先輩研究者のご紹介(芝田 浩さん)
[2019年11月05日(Tue)]
こんにちは。科学振興チームの豊田です。
本日は、2018年度に「アクティブラーニングによる地域志向教育の実践 -枝豆栽培におけるIoTスマート農業管理システムの開発-」という研究課題で笹川科学研究助成を受けられた、山形県立産業技術短期大学校庄内校電子情報科所属の、芝田 浩さんから助成時の研究について、コメントを頂きました。
<芝田浩さんより>
地域社会において、少子高齢化による人口減少と経済の縮小など、深刻な問題があり対策が急務となっています。そこで本科では、ICT技術を活用した実践的な教育と、故郷や地域への関心・理解を深めることにより、地域の付加価値を高め、その課題解決に貢献できる技術者の育成に取り組んでいます。本科の卒業研究でアクティブラーニングと呼ばれる学生の能動的な学習への取り組みをサポートすることにより、様々な立場の人たちと協力しながら課題を解決し、新しい価値を創造してよりよい社会や希望に満ちた明るい未来づくりに貢献する人材となることを目指しています。このような活動を通して、地域社会の課題(ニーズ)と本校の技術(シーズ)をマッチングさせた新たな課題研究に取り組み、地域社会の生活の向上と産業の振興のための課題解決に役立てることを狙っています。
本研究では、地域の特産である枝豆の農業を対象に、地域社会の課題解決に役立てることを目指しました。枝豆は、山形県鶴岡市の「だだちゃ豆」を代表として、口の中に広がる甘みと旨みにより人気があり、地域の特産として振興されています。枝豆栽培において、詳細な環境データを取得・利用することで作業管理を最適化し高品質の生産を可能にすることを目指しています。その方法として、IoT(Internet of Things)を用いた農地情報観測とデータ解析によるスマート農業管理システムの実現に取り組みました。
本研究を通して、学生と共に関係者・関係団体(枝豆生産者、行政機関、学校)と連携しながら、システムの提案、ヒアリング、設計、開発、テスト、改善提案に至るまでを実施することができました。その過程で、学生が主体となり、地域の特産物とその生産に関する知識と課題について認識し、解決策について検討することができました。今後は、新たに認識できた課題に対して、本校の卒業研究にて次世代の学生と共に継続的に課題解決へ取り組む予定です。
とりあえずビール!枝豆!と頼んでしまいますが、枝豆の生産には最先端のICT技術が用いられ、多くの方の研究成果や努力が含まれており、驚きました。また、笹川科学研究助成が若手研究者の支援のみならず、地域社会問題の解決にも通じていることを知り、嬉しく思いました。今後は「だだちゃ豆」を注文して、私も地域社会問題の解決に貢献させて頂きたいと思います。
日本科学協会では過去助成者の方より、近況や研究成果についてのご報告をお待ちしております。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本日は、2018年度に「アクティブラーニングによる地域志向教育の実践 -枝豆栽培におけるIoTスマート農業管理システムの開発-」という研究課題で笹川科学研究助成を受けられた、山形県立産業技術短期大学校庄内校電子情報科所属の、芝田 浩さんから助成時の研究について、コメントを頂きました。
<芝田浩さんより>
地域社会において、少子高齢化による人口減少と経済の縮小など、深刻な問題があり対策が急務となっています。そこで本科では、ICT技術を活用した実践的な教育と、故郷や地域への関心・理解を深めることにより、地域の付加価値を高め、その課題解決に貢献できる技術者の育成に取り組んでいます。本科の卒業研究でアクティブラーニングと呼ばれる学生の能動的な学習への取り組みをサポートすることにより、様々な立場の人たちと協力しながら課題を解決し、新しい価値を創造してよりよい社会や希望に満ちた明るい未来づくりに貢献する人材となることを目指しています。このような活動を通して、地域社会の課題(ニーズ)と本校の技術(シーズ)をマッチングさせた新たな課題研究に取り組み、地域社会の生活の向上と産業の振興のための課題解決に役立てることを狙っています。
本研究では、地域の特産である枝豆の農業を対象に、地域社会の課題解決に役立てることを目指しました。枝豆は、山形県鶴岡市の「だだちゃ豆」を代表として、口の中に広がる甘みと旨みにより人気があり、地域の特産として振興されています。枝豆栽培において、詳細な環境データを取得・利用することで作業管理を最適化し高品質の生産を可能にすることを目指しています。その方法として、IoT(Internet of Things)を用いた農地情報観測とデータ解析によるスマート農業管理システムの実現に取り組みました。
本研究を通して、学生と共に関係者・関係団体(枝豆生産者、行政機関、学校)と連携しながら、システムの提案、ヒアリング、設計、開発、テスト、改善提案に至るまでを実施することができました。その過程で、学生が主体となり、地域の特産物とその生産に関する知識と課題について認識し、解決策について検討することができました。今後は、新たに認識できた課題に対して、本校の卒業研究にて次世代の学生と共に継続的に課題解決へ取り組む予定です。
<以上>
とりあえずビール!枝豆!と頼んでしまいますが、枝豆の生産には最先端のICT技術が用いられ、多くの方の研究成果や努力が含まれており、驚きました。また、笹川科学研究助成が若手研究者の支援のみならず、地域社会問題の解決にも通じていることを知り、嬉しく思いました。今後は「だだちゃ豆」を注文して、私も地域社会問題の解決に貢献させて頂きたいと思います。
日本科学協会では過去助成者の方より、近況や研究成果についてのご報告をお待ちしております。最後までお読みいただき、ありがとうございました。