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先輩研究者のご紹介(桜井 優香さん) [2020年10月19日(Mon)]
 こんにちは。科学振興チームの豊田です。
 本日は、2019年度に「カルボン酸誘導体を利用した炭素−水素結合官能基化を経る多置換芳香族化合物の合成」という研究課題で笹川科学研究助成を受けられた、東京理科大学大学院理工学部先端化学科所属の、桜井 優香さんから助成時の研究について、コメントを頂きました。

<桜井さんより>
 カルボン酸といえば、皆さんは何を連想されますか。
 酢酸(お酢)や、クエン酸、あとはリンゴに含まれるリンゴ酸など、私たちの身の回りには多種多様なカルボン酸が豊富に存在しています。私は、このカルボン酸を有効活用することで、医薬品や機能性材料などの有用な化合物を効率的に作りたいと考え、笹川科学研究助成に提案し採択していただきました。

 研究の結果、カルボン酸から簡単に合成できる「フッ化アシル」という化合物に対し、ノルボルネンという化合物と少量の酢酸パラジウムなどを添加することにより、インダノン骨格を簡便に構築できることを見出しました。インダノン骨格は、認知症薬などの医薬品や海洋性海綿動物などの天然物にも含まれる骨格であり、今回見つけた事象が、そのような有用な化合物を合成するための一助になればいいなと考えております。

ブログ_図1(東京理科大学_桜井).jpg

 笹川科学研究助成は、学生自らが研究費の申請書を作成し、研究費を獲得できる貴重なチャンスです。申請書作成の際は、なかなか上手く書くことができず、多くの時間を要しましたが、自身の研究の独創性や萌芽性などを考える良い機会にもなり、成長の糧にもなりました。また、獲得した研究費を生かすことで、自分が興味のある学会に参加したり、試薬や器具などを自由に買ったりと、実りある研究生活を送ることができました。
 最後になりますが、このような貴重な研究の機会を与えて下さいました日本科学協会の関係者の皆様、日々の研究を支えて下さっている皆様に感謝申し上げます。
<以上>

 認知症への対策は、高齢化の進んでいる日本では大きな社会問題となり、解決につながる有効な医薬品の登場を求める声も高まってきております。医薬品にも使われる化合物の部分骨格を、効率的に作る方法を見出された、桜井さんの研究が、そういった問題の解決に繋がることを期待します。
 若手研究者として本研究助成を受けられたご経験を糧に、これからも頑張ってください。

 日本科学協会では過去助成者の方より、近況や研究成果についてのご報告をお待ちしております。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
Posted by 公益財団法人 日本科学協会 at 10:42 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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