2018年10月採取の阿蘇のススキ種子の精選作業/阿蘇小規模崩壊地復元プロジェクト [2019年02月01日(Fri)]
生態・環境緑化研究部会が中心となって取り組んでいる「阿蘇小規模崩壊地復元プロジェクト」では2017年11月に引きつづき、2018年にも10月に阿蘇市波野地区、荻岳周辺を中心とした地域でススキ等の種子を採取しました。
プロジェクトメンバーである雪印種苗にて、乾燥〜精選作業を行っていました。 研究部会幹事の入山さん(雪印種苗)から、精選作業中の様子を撮った写真が届きました。 今年採取した種子を乾燥前にまとめたところ、172 kgあったそうです。 採取に参加したみなさん、おつかれさまでした! このほかに、現地の有償ボランティアの方に採取していただいた分もあるようなので(種苗会社の会員が採取して引き取りしたもの)、全部あわせると結構採集できたのではないかと思います。これらが熊本周辺で活用されると思うと、喜ばしいです。 届いた種子をすぐに、乾燥機へいれて、まずは乾燥させています。 種子の入った土のう袋を開封すると、こんな感じです。 昨年試してみたところ、機械で精選するのがあまりうまくいかないようで、ここから茎を取り除くなどの作業を行います。現地では、種子のついた穂の部分だけを刈り取りました。 手揉みをして、外していきます。粗く篩にかけて、夾雑物を取り除きます。 作業の終わった種子はこんな感じです。完成種子がどの程度できるか楽しみです。 途中経過では、精選歩留まりは25%くらいになりそうだとの連絡を頂いていますが。 全体の作業をしながら、整理して重量の計測、発芽率等の試験を行っていきます。 阿蘇小規模放火位置復元プロジェクトは、日本緑化工学会 生態・環境緑化研究部会が取り組んで進めています。 プロジェクトの詳細・お問い合わせ先についてはホームページをご参照下さい。 「阿蘇小規模崩壊地復元プロジェクト」 |