先輩研究者のご紹介 宇野 友里花さん
[2024年09月09日(Mon)]
こんにちは。科学振興チームです。
本日は、2022年度「恐竜−鳥類系統における手骨格の「発生フレームシフト」進化に関する発生機構的研究」という研究課題で笹川科学研究助成を受けられた、東京大学大学院理学系研究科の宇野 友里花さんからのお話をお届けします。
<宇野さんより>
東京大学理学系研究科の宇野友里花です。私は、鳥類の翼の「かたち」が、いつどのように獲得されたのかを明らかにする研究を行っています。鳥類は恐竜から進化したことが知られており、翼を含む、鳥類に特徴的ないくつかの構造は、恐竜から進化する過程で成立してきました。鳥類特有の翼が、どのように獲得されたのかを調べるためには、現生の鳥の卵の中で、翼がどのように形作られるのかが鍵になります。そして、それがいつ獲得されたのかについてのヒントは、化石に残されています。私の研究では、これらを融合して、恐竜から鳥類への系統で獲得された翼の構造の進化メカニズムを明らかにすることが目的となっています(写真1)。このように、特定の動物のグループに特徴的な形態がどのように進化してきたのかを明らかにすることは、鳥類だけでなく脊椎動物全般において、体のどの部位でどんな進化が起こりやすいのか、あるいはどんな進化が起こりにくいのかを将来的に明らかにすることにつながっていきます。
笹川科学助成は私にとって初めての研究助成であり、助成金の一部で、初めて国際学会(カナダ・トロント)へ参加することもできました。国際学会では、研究の最先端を知ることができるだけでなく、世界中の研究者と交流することもできます。今では、トロントの国際学会で知り合った研究者との共同研究の輪が広がっています(写真)。これから申請を考えている方にも、ぜひ、国内だけでなく国際学会に参加することをお勧めしたいと思います。
最後になりましたが、申請書を作成する際にご協力いただいた先生や先輩方、後輩たち、そしてご支援いただいた日本科学協会の皆様に深く感謝申し上げます。
日本科学協会では過去助成者の皆様より、研究成果や近況についてのご報告をお待ちしております。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※テキスト、画像等の無断転載・無断使用、複製、改変等は禁止いたします。
本日は、2022年度「恐竜−鳥類系統における手骨格の「発生フレームシフト」進化に関する発生機構的研究」という研究課題で笹川科学研究助成を受けられた、東京大学大学院理学系研究科の宇野 友里花さんからのお話をお届けします。
<宇野さんより>
東京大学理学系研究科の宇野友里花です。私は、鳥類の翼の「かたち」が、いつどのように獲得されたのかを明らかにする研究を行っています。鳥類は恐竜から進化したことが知られており、翼を含む、鳥類に特徴的ないくつかの構造は、恐竜から進化する過程で成立してきました。鳥類特有の翼が、どのように獲得されたのかを調べるためには、現生の鳥の卵の中で、翼がどのように形作られるのかが鍵になります。そして、それがいつ獲得されたのかについてのヒントは、化石に残されています。私の研究では、これらを融合して、恐竜から鳥類への系統で獲得された翼の構造の進化メカニズムを明らかにすることが目的となっています(写真1)。このように、特定の動物のグループに特徴的な形態がどのように進化してきたのかを明らかにすることは、鳥類だけでなく脊椎動物全般において、体のどの部位でどんな進化が起こりやすいのか、あるいはどんな進化が起こりにくいのかを将来的に明らかにすることにつながっていきます。
笹川科学助成は私にとって初めての研究助成であり、助成金の一部で、初めて国際学会(カナダ・トロント)へ参加することもできました。国際学会では、研究の最先端を知ることができるだけでなく、世界中の研究者と交流することもできます。今では、トロントの国際学会で知り合った研究者との共同研究の輪が広がっています(写真)。これから申請を考えている方にも、ぜひ、国内だけでなく国際学会に参加することをお勧めしたいと思います。
最後になりましたが、申請書を作成する際にご協力いただいた先生や先輩方、後輩たち、そしてご支援いただいた日本科学協会の皆様に深く感謝申し上げます。
<以上>
日本科学協会では過去助成者の皆様より、研究成果や近況についてのご報告をお待ちしております。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※テキスト、画像等の無断転載・無断使用、複製、改変等は禁止いたします。