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10/26「未来をひらく 科学と倫理」のご紹介@ [2019年10月16日(Wed)]
 こんにちは。秋らしい涼しい毎日となってまいりました。
 10/26「未来をひらく 科学と倫理」のセミナー開催を直前に控え、講演者から講演内容の概要を皆様にお伝えいたします。本ブログで初公開です。
 本日は、基調講演「3.11以後の科学技術と社会倫理」をご紹介いたします。

◆◆◆「3.11以後の科学技術と社会倫理」◆◆◆

 科学者の社会的責任は「内部規範」と「外部規範」とに大きく分かれる。前者は研究不正の禁止など科学者個人が研究共同体のメンバーとして守るべき研究上の公正の原則、すなわち職業倫理である。後者は科学者コミュニティが研究活動の社会的影響を通じて外部社会とどのように関わるべきかを律する行動規範を意味する。
 2011年3月11日に出来した東日本大震災と東京電力福島第一原発事故は、後者の問題をクローズアップさせた。文科省の世論調査に見られるように、科学者コミュニティと市民社会との間の信頼関係を崩壊させたからである。それに加えてこの事故は、科学の不確実性と技術の不完全性とを露呈させた。
 そのような時代と社会を浮き彫りにするのは、「トランス・サイエンス」と「リスク社会」というキーワードである。本講演では、3.11以後の科学と社会とのあるべき倫理的関係(社会倫理)を RISK という頭文字に託して論じてみたい。



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野家 啓一 先生
東北大学名誉教授/河合文化教育研究所主任研究員。日本哲学会元会長。
日本学術会議連携会員。哲学・科学基礎論専門。
著書に『パラダイムとは何か』(2008年、講談社学術文庫)『科学哲学への招待』(2015年、ちくま学芸文庫)『歴史を哲学する』(2016年、岩波現代文庫)『はざまの哲学』(2018年、青土社)他。第20回山崎賞受賞(1994年)第4回西川徹郎記念文学館賞受賞(2019年)。



タグ:科学 未来 倫理
Posted by 公益財団法人 日本科学協会 at 09:34 | 科学隣接領域研究会 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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