先輩研究者のご紹介 堀田 奈穂さん
[2026年08月03日(Mon)]
こんにちは。科学振興チームです。
本日は、2024年度「沖縄の女たちと美容室――美と粧いをめぐるグローカルな経験」という研究課題で笹川科学研究助成を受けられた、関西学院大学大学院社会学研究科博士課程後期課程(現所属)の堀田奈穂さんからのお話をお届けします。
<堀田さんより>
この度は、このような執筆の機会をいただき、関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
2024年度笹川科学研究助成に採択いただいた、堀田奈穂と申します。私は民俗学を専攻しており、採択された研究はタイトルのとおり、沖縄の女性たちと美容室についてのものです。
民俗学ではこれまで、美容室がメインテーマとして扱われることは基本的にありませんでした。髪型や化粧といった美容に関する研究は存在しますが、歴史的変遷の記述や、まじないや俗信といった事例を取り上げることが多く、美容を実践する当事者には焦点が当てられてきませんでした。しかし、美容やよそおい(粧い・装い)に関する実践や経験、それらに関する選択は人びとの日常生活に根付いているものです。そのため、私は美容やよそおいに焦点を当て研究を進めていました。申請時は、沖縄で最初期に美容室を開いた新垣美登子さんという女性に着目し、沖縄の美容室の変遷について修士論文を執筆している途中でした。その修士論文の内容をさらに進めるべく、笹川科学研究助成に申請しました。
そのため申請時は修士2年であり、学振が残念な結果となってしまい落ち込んでいたのですが、学振の結果の後でもまだ申請が間に合ったのが笹川科学研究助成だったため、急いで申請の準備をしました。採択の連絡が来たときにはとても嬉しかったのを覚えています。
笹川科学研究助成を受けたことにより、フィールドワークの旅費を負担していただけたことがとても大きな助けとなりました。また、書籍をはじめとした資料収集の費用も、助成によって賄うことができました。
本助成のおかげで、修士論文を深化させた論文を執筆することができ、査読付きジャーナルの掲載に繋がりました。また、本助成で収集した資料から理論枠組みを構築した「心なおし」(簡単にいうと、日常を維持・強化するため、心の意識変革として個々人のなかで何らかのハレの儀礼に相当する行為を行なうことです)という概念は、学会発表を行なうとともに、現在の研究テーマにも繋がっています。
修士課程で申請できる助成金の数は多くはないと思います。そのなかで、さまざまな分野や研究内容でも申請できる笹川科学研究助成は非常に心強い味方です。申請を検討されている方は、ぜひ一度挑戦してみてください。
日本科学協会では過去助成者の皆様より、研究成果や近況についてのご報告をお待ちしております。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本日は、2024年度「沖縄の女たちと美容室――美と粧いをめぐるグローカルな経験」という研究課題で笹川科学研究助成を受けられた、関西学院大学大学院社会学研究科博士課程後期課程(現所属)の堀田奈穂さんからのお話をお届けします。
<堀田さんより>
この度は、このような執筆の機会をいただき、関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
2024年度笹川科学研究助成に採択いただいた、堀田奈穂と申します。私は民俗学を専攻しており、採択された研究はタイトルのとおり、沖縄の女性たちと美容室についてのものです。
民俗学ではこれまで、美容室がメインテーマとして扱われることは基本的にありませんでした。髪型や化粧といった美容に関する研究は存在しますが、歴史的変遷の記述や、まじないや俗信といった事例を取り上げることが多く、美容を実践する当事者には焦点が当てられてきませんでした。しかし、美容やよそおい(粧い・装い)に関する実践や経験、それらに関する選択は人びとの日常生活に根付いているものです。そのため、私は美容やよそおいに焦点を当て研究を進めていました。申請時は、沖縄で最初期に美容室を開いた新垣美登子さんという女性に着目し、沖縄の美容室の変遷について修士論文を執筆している途中でした。その修士論文の内容をさらに進めるべく、笹川科学研究助成に申請しました。
そのため申請時は修士2年であり、学振が残念な結果となってしまい落ち込んでいたのですが、学振の結果の後でもまだ申請が間に合ったのが笹川科学研究助成だったため、急いで申請の準備をしました。採択の連絡が来たときにはとても嬉しかったのを覚えています。
笹川科学研究助成を受けたことにより、フィールドワークの旅費を負担していただけたことがとても大きな助けとなりました。また、書籍をはじめとした資料収集の費用も、助成によって賄うことができました。
本助成のおかげで、修士論文を深化させた論文を執筆することができ、査読付きジャーナルの掲載に繋がりました。また、本助成で収集した資料から理論枠組みを構築した「心なおし」(簡単にいうと、日常を維持・強化するため、心の意識変革として個々人のなかで何らかのハレの儀礼に相当する行為を行なうことです)という概念は、学会発表を行なうとともに、現在の研究テーマにも繋がっています。
修士課程で申請できる助成金の数は多くはないと思います。そのなかで、さまざまな分野や研究内容でも申請できる笹川科学研究助成は非常に心強い味方です。申請を検討されている方は、ぜひ一度挑戦してみてください。
<以上>
日本科学協会では過去助成者の皆様より、研究成果や近況についてのご報告をお待ちしております。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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