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【中山利恵子】第6回 点字投票[2017年07月10日(Mon)]
先日、都議会議員選挙が行われました。結果については皆さん、ご存知の通りですので、そのことではなく、投票についてです。

視覚障害者は、点字で投票することができます。また、点字ができない方などは、代筆による投票も認められています。私は点字でいつも投票をしています。
点字の投票用紙は、皆さんの書く用紙と別に用意されています。ここからがいつも面白いな、と思うのですが、皆さんの用紙にも、枠取りがされていて、候補者の名前を縦書きにしていると思います。
ところが、点字は縦に書くことはなく、横書きなんです。それなのに、同じように枠取りされ、縦に書くようになっているようで、「ここに縦に書いてください」と担当の職員に言われます。
そのたびに「点字は横なので、横に書きますね」と断り、点字器に用紙をセットします。
またここで面白いことがおきます。
点字は、針のような「点筆(てんぴつ)」で、紙に穴をあけて、穴の出っ張っているほうを読みます。ですから、裏から穴を開けるので、裏を上にしてセットします。
するとすかさず、「裏です、逆です」と言いながら、あるいは、黙ってひっくり返されそうになりますので、ここでまた、点字のご説明となります。

大体が、向きが分かるようにしてくれたら、枠取りはいらないはず。
最近、衆議院などの選挙のときは、点字で「衆議院、∞」等と書かれているので、そこの下に書くようになりました。その場合は、向きも枠取りも考えなくてよくなりましたが、先日の都議選の用紙には何も書かれていませんでした。
また、良かれと思って、点字器にセットしてくれていたのですが、万一裏表が逆だと困るので、結局確認し、セットしなおしたりしました。

点字投票も、視覚障害の先輩方が頑張ってくれたおかげで、今があるので棄権は絶対せずに、投票しています。


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img_nakayama.jpg
《中山利恵子》
1968年3月21日生まれ 東京都出身
都立文京盲学校卒 東京ヘレンケラー学院鍼灸科卒、整形外科、治療院 、企業内マッサージ師(ヘルスキーパー)として働き、2000年に結婚、1児を出産。自称「バリアフリーアドバイザー」として、地域の小学校などへの出前名物講座「真っ暗読み聞かせ」、「点字体験講座」、「アイマスク体験講座」、保護者、教員などへの、「全盲ママの子育てについての講演」、その他、都立六本木高校で点字の講師も務め る。企業への「オーダーメイドな接客接遇」についての講義も得意とする。「障害者と健常者との懸け橋」をテーマとし、下町育ちの人間味あふれるパワフル な講演内容には定評がある。
本人いわく、アピールする資格は「生まれつきの視覚障害者」。人からよく言われるのは、「らしくない障害者」これ、最大の褒め言葉かな?
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