、失明する前は医学を学んでいました。点字楽譜の表記法確立に尽力した人物として知られています。
 また、点訳書の他にも、東京盲唖学校の奥村三策(1864-1912)、京都盲唖院の谷口富次郎(1867-1955)といった視覚に障害を持つ鍼治教育の担当教員が、西洋医学に裏付けられた鍼灸・按摩術の研究を行い、点字で刊行した図書もありました。これらの図書には、後に墨字に訳されて刊行されたものもあります。
 調査を通じて、当時の先端の医学を取り入れながら、同時に鍼灸の古典も学んでいたこと、点字制定から日を置かず積極的に点訳を行っていたことがわかり、視覚障害当事者をはじめとする先人たちの視覚障害職業教育に対する篤い思いを感じました。また理療に関する歴史的な認識を深め広めることができました。
 最後になりますが、ご協力下さいました皆さま、そして研究の機会を与えて下さいました笹川科学研究助成に感謝申し上げます。

*写真はいずれも筑波大学附属視覚特別支援学校資料室蔵

<以上>

 視覚障害者がマッサージや鍼灸治療の技術を学び、伝え、発展させるためには、点字が重要な役割を果たしていたのだと感じました。江戸時代から始まった理療教育が、更に発展するよう、今後も研究を続け頑張っていただきたいと思います。

 日本科学協会では過去助成者の方より、近況や研究成果についてのご報告をお待ちしております。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
Posted by 公益財団法人 日本科学協会 at 09:35 | 笹川科学研究助成 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
先輩研究者のご紹介(栗田 和紀さん) [2020年07月06日(Mon)]
 こんにちは。科学振興チームの豊田です。
 本日は、2019年度に「台湾の爬虫類相解明に向けたアオスジトカゲの分類学的再検討」という研究課題で笹川科学研究助成を受けられた、京都大学大学院農学研究科所属の栗田 和紀さんから、助成時の研究について、コメントを頂きました。

<栗田さんより>
 「台湾のトカゲが気になるな...」「“アオスジトカゲ”っているけど、あれ、本当にそうなのかな...」「どこに何がいるかが分かれば、トカゲの進化がより詳しく見えてくるだろうな」「いや、中国とか琉球にいる種類とも比べたら、“そこにいる理由”まで分かるかもしれないぞ」・・・と、こんな思いで笹川科学研究助成に応募させていただきました。

 本助成の支持を得て調べてみると、台湾には“アオスジトカゲ”と同じなかま(トカゲ属)として、まだ名前のない別の種類のトカゲがいることが分かりました。研究成果は現在、データを補足してまとめの段階に入っております。

図1.jpg
図1.台湾にいるトカゲ属の一種(横顔)。トカゲの顔はたくさんの鱗で覆われている。こうした特徴をとらえることが種類を識別するためには重要になる。

 あっという間の研究期間。改めて強く感じたことがありました。それは「多くの人の支えがあって研究ができる」ということです。

推薦者としてこの研究を全面的に後押ししていただいた先生
研究内容についてのアドバイスや相談にのっていただいた先生
台湾のトカゲについて一緒に調べていただいた現地の先生
研究試料を提供していただいた後輩さん
実験を手伝っていただいた後輩さん
実験器具についてサンプル品を提供していただいた業者さん
必要な文献を遠隔地から手配していただいた図書館の司書さん
予定納期より早く仕上げていただいたポスター印刷会社の方々
研究内容について率直なご意見を聞かせていただいた所属研究室の皆さん
発表ポスターを前にしてご指摘や情報、励ましなどをいただいた学会員の皆さん
所蔵標本を調べるために現地で温かく迎えてくれた英国自然史博物館の担当者さん
研究経費が円滑に使用できるようにサポートしていただいた研究室の秘書さん
助成金の使い方について迅速そして丁寧にご対応していただいた日本科学協会の皆さん

 すぐに思い浮かぶだけでも本当に多くの方の支えがあったと思います。この他にも僕が気づいていないだけで、有形無形のご援助を受けていたはずです。

 こうしたことは今回が初めてではないのでしょう。大学院のときからの研究生活でも「支え」はあったのです。でも、その時は目の前の課題をこなすのに夢中で、周りに目を向ける余裕まではあまりありませんでした。

 若手研究者思いの笹川科学研究助成のおかげで科学研究に対する視野がまた少し広くなったと思います。特別流行りのテーマでもなく、純粋に自分が知りたいと思うことを後押ししてもらえたことは自信になりました。だた、それだけではなく、「科学とはなにか」「研究するとはどういうことか」と広く考える機会をもてました。この度のご支援をいただき、本当に感謝しております。

図2.jpg
図2.英国自然史博物館で調べた標本。こうした研究試料を採集し、標本として残し、そして何十、何百年と渡って管理している方々の支えもあって研究を行うことができている。

<以上>

 本助成制度が、研究活動について様々なことを考えるきっかけとなったとのこと、非常に嬉しく思います。人からの支えは、研究以外でも非常に重要なことだと思います。今後も研究を続け、人を支えられるような研究者となれますよう、私たちも陰ながら応援させていただきたいと思います。

 日本科学協会では過去助成者の方より、近況や研究成果についてのご報告をお待ちしております。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

Posted by 公益財団法人 日本科学協会 at 10:12 | 笹川科学研究助成 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
先輩研究者のご紹介(久保田 達矢さん) [2020年06月29日(Mon)]
 こんにちは。科学振興チームの豊田です。
 本日は、2019年度に「沖合海底圧力計アレイ解析に基づく微小海洋変動シグナルの検出」という研究課題で笹川科学研究助成を受けられた、防災科学技術研究所所属の久保田 達矢さんから、助成時の研究についてコメントを頂きました。

<久保田さんより>
 近年、津波の早期検知を目的とした沖合津波観測網が整備されつつあります。これらの観測網は、比較的狭い空間範囲に多くの津波観測点が展開されている点に特徴があります。本研究課題では、このような沖合津波観測網の記録から微小な津波を見つけ、津波とその起源となる地震の性質の理解を試みました。

 本研究では、これまで津波を引き起こしているとはあまり考えられていなかったマグニチュード(M)6程度の規模の地震に着目しました。岩手県三陸沖において発生したM6.0の地震について、東北日本の沖合に展開された「日本海溝海底地震津波観測網(S-net)」の記録を調査しました。震源の周囲の観測点の単一の波形からでは、海洋変動ノイズの影響により津波が記録できているかどうか不明瞭でしたが、複数の観測の波形を並べてみると、各観測点の間を約0.1km/sの速度で伝播する津波 (振幅1cm未満) が確認できました。また、この津波成分を解析してこの地震の性質を詳細に調べたところ、通常の地震とは異なる性質を持つ「スロー地震」と呼ばれる活動とは棲み分けて分布していることがわかりました。この地震の発生様式の空間的な違いは、プレート境界面上での摩擦などの物理的な性質の空間的な違いを反映していると私は考えています。
 本結果は、多数の観測点からなる津波アレイ記録を活用することで、従来の観測網では観測することすら不可能だった小さい津波や、それを引き起こす地震の情報を詳細に得ることが可能になることを示しています。M6程度の地震の発生頻度は巨大災害を引き起こすM9クラスの地震よりもはるかに多いことを考えると、M6クラスの地震による津波を多数精査することで、プレート境界における物理特性や巨大地震発生のメカニズムの解明、沖合での津波の伝播過程の理解につながると期待できます。

Kubota_etal_2020_GeophysResLett.jpg

 助成金への応募、研究計画の作成にあたっては、自分の研究の課題を見直すよい機会になりました。助成期間は1年だけでしたが、この研究は現在の自身の研究において重要な基礎となっています。現在応募を予定している皆さんにおいては、1年間自由に使える研究費が得られるだけでなく、ご自身の研究の現状と今後の方向性を考えるうえで有意義な機会になると思います。ぜひ、応募を検討されてみてはいかがでしょうか。最後に、笹川科学研究助成は様々な分野の幅広い研究を支える素晴らしい助成制度です。そのご支援を頂き感謝しています。ありがとうございました。
<以上>

 日本は海に囲まれた島国であるため、津波に関する研究は重要な課題です。津波が起きた際の対策だけではなく、なぜ津波が発生するのかというメカニズムの研究を行うことで、事前に避難等の対応ができるようになることを期待したいと思います。1年間という短い期間の助成制度ではありますが、研究費の面だけでなく、いろいろと考えるきっかけとなり、有効に活用していただけたとのこと、嬉しく思います。

 日本科学協会では過去助成者の方より、近況や研究成果についてのご報告をお待ちしております。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

Posted by 公益財団法人 日本科学協会 at 11:11 | 笹川科学研究助成 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
先輩研究者のご紹介(六車 宜央さん) [2020年06月15日(Mon)]
 こんにちは。科学振興チームの豊田です。
 本日は、2019年度に「アルツハイマー型認知症の早期判別を目的とする新たな簡易的層別化検査法の開発と一滴の血液への応用」という研究課題で笹川科学研究助成を受けられた、立命館大学大学院薬学研究科所属の、六車 宜央さんから助成時から最近までの研究について、コメントを頂きました。

<六車さんより>
 近年の高齢化社会において認知症は大きな社会問題となっています。現在の医療では、重度の認知症を完全に治すことは困難であるため、早期の段階から進行状況を把握し、いち早く適切な治療や予防を行うことが重要となります。

 認知症の診断には、認知機能検査や画像診断などが主流ですが、これらの診断法は個人差や労力、費用などの観点から、早期の患者候補に対する選別検査(スクリーニング検査)にはハードルが高くなっています。そのため、認知症の進行に伴い、変動する体内の生化学的指標(バイオマーカー)による客観的評価法が求められています。

 2007年に米国ワシントン大学から始まったDIAN研究により、認知症が発症する数十年前から脳内のグルコース代謝が有意に変動していることが報告されました。グルコース代謝から生成する代謝産物は、身体の健康状態に密接に関わっており、その代謝物を標的としたメタボロミクス研究により、癌やメタボリック症候群など既に多くの疾病に対して有効なバイオマーカー候補化合物が特定されています。

 私たちは、液体クロマトグラフィー質量分析計(LC-MS/MS)を用いて(図1)、体内に存在する100種類以上のアミン代謝物質を測定し、認知症・老年期の神経疾患の進行状況を把握できる“健常者”のための診断技術の開発を目指しています(図2)。

図1.jpg
図1 本研究に用いた液体クロマトグラフィータンデム質量分析法

図2.jpg
図2 測定対象化合物のアミン代謝経路

 今回の研究助成では、病理診断に基づいた脳脊髄液(CSF)を分析し、得られたデータに対して様々な解析を行いました。これにより、CSF診断に利用可能なバイオマーカー候補を複数、特定することに成功しました。今回の研究成果を生かし、これからは臨床現場での実用化を目指し、血液を用いた簡便な検査法の開発に挑戦しています。
 認知症発症と有意な代謝経路全体を代謝系として評価する方法は、疾患特有のマーカーを見つける上で有用な方法であり、認知症の早期治療介入や予防・発症遅延をはじめとした認知症研究の新たな扉を開く可能性を秘めていると考えています。

 笹川科学研究助成は、私たち学生自らが研究費の申請書を作成し、研究計画や目標、それに係る費用など、すべてを考えながら申請する難しさがあります。その一方で、非常に貴重なチャンスです。改めて、自分の研究の独創性や萌芽性など、考える機会にもなりました。そのうえで、申請が受理された時の喜びは代えがたく、研究遂行の責任感も芽生えました。そのおかげもあって、日本学術振興会の特別研究員(DC1)にもなることができました。
 最後になりますが、研究を進めることは一人ではできません、研究室の仲間たちや立命館大学の先生方に感謝したいと思います。また、日本科学協会の関係者皆様に改めてお礼申し上げます。これからも創薬研究の発展に寄与できるよう、精進していきたいと思いますので、今後も見守って頂ければ、幸いです。

<以上>

 日本は、高齢化社会となっているため、非常に重要な研究ではないかと思います。いずれは健康診断のように、誰もが簡単に検査できるような技術とできるよう、陰ながら応援させていただきたいと思います。また、本助成制度を第一歩として、日本学術振興会の特別研究員に採択されたとのこと、嬉しく思います。

 日本科学協会では過去助成者の方より、近況や研究成果についてのご報告をお待ちしております。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
Posted by 公益財団法人 日本科学協会 at 10:58 | 笹川科学研究助成 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
先輩研究者のご紹介(石川 智愛さん) [2020年04月06日(Mon)]
 こんにちは。科学振興チームの豊田です。
 本日は、2018年度に「SW-R発生時の記憶再生を支えるシナプス入力の時空間パターン」という研究課題で笹川科学研究助成を受けられた、慶應義塾大学医学部薬理学所属の、石川 智愛さんから助成時の研究について、コメントを頂きました。

<石川さんより>
 私たちの脳は多数の細胞によって構成されています。その中でも情報処理の中心を担うのがニューロンと呼ばれる細胞です。ニューロンは他のニューロンと結びつき、発火することでお互いに情報を伝達します。
 これまでに、あるニューロン集団が特定の順番で発火する「シークエンス発火」という現象が報告され、このシークエンス発火によって情報が出力されると考えられています。このようなシークエンス発火は様々な脳領域で観察され、特に海馬で観察されるシークエンス発火は記憶や学習などにも深く関わることから、様々な研究が行われてきました。しかし、シークエンス発火が受け手のニューロンにどのように伝達されるのかに関してはほとんど明らかになっていません。
 個々のニューロンは他のニューロンにシナプス入力として情報を伝達します。シナプス入力を受けるのは、樹状突起上に存在するスパインという微細構造です(図1)。受け手のニューロンは同時に受け取ったシナプス入力を足し合わせ、閾値に達すれば、発火してさらに下流へと情報を送ります。この時、いつ、どこで、どのスパインが入力を受け取るのか、すなわちシナプス入力の時空間パターンによって、受け手のニューロンの発火パターンが大きく変わるのです。

図1.jpg
図1 海馬ニューロンの樹状突起とスパイン

 私たちは、海馬でシークエンス発火が起きた時の受け手のシナプス入力を観察することで、受け手のニューロンの特定のスパインが特定の順番でシナプス入力を受けるシークエンス入力の存在を世界で初めて発見しました。さらに、このシークエンス入力は近くに存在するスパインに収束していることも明らかにしました。
 スパインはわずか数μm(1 μm = 1 mmの千分の1)という非常に小さな構造です。さらに、シークエンス入力の存在を探索するためには、ごく少数のスパインの入力を捉えるだけでは不十分で、シナプス入力を大規模に観察する必要があります。私たちは世界最先端の工学システムを用いて(図2)、数百におよぶスパインへの入力をハイスピードで記録し、シークエンス発火時にニューロン内で行われる情報処理に関して新たな指針を提示しました。シークエンス発火の仕組みを明らかにすることは、記憶をはじめとした様々な脳機能の理解につながると期待しています。

図2.jpg
図2 実験のセットアップ

 この研究は、笹川科学研究助成にご支援をいただいて完成したものです。2018年に助成をいただき2020年にScience Advance誌に出版することができました。基礎研究をまとめるまでには多くの資金と時間がかかりますが、幅広い研究に対し、独創性・萌芽性を評価して支援してくださる笹川研究助成は、若手研究者にとって貴重なチャンスとなっています。学生でも応募でき、自由度も高く使いやすいので、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。最後になりますが、ご支援いただいた日本科学協会の皆様に感謝申し上げます。
<以上>

 笹川科学研究助成は1年間の助成制度であり、論文発行までに2年かかったとのことですので、全てはサポートできなかったかと思いますが、研究スタート時の足掛かりとなれたようで、うれしく思います。記憶という形の無いものが何であるか解明できるよう、頑張っていただきたいと思います。

 日本科学協会では過去助成者の方より、近況や研究成果についてのご報告をお待ちしております。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
Posted by 公益財団法人 日本科学協会 at 10:19 | 笹川科学研究助成 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
先輩研究者のご紹介(牛場 崇文さん) [2020年03月09日(Mon)]
 こんにちは。科学振興チームの豊田です。本日は、2018年度に「極低温環境下における高ダイナミックレンジ光ローカル変位センサーの開発」という研究課題で笹川科学研究助成を受けられた、東京大学宇宙線研究所所属の、牛場 崇文さんから、研究について、コメントを頂きました。

<牛場さんより>
 私は重たい星同士の合体や超新星爆発などの宇宙で起こる非常に激しい天体現象から発せられる重力波を捉える研究をしています。重力波は1916年にアインシュタイン博士によって存在が予言され、約100年後の2015年にアメリカのLIGO検出器によって世界で初めて検出されました。2017年にはイタリアのVirgo検出器がLIGOに引き続き検出に成功しており、重力波の検出によって「ブラックホールがどのように形成されるのか」や「重元素合成がどのように行われるか」といった宇宙の大きな謎の解明に貢献することが期待されています。

 日本では三台目の検出器となるべくKAGRAと呼ばれる重力波検出器が建設されました。KAGRAは2019年10月に建設が完了し、2020年の2月25日から単独での観測運転を開始しました。現在は2020年4月までに国際共同観測に参加できるよう精力的に研究が続けられています。KAGRAはLIGO検出器やVirgo検出器と同様にレーザー干渉計型の重力波検出器となっており、複雑な構成のマイケルソン干渉計を構築して重力波を検出します。一方、KAGRAは他の二つの検出器にはない特徴を有しており、20K程度まで冷却したサファイア製の鏡でレーザー干渉計を構成します。

 助成時の研究ではKAGRAで冷却する鏡の位置を読み取る変位センサーの開発を行いました。KAGRAで構成する干渉計は3kmという非常に巨大なもので、鏡の角度が1°変わってしまうだけでも、3km先の光の位置は100m近く移動してしまいます。そのため、非常に高い精度で鏡の位置や角度を制御しなければ干渉計を構成することができません。加えて、KAGRAでは鏡を低温に冷却するため、極低温環境下でも使用可能なセンサーでなければなりません。そのため、センサー自身を独自に開発・性能評価を行う必要がありました。

 開発したセンサーは反射型フォトセンサーと呼ばれるもので、測定対象に非接触かつ非常に広いレンジで変位の測定が可能なものです(図1)。このセンサーに関して、低温でのキャリブレーション、低温化による出力変化、低温での長期安定性、センサーの個体差などの測定を行いました。これにより、重力波検出器KAGRAでの使用のみならず、衛星への搭載などの応用を見据えた非常に重要な基礎データの測定を行うことができました。また、本研究によってLEDのビームプロファイルを適切に用いることで、非常に精度よくセンサーのキャリブレーション結果を説明可能なモデルの構築にも成功しました(図2)。

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図1 反射型フォトセンサーの概念図と実際に用いたセンサー

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図2 LEDのビームプロファイルとキャリブレーションカーブのモデル
 ビームプロファイルを適切に用いることにより、キャリブレーションの測定結果を説明できるモデルを構築した(右図青線)。

 日本科学協会笹川科学研究助成は駆け出しの研究者で研究資金の乏しい時期に非常に助けとなりました。また、研究途上の計画変更による予算執行の変更にも非常に迅速に対応していただき、結果として当初予定していた以上のキャリブレーションモデルの構築という成果を出すことができました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
<以上>

 重力波検出器を建設するという壮大なプロジェクトであっても、センサーの開発といった基礎的なことの積み重ねが、非常に大切になってくると思います。KAGRAは岐阜県飛騨市神岡町にあり、スーパーカミオカンデの隣にあるそうです。KAGRAもノーベル賞級の成果が出せるよう頑張っていただきたいと思います。また、笹川科学研究助成は1年間という短い期間の助成制度ではありますが、研究者の方が使いやすい制度となるよう、事務局一同頑張りたいと思います。

 日本科学協会では過去助成者の方より、近況や研究成果についてのご報告をお待ちしております。最後までお読みいただき、ありがとう
Posted by 公益財団法人 日本科学協会 at 11:06 | 笹川科学研究助成 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
先輩研究者のご紹介(設樂 拓人さん) [2020年03月02日(Mon)]
 こんにちは。科学振興チームの豊田です。本日は、2018年度に「最終氷期の遺存植物チョウセンミネバリの本州中部における分布と植生の実態の把握」という研究課題で笹川科学研究助成を受けられた、琉球大学所属の、設樂 拓人さんから助成時から最新の研究について、コメントを頂きました。

<設樂拓人さんより>
 私が笹川科学研究助成を頂いて取り組んだ研究課題は、日本国内での分布や生態が不明だった「チョウセンミネバリBetula costataの本州中部での分布の実態の把握」でした。チョウセンミネバリはカバノキ科カバノキ属の落葉広葉樹で、極東ロシア沿海州や朝鮮半島、中国などの北東アジアの大陸部の針広混交林に広く分布しています。また、日本でも栃木県などの本州中部山岳で観察例があります。本種は、日本列島が現在よりも寒冷乾燥な気候だった最終氷期(約7万年から1万年前)に、日本に広く分布していたと推定されていることから、最終氷期以降の気候変動の中で生き残ってきた貴重な遺存植物だと考えられています。それにもかかわらず、日本では観察例がとても少なく、未だに日本の植物図鑑にはちゃんと掲載されていません。また、国内でのチョウセンミネバリの写真も掲載されていませんでした。そのため、国内でのチョウセンミネバリの正確な分布や生態に関する情報が十分に把握されていませんでした。

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(写真1 チョウセンミネバリの樹形)

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(写真2 枝葉)

 そこで、私は本州中部におけるチョウセンミネバリの正確な分布情報を把握するために、本州中部山岳でチョウセンミネバリを探し回りました。私は、極東ロシア沿海州でチョウセンミネバリを観察したことがあるため、チョウセンミネバリを見分けることが出来ました。そして、調査を進める中で、長野県や富山県でチョウセンミネバリを見つけることができ、その分布情報や生態を以下の学術雑誌に発表しました。私の知るかぎり、この論文に掲載されたチョウセンミネバリの写真が、正式な書面に掲載された国内初のチョウセンミネバリの写真です(写真1,2)。

1. Shitara T, Ishida Y, Fukui S, Fujita J. (2019) New Localities of Betula costata (Betulaceae) from Nagano Prefecture, Japan. Journal of Japanese Botany 94(2): pp112-116.
2. 設樂拓人, 相原隆貴. (2019) 富山県におけるチョウセンミネバリBetula costataの分布の現状. 植物地理・分類研究67(2): pp149-151.

 チョウセンミネバリは、一見、ダケカンバBetula ermaniiに似ています。しかし、ダケカンバの葉の側脈は8-13対であるのに対し、チョウセンミネバリは8-15対前後であり、葉全体がダケカンバよりも細長く見えます(写真3)。また、種子につく「翼」は、ダケカンバよりもチョウセンミネバリは大きい傾向があります(写真4)。さらに、ダケカンバは、標高約1500m以上の亜高山帯に分布しているのに対し、チョウセンミネバリは、標高約1000mから1400mに分布している傾向があります。

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(写真3 ダケカンバとチョウセンミネバリの葉)
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(写真4 ダケカンバとチョウセンミネバリの種子)

 笹川科学研究助成のおかげで、中部地方の広範囲でチョウセンミネバリの分布を調査し、論文を出版することが出来ました。心より感謝しております。この研究を励みにこれからもより一層、面白い研究を皆さんにお伝えできるよう、努力していきたいです。
<以上>

 日本国内でも、まだ図鑑に載っていない植物があることに驚きました。山岳での調査は危険も伴い大変だったかと思いますが、このような地道な研究が研究成果につながるのだと思いました。今後も、図鑑に載っていないような植物を発見できるよう、頑張っていただきたいと思います。

 日本科学協会では過去助成者の方より、近況や研究成果についてのご報告をお待ちしております。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
Posted by 公益財団法人 日本科学協会 at 10:18 | 笹川科学研究助成 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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