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中国の大学生から届いた訪日感想(その3)@ [2008年02月20日(Wed)]
中国の大学生から届いた訪日感想文(その3)


 今回は、華東地域から届いた感想文を紹介します。
 日本語を通じて日本を学び、日本知識を蓄えてきた学生たちにとって、日本は宿願の地であり、その中に身を置き、その実像を把握したいというのは当然の欲求です。長年の夢であった日本訪問の中で、学生たちが捉えた実像とは、文化、歴史、社会、自然ばかりではなく、日本人の温かい心、さらには、同じ志をもって結集した同朋たちの熱い思いでもあったようです。
 そうした得難い友人たちと共有した時間の濃密さは、「同時一幅幅歓歌笑語的場面又不断涌現脳海、百般滋味、只能用一糸浅笑代替千言万語。(喜びの歌や笑いの場面の一つ一つが次々と思い出され、いろいろと味があり、千言万語に代えて微笑むよりほかない)」という南京大学の張さんの表現の中に凝縮されているような気がします。
日本語の感想文は手を加えず、中国語の感想文は原文に忠実に翻訳して掲載しました。


華東地域から来日した学生たち



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東華大学 日本語研究科 2年 黄霞



「知日派」になる大事な一歩(原文は、日本語)


 私は大学に入ってから、5年間ぐらい日本語を勉強し、日本の歴史や文化、社会に関することもたくさん学びました。そのうち、一度日本に行って、「生」の日本を自分の目で確めてみたいなという気持ちが日一日強くなってきました。しかし、学部の四年間はずっと訪日するチャンスを得ず、大変残念がっていました。今回は日本科学協会や日本財団のおかげで、やっとこの夢が叶いました。うれしい気持ちやありがたい気持ちが言葉で表せないほどです。
8日間の訪問研修を通して、いろいろな初体験をさせていただきました。日本の美しい自然風景を味わいながら、発達した現代文明に驚嘆し、日本の方と深い友情も作り、忘れられない思い出ができました。

 振り返ってみると、原宿のファッション、賑やかな銀座、浅草の下町雰囲気、沖縄の海、神戸の夜景、京都のお寺、大阪の道頓堀、そのすべてが頭の中に生々しく残っています。しかし、今回の訪日で一番印象深いものは何だろうと聞かれると、やはり日本の方の笑顔です。
はじめて海外に出る私ですから、出発する前にはわくわくするとともに、正直にいえば心配な気持ちも多少ありました。幸いなことに、日本科学協会の担当者の方々はずっと私たちと一緒にいてくれて、日本で生活する注意事項から浴衣の着方まで熱心に教えてくれて、支えてくださいました。その笑顔が私たちの不安を癒してくれました。そのおかげで、私たちも心強くなり、自信を持つようになりました。

 日本についた三日目、日本の大学生と一緒に計画を立てて、一日東京を見学しました。日本の大学は今ちょうど試験の時期だそうです。それにもかかわらず、日本の大学生の皆さんはやはりこの活動に参加し、貴重な時間を譲ってくださいました。本当に感謝の気持ちがいっぱいです。慶応大学の杉本さんと高塚さんは私と同じグループでした。二人は浅草や銀座を案内して、日本のことについてもいろいろ話してくれました。そのうち、買い物熱心な私たちはいなくなったり、迷子になったりして、大変面倒をかけましたが、いつも笑顔で「大丈夫よ」と言ってくれました。
 そして、方向音痴な私は沖縄で何度も迷子になって道を聞いたことがあります。最初は教えてくれるのかなとちょっと心配しましたが、勇気を出して聞いてみると、ものすごく親切に教えてくれました。助けてくれたタクシーの運転手さんの笑顔は今でもはっきり覚えています。
日本の方のこういう心を暖める笑顔には本当に感心させられました。中国でもそのような素敵な笑顔が増えればいいなと私は思います。

 今回の訪日は私たちにとって、決してただの旅行ではなく、笹川会長様の望まれる「知日派」になる大事な第一歩です。訪日団の朱秘書長のおっしゃったとおり、初恋が人生忘れられないものだといわれていますが、はじめての訪日は私たちにとっても、きっとこれから長い人生の宝物になると信じています。



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南京大学 日本語学部 4年 張穎



たくさんの友達が何よりの収穫(原文は、中国語)


 八日間という時間は瞬く間に過ぎましたが、今回の日本への旅が私たちの心に残したものは八日間どころか八週間でも足りないほどのもので、一生忘れがたい記憶となりました。何年もたってからこの絵巻を開いても、ありありと目に浮かび、鮮やかに蘇ると思います。
この八日間は初めてのことばかりでした。日本に上陸したのも、自身が日本文化を体験したのも、こんなに多くの熱心で友好的なみんなと旅行したのも、海の広さを味わったのも…。この貴重な経験はしっかり心にとどめておきます。自分の目で日本の世の中にあるさまざまな光景を収集し、自分の耳で日本のいろいろな面を捉えたいと思っていたのですが、時間が短かったのでどうしても残念なところはありました。でも今回の日本旅行で得られたものはたくさんありました。

 日本の道の清潔さはとても深く印象に残っています。首都である東京だけでなく、南方の小島である沖縄も風情の違う関西も、こうした清潔さに違いはありませんでした。こうした環境で、こんなに清潔な地面を見るに、恐らく勝手にゴミを捨てる人などいないのではないかと思います。良好な環境は人の資質を養うのに重要な要素の一つです。目や耳から覚えていく中で自然にその環境と合致した生活法を選んでいくようになります。中国にはこの面で不足があります。中国の膨大な人口や教育の普及率とも大いに関係があります。最も重要なのは自分から行動し身近な人を動かすことです。一人が十人、十人が百人を動かしていけば、中国も人々の賞賛を集める美しい都にできるだろうと信じています。一人が十人、十人が百人を動かしていけば、中日の友好や交流も日に日に深められるでしょう。

 今回の日本旅行で最も大きかった収穫は、とてもたくさんの友達と知り合ったことです。中国の友達、日本の友達、団体を作って訪日するという形式は大いに利益となりました。宮内さんはお姉さんのように面倒を見てくれました。熱心に街を案内してくれたり、手を取って和服の着方を教えてくれたり。彼女の仕事に対する真面目さと責任感にはとても感動しました。別れのときに宮内さんは涙を浮かべていました。私たちみんなに彼女の気持ちは伝わりました。宮内さんと心が通じたのだな、と感じました。
 愛すべき浅山さん。彼は口数こそ少なかったものの、仕事を少しも疎かにせず、私たちのためにあらゆる便宜を尽くしてくれました。観光地に行くたび浅山さんは目印に立ってくれました。一人一人の団員が安全についたか確かめ、労苦を惜しまずはぐれた団員を捜してくれました。内心では彼をずっと尊敬していました。浅山さんの笑顔は深く印象に残っています。彼はいつも笑顔で仕事に向き合っており、満面の笑みで人と交わっていました。彼の笑顔の中には熱心さが感じ取れました。
 親しみやすかった顧先生。時には厳しくルールを教えてくれましたが、勿論それも必要なことでした。実際には誰よりも私たち一人一人に気を配っていて、一人一人の安全を心がけていてくれました。顧先生は華奢な体に二十何人もの安全を背負いながら笑顔を絶やすことはありませんでした。本当に愛すべき人です。

 また、訪日の機会を提供してくださった日本財団の笹川会長、歓迎会を開いてくれた尾形理事長、みんなを楽しませてくれた朱さん、四人の芸達者な随行記者の皆さん、そして私たちの若き会長、黄金の喉を持つ金梅花さん、李楊さん、子供のような宋先生、少数派の男子数名、沖縄のかわいいガイドさん、交流を持った日本の大学生、そして、もっとたくさん。彼らは皆、得難い友人であり、大事な記憶です。ご一緒した時間は短かったものの、喜びの歌や笑いの場面の一つ一つが次々と思い出され、いろいろと味があり、千言万語に代えて微笑むよりほかありません
私たちの友情をしっかり心に刻み、伝えてゆき、微力ながら中日友好に貢献したいと思います。中国の伝統的な祝日が訪れるとき、新春の祝福を申し上げましょう。新年おめでとうございます。



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上海杉達学院 日本語学科 4年 張定彦



一生忘れられない思い出(原文は、日本語)


 今回は日本科学協会の招聘で、私はクイズ大会訪日団の一員として日本に行きました。日本で最高な八日間を過ごし、一生も忘れない思い出を残しました。
最初関空に着いた瞬間に「日本だ!」という実感と感動が湧き上がってきました。 テレビや雑誌でしか見たことない所に自分がいるのはほんとに不思議なことです。

 八日間に、東京、沖縄、神戸、京都、大阪など五つの町を回りました。東京で日本の大学生たちが私たちを案内してくれて、いろんなところにつれてもらいました。浅草で東京の下町情緒に触れ、東京ミッドタウンで広々とした緑地に癒され、お台場のきれいな夜景に感動されました。そして、彼らといろいろな話で盛り上がり、友達になりました。また、沖縄できれいな海を見ることができ、京都で美しい金閣寺と清水寺を見学しました。「清水の舞台から飛び降りる」ということわざに出ていた舞台を自分の目で確かめました。そして、神戸で神戸港と中華街に行きました。神戸は街がお洒落ムードで、外国にいる感じがしました。 震災後こんなカラフルで真新しさ漂う街を復興させたのは本当にえらいと思いました。大阪で中国で知り合った日本人の友達に会って、一緒に楽しい時間を過ごしました。この八日間に経験したすべてが私の頭に深く刻まれて、一生忘れません。

 この八日間の中で、いつも考えていたのは、中国と日本の相違点です。中国と日本は近い国同士ですが、違うところもたくさんあります。お箸の置き方や、乾杯の仕方など、その違いを感じることが面白いです。帰国後、日本で見たもの、経験したことを周りの人に伝えます。自分は日本語を勉強しているから、それを生かして、中日友好のために力を尽くしたい、日本人と中国人を仲良くさせたいと思います。
八日間にずっと私たちと一緒にいていた日本科学協会の担当者の方々は、いろいろ教えてくれて、細かいところまで配慮してくれました。帰る日に、日本科学協会の梶原先生と顧先生が空港まで見送りしてくださいました。本当にありがとうございました。
飛行機が飛ぶ前に、日本の土地に向かって、さよならのかわりに、また会いましょうと言いました。いつかまた日本に来ると信じています。
日本、また会いましょう!
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