• もっと見る

日本科学協会が"今"やっていること

お役立ち情報、楽しいイベントやおもしろい出来事などを紹介しています。是非、ご覧ください。


<< 2022年11月 >>
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      
プロフィール

日本科学協会さんの画像
カテゴリアーカイブ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
talking to (04/17)
shapex2.net (04/15)
KetoGenic BHB (04/15)
リンク集
https://blog.canpan.info/kagakukyokai/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/kagakukyokai/index2_0.xml
JSSバイオカフェシリーズ「人間の生命科学」第3回オンラインセミナーを開催しました! [2022年11月11日(Fri)]

 2022年11月2日、高校生・大学生・一般の方を対象にJSSバイオカフェシリーズ「人間の生命科学」第3回オンラインセミナー「遺伝と病気・健康〜遺伝子と染色体の変異による病気や、生活習慣病と遺伝子」を開催いたしました。

 本セミナーは、本会で制作した『人間の生命科学』電子テキストの執筆者が講演する全4回シリーズの第3回目です。講師の山田惠子氏(元札幌医科大学 医療人材育成センター 准教授)
は、遺伝子や染色体の変異によってもたらされる病気に対する理解を深めると共に、遺伝子診断や生命科学の研究成果に対する利点と問題点、コロナウイルス感染症の診断に使われている遺伝子検査や、コロナウイルスについてお話しくださいました。

 今回は、高校生の参加者が半数近くおり、「高校の授業で習っていたので復習になった」、「生物学系の大学への進学を考えているため興味深かった」という感想をいただいております。
また、新型コロナウイルスの判定でよく使われているPCR検査の話にも触れられており、幅広い年齢層の方に身近で興味深い講演だと感じていただいたようです。

(お知らせ)
・第4回目のセミナーは11月28日開催予定です。
https://www.jss.or.jp/fukyu/life-science/seminar.html
・本セミナー動画を12月頃日本科学協会チャンネルにて公開する予定です。
https://www.jss.or.jp/about/channel.html
・本会で制作した電子テキスト『人間の生命科学』のクルーズ版をご利用いただけます。
 ※事前登録が必要です
https://www.jss.or.jp/fukyu/life-science/lifescience-cruise_guide.html

JSSバイオカフェチラシ2回目以降.jpg
Posted by 公益財団法人 日本科学協会 at 15:28 | 人間の生命科学テキスト | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
サイエンスアゴラ2022(11/4(金)〜11/6(日))開催中です! [2022年11月04日(Fri)]
 
 本日から、「サイエンスアゴラ2022」がテレコムセンタービル(東京・台場 青海地区)にて実地開催されています。(https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/2022/
 日本科学協会のサイエンスメンタープログラムのチラシを会場5階のインフォメーションセンターにて配布中ですので、参加される方は是非チラシもご覧ください!!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(「サイエンスアゴラ2022」のご案内)
 科学と社会をつなぐオープンフォーラム「サイエンスアゴラ」は、あらゆる立場の人たちが対話、協働し、それを政策形成や知識創造へ結びつける「共創」のプラットフォーム構築を推進しています。
今年は3年ぶりにリアル会場で開催します。ぜひ会場に足を運んで多様な立場の方たちと直接対話し、今年のテーマ「まぜて、こえて、つくりだそう」を体感してください。共同研究などのコラボレーション創出につながる企画「お台場100人論文」も実施します。

●開催日程:
・サイエンスアゴラ実地開催: 11月4日(金)〜6日(日)(一部ハイブリッド開催)
 会場:テレコムセンタービル(東京 台場)
※ご来場の際はできるだけ上記URLよりPeatixにて事前登録をお願います。
●参 加 費:無料(材料費等、一部実費がかかる企画があります)
●主  催:国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)

以下のような中高生向け企画も沢山あります。ふるってご参加ください。

■研究者大喜利〜漫画の世界を一緒に実現するぞ!編〜(11/5)
https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/2022/stage/5-1a16.html
■モバイル顕微鏡でミクロ世界からSDGsに取り組もう(11/5)
https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/2022/stage/5-3m14.html
■科学の魅力を操る達人たち〜トークイベント&ライブ配信(五箇公一氏登壇)(11/5)
https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/2022/stage/5-4ma10.html
■Podcast『サイエンスラバー』公開収録!?トークと実験で迫る科学者の頭の中?(11/5)
https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/2022/stage/5-4mn10.html
■中高生集まれ!理系女子が少ない日本、どう変える?(11/5)
https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/2022/stage/5-5m12.html
■研究ピッチコンテストGENSEKI ?アゴラ特別編?(11/6)
https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/2022/stage/6-3m16.html
■夢のデッキを作れ!橋梁維持管理カードゲーム!(11/5-11/6)
https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/2022/booth/318.html
■数学でつながるはじまる WISH TREE PROJECT(11/5-11/6)
https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/2022/booth/319.html
■ゴジラバクテリアプロジェクト(11/5-11/6)
https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/2022/booth/403.html
■「つくる」から「科学」を考える(11/5-11/6)
https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/2022/booth/410.html
■外来生物と生物多様性〜地域の自然の豊かさを守ろう〜(11/5-11/6)
https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/2022/booth/412.html
■電子ホタルでシンクロしよう!(11/5-11/6)
https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/2022/booth/514.html
■PCシミュレーションで生物の「からだ作り」を解き明かす(11/5-11/6)
https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/2022/booth/517.html
■実践!「フューチャーズ・リテラシー」(11/5-11/6)
https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/2022/booth/521.html

▼こちらからプログラム一覧をご覧いただけます▼
https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/2022/list/list.html

SMPチラシ表.jpg
Posted by 公益財団法人 日本科学協会 at 10:55 | サイエンスメンタープログラム | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
JSSバイオカフェシリーズ「人間の生命科学」第2回オンラインセミナーを開催しました! [2022年10月14日(Fri)]

 2022年10月12日、高校生・大学生・一般の方を対象にJSSバイオカフェシリーズ「人間の生命科学」第2回オンラインセミナーを開催いたしました。

 本セミナーは、本会で制作した『人間の生命科学』電子テキストの執筆者が講演する全4回シリーズの第2回目です。講師の大島美恵子先生(日本科学協会顧問)は、「ヒトの誕生ー卵子・精子の形成と受精、着床・妊娠、そして誕生へ」というテーマで、「ヒトの誕生」という大テーマのもと、受精した卵の子宮内膜への着床から、子宮の中で胎児がどのように成長し、胎齢38週(約265日)に体長約50cmで体重 3000gの新生児として誕生するまでの壮大な営みを、生命科学の基礎からお話しくださいました。

 前回に引き続き自分の体に関わる内容ということで、幅広い職業、年代の方が興味を持って参加されました。10代の方からは、生物や保健の授業では教えてもらってない詳しい内容が印象的であったという感想をいただいており、自分の関心のある分野について探求する機会となったようです。


(お知らせ)
・第3回目のセミナーは11月2日開催予定です。
https://www.jss.or.jp/fukyu/life-science/seminar.html
・本セミナー動画を12月頃日本科学協会チャンネルにて公開する予定です。
https://www.jss.or.jp/about/channel.html
・本会で制作した電子テキスト『人間の生命科学』のクルーズ版をご利用いただけます。
 ※事前登録が必要です
https://www.jss.or.jp/fukyu/life-science/lifescience-cruise_guide.html

JSSバイオカフェチラシ.png
Posted by 公益財団法人 日本科学協会 at 11:23 | 人間の生命科学テキスト | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
サイエンスメンタープログラム メンティと東邦大学を訪問しました! [2022年10月07日(Fri)]

 先日開催した第13回サイエンスメンタープログラム研究発表会で、本プログラムを修了したメンティと、東邦大学を訪問しメンターとの面会の機会をいただきました。
サイエンスメンタープログラムは、メールでのやりとりが中心となり、特に最近はコロナ禍のため、メンティとメンターが会う機会がない場合もあります。そんな中、直接お会いできるということで、修了証をメンターの齋藤敦子先生からメンティの小川友希さんに授与していただきました。

修正集合写真.jpg
左から、メンター齋藤敦子先生(東邦大学教授)、メンティ小川友希さん(東京都立立川国際中等教育学校)
メンターズアシスタント大坂雄一郎さん(東邦大学大学院)、メンター村本哲哉先生(東邦大学准教授)

 研究テーマの方向性を決める時の話、研究計画書を作る上で信頼できる論文の探し方など、本プログラムを振り返りながら、科学研究を始める上で大切なお話をたくさん伺い、有意義な時間となりました。

 齋藤先生、村本先生、大坂さん、お忙しい中ありがとうございました。
 小川さん、サイエンスメンタープログラムを修了したメンティの皆さんとは、本プログラムのOB・OGとして再会できる日を、事務局一同楽しみにしています。

(おまけ)
今回訪問した東邦大学は2025年に創立100周年を迎えます。

IMG_0083.jpg
東邦大学 習志野キャンパス

IMG_0093.jpg
村本先生の研究室

IMG_0097.jpg
東邦大学理学部SDGsの取り組み

※サイエンスメンタープログラムは、中学生・高校生(メンティ)が自分自身で研究を進めていく過程で、大学教員などの専門家(メンター)の助言を受けることができるプログラムです。
(随時募集中)詳細→https://www.jss.or.jp/fukyu/mentor/application.html
Posted by 公益財団法人 日本科学協会 at 00:00 | サイエンスメンタープログラム | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
JSSバイオカフェシリーズ「人間の生命科学」第1回オンラインセミナーを開催しました! [2022年09月28日(Wed)]

 2022年9月26日、高校生・大学生・一般の方を対象にJSSバイオカフェシリーズ「人間の生命科学」第1回オンラインセミナーを開催いたしました。

 本セミナーは、本会で制作した『人間の生命科学』電子テキストの執筆者が講演する全4回シリーズの第1回目です。講師の八杉貞雄先生(東京都立大学名誉教授)は、「生命とヒトの誕生と進化」というテーマで、生命を理解し、ヒトとは何であるかを考える手がかりとして、地球上の生命の誕生に至る化学進化の過程と、ヒトの特性のうち特に言語の発達について、お話しくださいました。

 受講者からは、分かりやすかった、専門外だがもっと知りたくなったなどの感想をいただいており、生命科学の学びを深めるきっかけづくりになったようです。

(お知らせ)
・第2回目のセミナーは10月12日開催予定です。
https://www.jss.or.jp/fukyu/life-science/seminar.html
・本セミナー動画を12月頃日本科学協会チャンネルにて公開する予定です。
https://www.jss.or.jp/about/channel.html
・本会で制作した電子テキスト『人間の生命科学』のクルーズ版をご利用いただけます。
 ※事前登録が必要です
https://www.jss.or.jp/fukyu/life-science/lifescience-cruise_guide.html

JSSバイオカフェチラシ2回目以降.jpg
Posted by 公益財団法人 日本科学協会 at 00:00 | 人間の生命科学テキスト | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
「科学研究体験ワークショップ」を開催しました! [2022年09月26日(Mon)]

 2022年9月18・19日、中高生を対象として「科学研究体験ワークショップ」を開催しました。コロナ禍のためオンラインでの開催となりましたが、全国の中高生がオンラインで参加しました。

 講師は、陣内修先生(東京工業大学理学研究院物理学系教授)です。運営協力スタッフとして、陣内先生の研究室の方、サイエンスメンタープログラムを修了した大学生のOBが、参加者からの問い合わせに対応しました。

 参加者は、2日間、自然科学研究や人文科学研究で集めたデータから結論を導くために大切な統計処理について学びました。実際にRaspberry Pi 3B+を使って室内の温度や湿度を測定するために、温湿度センサー(DHT11)をRaspberry Piに接続する場面では、間違って配線すると故障することもあるということで、参加者の皆さんが慎重に操作される様子が伝わってきました。

(2日間の学びと体験)
・Raspberry Pi 3B+を使った測定に挑戦
・Jupyter-notebookを使ってpythonプログラムの実行や編集
・統計の基礎
・確率分布、仮説検定について

IMG_0272 (1).jpg
Raspberry Pi 3B

※本事業は、「こどもゆめ基金助成活動」です。
Posted by 公益財団法人 日本科学協会 at 00:00 | サイエンスメンタープログラム | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
先輩研究者のご紹介(岩田 由香さん) [2022年09月12日(Mon)]
 こんにちは。科学振興チームの豊田です。
 本日は、2021年度に「高次脳機能障害者家族介護者におけるエコマッピングを応用したライフチェンジ適応促進プログラムの開発」という研究課題で笹川科学研究助成を受けられた、横浜市立大学大学院医学研究科所属の、岩田 由香さんから、助成時の研究について、コメントを頂きました。

<岩田さんより>
 2021年度笹川科学研究助成学術研究部門にてご支援頂きました、横浜市立大学大学院地域ケアシステム看護学分野の岩田です。現在は博士課程生として在籍する傍ら、同教室で助教として勤めています。
 私がフォーカスしている研究対象は高次脳機能障害者の家族介護者です。高次脳機能障害は、脳血管疾患や脳外傷等を原因とする、失語、失行、失認、遂行機能障害、注意障害などを有する障害です。国内外において症例数は約1億1640万人に上り、発症率は1990年比で3.6%増加し、地域での累積的増加を鑑みれば、この国際的な介護負担への取り組みは目先の急務です。
 学術的施策的には、高次脳機能障害者の家族介護者に降りかかる介護負担感を主とした”弱みの軽減”が試みられています。私は、介護負担感はもはや軽減でき得ない条件であり、一転して、”強みを向上”する視点が必要だと着想しました。そこで当該家族介護者の【ライフチェンジ適応】を見出しました。高次脳機能障害は患者の人格変化や家庭内役割の再構築、喪失など、当該家族介護者に予期せぬ生活変化=ライフチェンジをもたらします。このライフチェンジに適応することが当該家族介護者のQOL向上に結び付くと考えました。以上より、本研究にてライフチェンジ適応を促進し得るプログラムを開発しました。
 研究デザインは無作為化比較試験であり、当該家族介護者の家族会の協力を得て全国調査を行いました。介入群に開発したプログラムを、対照群に各家族会で行われる通常サービスを提供し、介入前後の評価を行いました。結果、介入群が対照群と比較してライフチェンジ適応尺度スコアが有意に高く、開発したプログラムの効果が検証されました。本研究の成果は、国際オープンジャーナルPLOS ONEにて公表されています(https://doi.org/10.1371/journal.pone.0273278)。

図.開発したプログラムの一部(エコマッピングパート).jpg
図1.開発したプログラムの一部(エコマッピングパート)

 本研究は、看護の視点がメインであるものの、社会福祉分野にも関わる複合的な研究であり、合致した研究助成が乏しく資金調達は困難でした。このような複合的・特異的な研究テーマをも歓迎くださる笹川科学研究助成のご支援は大変力強いものでした。さらに、本研究はプログラム作成、エコマッピングの回収にかかる郵送料、英文校正費用など、多額の研究費が発生しましたが、ご支援のお陰で研究費への負担を感じることなく、研究に専念でき、適切かつ円滑な研究プロセスを踏むことができました。改めまして、ご支援頂きました日本科学協会の皆様方に深く感謝申し上げます。

図.研究室の様子.jpg
図2.研究室の様子
<以上>

 介護を受ける高次脳機能障害者だけでなく、家族介護者のQOL向上も、非常に重要な問題だと思います。多くの介護問題で困っている方の役に立つような研究成果がでるよう、これからも頑張っていただきたいと思います。
 笹川科学研究助成では複合系分野として、分野の垣根を超えた研究を募集しております。2023年度の募集は、9月15日から10月17日となります。皆様も是非、挑戦してみてください。

 日本科学協会では過去助成者の方より、近況や研究成果についてのご報告をお待ちしております。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
Posted by 公益財団法人 日本科学協会 at 10:15 | 笹川科学研究助成 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
「第13回サイエンスメンタープログラム研究発表会」優秀賞・特別賞発表! [2022年09月08日(Thu)]

 2022年8月7日に開催された第13回サイエンスメンタープログラム研究発表会で受賞した研究は以下の通りです。受賞された皆様、おめでとうございます!

■■ 優 秀 賞 ■■
「高齢者ドライバー運転支援アプリの開発」
  兵庫県立小野高等学校 小林 麟太郎(メンティ)/東京理科大学 和田 正義(メンター)


IMG_9710.jpg
小林さんと和田先生(東京理科大学にて)
(選考委員からのコメント)
・現在的な高レベルな研究で感心しました。
・この研究が抱えるリミットと可能性をきちんと把握されており、今後の発展を期待しています 。
・研究・実験プロセスの開発だけでなく、実用化に向けた実験にも取り組んでおり、関心をもつ研究でした。


■ 特 別 賞 ■
「黒星病について」
  青森県立八戸高等学校 野澤 さくら・河原木 茉洋・沢村 紋音(メンティ)
/りんご研究所 平山 和幸(メンター)

(選考委員からのコメント)
・地元産業のニーズと科学的興味が結びついた課題設定の意図が明確で、大変よかったと思います 。コントロールの難しい実験を堅実に実施した様子がうかがえました。
・きちんとしたデータの取得、その解釈が行われていました。実用化というのは先になるとは思いますが、実験の技術も取得して結果を生み出していると思いますので、その点も評価できます。さらに、今回の発表会にも積極的にかかわっており、すばらしいです。


※サイエンスメンタープログラムは、中学生・高校生(メンティ)が自分自身で研究を進めていく過程で、大学教員などの専門家(メンター)の助言を受けることができるプログラムです。(随時募集中)
詳細→https://www.jss.or.jp/fukyu/mentor/application.html
Posted by 公益財団法人 日本科学協会 at 15:20 | サイエンスメンタープログラム | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
先輩研究者のご紹介(愛甲 将司さん) [2022年09月05日(Mon)]
 こんにちは。科学振興チームの豊田です。
 本日は、2020年度に「ヒッグスセクターの構造解明と宇宙バリオン数生成問題」という研究課題で笹川科学研究助成を受けられた、高エネルギー加速器研究機構所属の、愛甲 将司さんから助成時の研究について、コメントを頂きました。

<愛甲さんより>
 この記事を執筆している2022年は、ヒッグス粒子が発見されてから10年目の節目に当たります。ヒッグス粒子の発見と、それに続くHiggs, Englert両博士のノーベル物理学賞受賞は、当時のニュースなどで大きく取り上げられたので、記憶にある読者の方もいらっしゃるかもしれません。

pic1.jpg
写真1:2022年7月にイタリアで開催された国際会議ICHEP2022での写真です。ヒッグス粒子発見10周年を祝う記念講演も開かれました。

 ヒッグス粒子は、素粒子の質量を生成する「ヒッグス機構」に付随して現れる素粒子です。素粒子間の相互作用は、ゲージ理論と呼ばれる枠組みで記述され、直感的にはゲージボソンと呼ばれる粒子が力を伝達するという形で理解できます。ゲージ理論では、その基礎となるゲージ対称性の帰結として、ゲージボソンの質量がゼロになります。一方で、自然界に存在する弱い相互作用を記述するためには、ゼロでない質量を持ったゲージボソンが必要です。ヒッグス機構では、ゲージ対称性を自発的に破ることによって、ゲージボソンの質量を生成しますが、このときヒッグス粒子が観測可能な粒子として現れます。詳細は割愛しますが、ゲージボソンの質量を生成するために考案されたヒッグス機構は、クォークとレプトンと呼ばれる他の素粒子の質量生成にも関与しており、ヒッグス粒子の発見は、新粒子の発見という意味だけでなく、素粒子の質量生成機構の解明という観点でも重要な出来事でした。
 さて、ヒッグス粒子が発見されたことで、素粒子の標準理論が一応の完成を見ました。しかしながら、話はここで終わりません。というのも、ヒッグス粒子の荷電・鏡映変換の下での振る舞いや、他の素粒子との相互作用のあり方など、その性質に関して調べるべき事柄がたくさんあるからです。また、素粒子の標準理論も完璧ではなく、暗黒物質やニュートリノ質量、宇宙のバリオン数優勢など説明できない問題があります。私は、特に宇宙のバリオン数優勢を解決する理論模型では、しばしば第二第三のヒッグス粒子が導入されることに注目し、そのような理論模型を将来実験でどのように調べていくかを本助成のテーマとして研究しました。発見されたヒッグス粒子の性質を詳細に調べあげることで、上述の諸問題を解決するような新物理理論への糸口が掴めるのではないかと期待しています。

pic2.jpg
写真2:黒板での議論風景です。一人では考え付かなかったアイデアが生まれるなど、共同研究者との議論を通じて得たものは多いです。

 振り返ると、本助成への応募に際して、研究計画を練り、申請書を作成したことは、苦労もありましたが、とても良い経験だったと思います。また、採択されたことは研究活動を行う上で大きな励みとなりました。学生の皆さんにも、ぜひ挑戦して欲しいと思います。
 最後に、本助成を通じて貴重な機会を与えてくださった日本科学協会の関係者の皆様に、この場を借りて御礼申し上げます。
<以上>

 研究は個人で行うものと考えられがちですが、共同研究者と議論をしたり、先生から指導をうけたり、多くの人達と関わることで、より良い研究になるのではないかと思います。新型コロナウイルス感染症の流行がなかなか収まらず、対面での交流が難しい状況ではありますが、頑張って研究を続けていただきたいと思います。

 日本科学協会では過去助成者の方より、近況や研究成果についてのご報告をお待ちしております。最後までお読みいただき、ありがとうございまし
Posted by 公益財団法人 日本科学協会 at 10:33 | 笹川科学研究助成 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
先輩研究者のご紹介(中村 大輝さん) [2022年08月15日(Mon)]
 こんにちは。科学振興チームの豊田です。
 本日は、2020年度に「理科の問題解決における仮説設定の質と深い学びに関する研究」という研究課題で笹川科学研究助成を受けられた、広島大学所属の、中村 大輝さんから助成時から最近の研究について、コメントを頂きました。

<中村さんより>
 さて、皆さんは小・中学生のころ、理科の勉強は好きだったでしょうか?全国的な調査の結果からは、小学生の8割以上が理科好きであるのに対して、中学生では6割程度にとどまるということが明らかになっています。しかし、小学生であっても科学的に考えることが好きというわけではなく、実験をアクティビティとして楽しんでいるに過ぎないという批判もあります。実験に先行して仮説が設定されなければ、実験は目的意識を失ったただの遊びに成り下がってしまいます。それにもかかわらず、義務教育を通して仮説設定の指導に時間が割かれることは少ないという実態があります。
 このような現状を踏まえ、私は笹川科学研究助成を受けて、理科の授業における仮説設定の場面に着目し、仮説設定の指導に時間を割くことの効果について検討しました。方法としては、日本全国で行われている様々な理科授業の指導法とその後の学力のデータを収集し、メタ分析という手法で統合した上で、以下のような指導法ごとの学力向上効果のランキングを作成しました。すると、学習者が主体的に仮説を設定する活動を重視した指導法が学力向上に相対的に高い効果を発揮することが明らかになりました(中村ら,2020)。

画像1.jpg

 その後の研究では、学習者が仮説を設定する中で自然現象に内在する変数に着目するようになり、科学的思考力の向上に貢献することが徐々に明らかになってきています。新しい時代の理科教育を受ける子供たちは、先生や教科書から与えられた実験をただ実施するのではなく、自らが見出した問題に対して仮説を立てた上で、科学的に探究していくことが期待されています。
 私の専門である科学教育・理科教育は、自然科学との関連が深い学問領域でありながら、分類上は人文・社会科学に位置づけられるため、自然科学と比べて利用できる助成金などが限られています。そのような中で、笹川科学研究助成のように人文・社会科学も対象とした助成事業の存在は大変貴重でありがたいものです。申請に際しては、過去の採択された研究課題名や選考総評を参考にして、専門外の方にも研究の魅力を伝えられるよう工夫しました。採択後は、新型コロナウイルスの影響により研究計画や予算の使い方の変更を余儀なくされたものの、日本科学協会の方はこれらの変更の相談に真摯に対応してくださいました。助成事業を通して貴重な機会を与えていただいたことに心から感謝申し上げます。

*文献
中村大輝, 田村智哉, ... & 松浦拓也. (2020). 理科における授業実践の効果に関するメタ分析―教育センターの実践報告を対象として―. 科学教育研究, 44(4), 215-233.
<以上>

 インターネットの発達等により簡単に答えを検索できるようになり、仮説を立てて考えるといったことが疎かになっているように感じます。子供たちの学力向上のためにも、研究を続けていただきたいと思います。
 また、笹川科学研究助成では幅広い分野の研究を募集しております。分野を跨がる研究も、複合系として募集しておりますので、皆様もぜひ申請してみてください。

 日本科学協会では過去助成者の方より、近況や研究成果についてのご報告をお待ちしております。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
Posted by 公益財団法人 日本科学協会 at 11:43 | 笹川科学研究助成 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
| 次へ