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JUON(樹恩) NETWORK 第9回総会・記念イベント
「樹恩割り箸と京町屋」 −サスティナブルな社会について考える!−
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この10年で「環境」について語られることが増えました。最近では、ゴ
ア元米副大統領の「不都合な真実」が注目を集めています(京都議定書を承
認してないアメリカ合衆国も建国200余年にして、もうそこまで環境を痛
めたと言うべきか、やっと気付いたと言うべきか)。今年の暖冬は何か不吉
なことを予感させます。JUON の活動はますます重要なものになるといえる
でしょう。
日本では、山の木を伐り出した木材で家並みをつくり、食器や箸を木でつ
くり、薪や炭を燃料にし、それらの代価で山村の生活が成り立って、森林の
手入れが続けられました。その森林が雨水をたくわえ徐々に水を流れ出させ
て、米や野菜や海の魚まで育むという究極の循環型社会が、何百年もかかっ
て精緻につくり上げられました。日本人は少なくとも100年前、部分的に
は高度経済成長期に入る50年前までは、そんなサスティナブルな社会に生
きていたのでした。京都は幸いにも近年では大きな災害にあわず京町家が残
り、伝統的な生活システムが今でも色濃く名残をとどめ、その中で世界に向
けて最先端の情報発信をしているまちです。
また、樹恩割り箸は、JUON NETWORKが創立以来取り組み、各地の知的障
害者施設と大学生協の協力を得ながら推進している運動です。人工林の間伐
材を積極的に利用して、間伐を進め、山を守ることに貢献しています。現在
は断ち切れている山村と都市との経済的循環システムを再度構築しようとす
るものでもあります。
これまで、比較的JUON NETWORKのアプローチの弱かった京都の地で、
樹恩割り箸と京町家をテーマにしながらサスティナブル(続けて行ける)な
社会とは何かを考えたいと思います。
【と き】 2007年6月16日(土)〜17日(日)
【ところ】 京都府京都市 コープイン京都他
(地図)http://hawk2.kyoto-bauc.or.jp/coop-inn/kyoto/access/index.html