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シンポジウム「生物多様性に配慮した公共事業の推進にむけた取り組み」 [2016年07月07日(Thu)]
2016年7月3日 14:00〜16:00に、仙台市のエレクトロンホールにて、シンポジウム「生物多様性に配慮した公共事業の推進にむけた取り組み」を開催致しました。
生態・環境緑化研究部会では、斜面緑化研究部会と共催して、第46回大会(2015年9月・日本大学生物資源科学部)にて合同研究集会を開催しました。この研究集会の質疑応答の内容などを含めた実施報告を、日本緑化工学会誌41巻4号(2016年5月発行)に掲載しております。
掲載された報告は、学会ホームページからもダウンロードできますので、ぜひご覧下さい。

シンポジウムのご案内はこちらからご覧下さい。
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今回は仙台での開催ということで、環境省東北環境事務所の佐々木真二郎様、宮城県自然保護課の佐々木淳様から地域の事例を紹介して頂きました。
環境省では、三陸復興国立公園の種差海岸で、天然のシバの種子を採種してポット苗を育成、ビジターセンター周辺の緑化に使用したそうです。その他、最近の取り組みをご紹介頂きました。
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宮城県自然保護課では、3年間にわたり栗駒山の山頂に近い雪田植生で、荒廃しつつある登山道の周辺でミネヤナギ等を使用した植生の回復に取り組んでいます。現地に合わせたきめの細かい事業をなさっている様子をご紹介頂きました。
種子を採取しての取り組みもしており、ミネヤナギ、サラサドウダン、マルバシモツケ、ナナカマド、ミネカエデなどの種子を採種して使用する検討もしたそうです。
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生態・環境緑化研究部会の幹事でもある、雪印種苗の入山様からは、環境省から2015年10月に発表された「自然公園における法面緑化指針」の内容について、概要を説明して頂くとともに種苗会社の立場から「生物多様性に配慮した植物材料供給の最前線」についても説明をして頂きました。

斜面緑化研究部会の幹事でもある吉田様からは、「環境区分をベースとする斜面緑化の計画検討の必要性」について、これまでの斜面緑化に関わる官公庁から示された方針や考え方などを含めて経緯などをご紹介頂きました。

短い時間の中、もっと討論したいこともたくさんあったのですが、有意義なシンポジウムができたと考えています。話題提供下さったみなさん、コーディネーターの中島部会長、ご参加頂きご意見、ご質問頂いたみなさん、ありがとうございます。

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今後も、各地域で事業や設計、発注に携わるみなさんと一緒にこのような集会を重ねていくことが重要だと考えています。

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