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先輩研究者のご活躍(染谷隆夫さん) [2019年03月20日(Wed)]
 過去助成者の染谷隆夫さんが平成30年度中谷賞を受賞されました。おめでとうございます。受賞された研究についてコメントと解説を頂きました。


<染谷さんよりコメント>
 2003年に笹川科学研究助成を頂きました。このたび平成30年度 中谷賞を受賞しました。受賞対象となった研究題目は、「伸縮性エレクトロニクスによる生体情報計測の先駆的研究」です。中谷賞は、医工計測技術分野における技術開発の飛躍的な発展を期し、当該分野の研究者を表彰することを目的として、公益財団法人中谷医工計測技術振興財団が行う顕彰事業です。

 私の研究チームは、ナノテクノロジーを駆使した独自のデバイス技術によって、曲げたり、伸ばしたり、捻じったりできるゴムシートのような電子デバイスを実現し、「伸縮性エレクトロニクス」と呼ばれる新学術領域の基礎を築きました。伸縮性デバイスは、形状が大きく変形しても特性劣化や故障が起こらない驚異的な機械的な耐久性を示します。これを可能にしたのは、(A)カーボンナノチューブなど分子性材料をエラストマーに均一分散させた伸縮性導体材料と(B)ナノ寸法で精密に設計された蛇腹構造を組み合わせた独自技術です。伸縮性エレクトロニクスは、4つのステップを経て段階的に発展し、1週間連続して皮膚に貼り付けても炎症を発生しないという生体親和性に優れるエレクトロニクスに到達しました。

 伸縮性エレクトロニクスによって、人間の体のような3次元曲面に様々な電子機能を実現できるようになり、人体に直接貼ることによって、超高精度に健康状態を連続して活動中にモニタリングするための新しいバイオエレクトロニクスが生み出されました。装着時の違和感や負担を大幅に軽減できるため、医療・ヘルスケア、福祉・介護、スポーツなど幅広い分野への産業応用が進められています。柔らかさで人間との親和性を高めるというエレクトロニクスの新しい方向性が明確に示され、医工計測分野における新領域が切り拓かれました。

写真.jpg

写真 皮膚貼り付け型ナノメッシュ電極を手の甲に装着した。皮膚の形状にもピッタリと沿って貼り付いている。極薄で超軽量であり、自然な皮膚呼吸が実現されているため、装着感がない。


 近未来的な研究で、実用化が楽しみな技術だと思いました。

 日本科学協会では過去助成者の方より、近況や研究成果についてのご報告をお待ちしております。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

Posted by 公益財団法人 日本科学協会 at 14:24 | 笹川科学研究助成 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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