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先輩研究者のご紹介(董 然さん) [2021年08月02日(Mon)]
 こんにちは。科学振興チームの豊田です。
 本日は、2020年度に「人と操り人形のインタラクション:日本の伝統美である序破急と間を用いたロボットモーションデザイン」という研究課題で笹川科学研究助成を受けられた、東京工科大学コンピュータサイエンス学部所属の、董 然さんから助成時の研究について、コメントを頂きました。

<董さんより>
 皆さん、こんにちは!東京工科大学の董です。今回は笹川科学研究助成を受けた人形浄瑠璃の研究について紹介したいと思います。
 今後10年間で情報家電が急速に家庭に普及し、そのインテリジェントハブとしてAI搭載する人型ホームロボットが一気に我々の家に入ると考えられます。しかし、人とロボット等のコミュニケーションの場合、ロボットを人間に似せれば似せるほど、「不気味の谷」と呼ばれる不快現象が生じます。一方、図1(左)が示す人形浄瑠璃日本伝統芸能の浄瑠璃人形の所作は美しく、その動きは不気味の谷を越えられると賞賛されています。義太夫の語りと三味線の音楽に合わせた演技は叙情的で、観客が人形浄瑠璃に感動し、涙を流すことがあるほど、強い感情移入が起ると言われています。本研究が開発した浄瑠璃ロボット図1(右)のモーションを義太夫の台詞と三味線の音楽に合わせることで、不気味の谷を越えるロボットモーションデザイン法を提案するのが本研究の目的です。
図1浄瑠璃ロボット.jpg
図1 人形浄瑠璃(左)浄瑠璃ロボット(右)


 この人形浄瑠璃の序破急とも呼ばれるインタラクション技法を実装した例が図2です。これは、コロナ禍で緊急事態宣言期間中、ロボット、人形、義太夫、三味線がそれぞれ遠隔参加で行われたイベントです。AI、5Gなどの技術がより発展するアフターコロナ時代には、人型ロボットがきっと遠からず、我々の日常まで来ると私は思います。
図2オンライン共演.jpg
図2 Zoomを使ったリモート環境における人形浄瑠璃とロボットの競演


 此度、2020年度の笹川科学研究助成に採択してくださって、誠にありがとうございました。政府系のファンドとは異なり、笹川科学研究助成の使い勝手がとてもいいです。例えば、人形モーションデータ採集では、当日支払った謝礼の領収書をもらえれば清算できるため、事前スケジュールと事後報告などの手間を省けたことで研究もスムーズに行けました。その成果として、SIGGRAPH2021のTALKS(20分間の口頭発表)に採択されることができました。さらに、AIを用いたロボットモーション生成の手法に関する論文も、国際ジャーナルNeural Computing and Applicationsに発表されました。皆さんもぜひ、笹川科学研究助成に応募していただいて、自分の研究をもっと発展させましょう!
<以上>


 ロボットが人間に似ていないと私たちが感じる理由は、見た目の問題なのかと思っていましたが、人形浄瑠璃の人形が観客を感動させるこができるように、セリフや所作、音楽など様々な要因が合わさることで、似ていると感じるのかもしれないと思いました。
 また、助成者の方々が研究しやすい制度となりますように運用していきたいと考えておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

 日本科学協会では過去助成者の方より、近況や研究成果についてのご報告をお待ちしております。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
Posted by 公益財団法人 日本科学協会 at 11:44 | 笹川科学研究助成 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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