2月27日(日) 9名参加 スタッフ5名、
空は冬晴れ「まきまきパン」作りには、最高のお天気になりました。
しかし、お昼前から大風が吹き出して、小さな子どもは吹き飛ばされそうな状況です。
参加者の皆さんには穴堀りをして、パンの焼き加減を左右する大切な火おこし作業があります。
危険な事になっては一大事!早めに集合したスタッフは悩みました。
火が出ないように炭を使おうか、、思い切って中止?!いやその選択は無い。
さてどうしたら危険を少しでも回避できるか考えたところ、スタッフが1ヵ所でまとめて
火をおこし、使いやすくなった薪を世帯別で穴堀りしたところに移せば、
だいぶ危険度が減るのでは?!そうと決まれば大きな穴を急いで掘り、枯草や小枝を敷き、
その上に薪を組んでじゃんじゃん燃やすと、団扇であおぐまでもなく
強風で火が踊るほどよく燃えて、間もなくいい熾火状態の薪が沢山できました。
火も落ち着いた頃、先ずはパンを巻き付ける竹を火で炙り、
竹から出る余分な油や汚れを布でふき取り準備を始めます。
参加者さんはかまど用に穴を掘りこちらも準備万端。
次にスタッフが事前に発酵させておいた生地を一人ひとりに配り、
巻き方のレクチャーをしました。耳たぶのように柔らかい生地を竹に巻き付けていきます。が、
ホットドッグのように竹を包み込むと、太くなって焼きむらが出来たり、
先端部が黒く焼 けたりするので、生地をヘビのように長く伸ばし、
竹の先端を包み込み生地を少し引っ張りながら、ぐるぐると巻き付けていきます。そうすると
15p〜20p位の長さになります。厚みが均等になるので焼きむらも出来にくくなります。

ここからはじっくり遠火にかざし焼いていきます(遠赤外線)。焼けるまでの時間は、
ひたすら忍耐強くじっと火と向き合い、「美味しいパンにな〜れ」と願いながらお喋りしたり、
火に癒されながら焼き続けます!そのうち芳ばしい香りと焼き目の付いたパンが焼けて来ます。


「もう良いかな?」「もう少し焼こう!」の会話が飛び交い、
持参したさつま芋を焚き火の中に入れる家族もあり、楽しんでいるようです。

焼き上がったパンを竹から抜き取ると、香ばしい香り。焦げる事もなく、
パン屋さんにも負けず劣らずの美味しいまきまきパンが出来ました。テーブルには、あんずの
バタージャムとはちみつが用意され、お好みの物を付け美味しそうにほお張っていました。

本来なら、火おこしを参加者の皆さんにも体験してもらう予定でした。
しかし要らない延焼や偶発的な事故回避のため、火おこしはスタッフが
準備することとなりましたが、目標は達成出来たのでないかと思います。
毎年参加している子ども達も、年々出来る作業も増えてきて成長を感じさせてくれます。
また大人も焚き火に心が癒されました。気持ちが解放されたのか会話も弾み
共に良い時間を共有出来たと思います。(kf)