3月10日(日)まで、山口市民会館で、
令和5年度山口市美術展覧会が開催されています



日 時

2024年3月3日(日)〜10日(日)10:00〜17:00
(初日10:30〜、最終日〜16:00)

場 所

山口市民会館 展示ホール・小ホール

入場料

無料

主 催

山口市、山口市教育委員会、山口文化協会、おごおり文化協会

後 援

あいお文化倶楽部、阿知須文化協会、徳地文化協会、阿東文化協会、(公財)山口市文化振興財団
今年度から事前申し込み制になったこと、搬入時期が山口県美術展覧会とほぼかぶったことで、作品数はどうかなと心配(主催者でもないのに!)していましたが、昨年度より出品数が増えていました!
会場には、入選した山口市民の皆様の力作が149点展示されています。
市美展は「
つくる人たちの研鑽の場であるとともに身近な作品鑑賞の場」です。
「
独自の世界観が示されていること、新たな表現に挑戦する創意や丁寧に時間かけて仕上げる姿勢などを評価のポイントとした」(審査委員長 倉田研治審査員の総評より)で選ばれた、作品をご紹介します。

大賞
「幻日」【写真】 内山省三

なんとも不思議な写真です。
現実の風景なのか・・・幻想なのか・・・。
倉田研治審査員の講評に「
向かってくる猫の存在は、虚構と現実をつなぐトリガーのように感じられる。」とあります。
作者のコメントに「
郊外の田んぼの中にある、白い猫が描かれているオブジェとねこの写真」とあるので、恐らくこんなオブジェがあるのでしょう。
誰かが、写真家 佐藤健寿の奇界世界に通ずる、と言っていました。
「あの空へ」で令和2年度(第63回)山口文化協会賞を受賞されています。

準大賞
「一休み」【絵画】 村田賢二

村田さんといえば、手をあわせ一心に祈る84歳(当時)のお姉さんを描いた令和3年度大賞の「願う」を思い起こします。
定年退職後に本格的に絵を描き始められ、「共生」で平成30年度奨励賞、「生きがい」で令和2年度奨励賞と実績を積み重ねられています。
黄色を基調とした暖かな絵です。絵のモデルは作者お兄さんご夫婦なんだそうです。
「405歳を生きる」で第76回山口県美術展覧会佳作を受賞。こちらも同じモデルだとか……。

山口市教育委員会賞
「真夏花」【工芸(漆芸)】 石村幸穂

漆器の筺に蒔絵と螺鈿で加飾されています。

山口文化協会賞
「行動制限解除」【絵画(和紙絵)】 長谷川章子

長谷川さんの作品が大好きで、市美展に出品される作品をいつもうっとり眺めています。柔らかな優しい世界に癒やされます。
最近では、「「菜の花」の記憶(椹野川周辺)」で 令和3年度審査員特別賞を受賞されました。

おごおり文化協会賞
「糸あそび(刺しゅう、てまり)」【工芸】 神無月

神無月さんは、私が市美展を鑑賞するようになってからずっと(きっとそれ以前から)一度も欠かさず、毎年出品されているのではないでしょうか。
最近では「〇〇」で平成29年度山口市教育委員会賞を受賞されています。

奨励賞
「魅せられて」【絵画(日本画)】 岡本弘子
「浮遊」【絵画(油彩画)】 木村重美

油彩画だと思われます。
平成5年度(36回)大賞受賞、第49回(1996年)山口県美展入選。
「はじまりのとき」【絵画】 井上広之

平成16年度大賞を受賞された井上さんですが、久しぶりの出品なんだそうです。
井上さんは、美祢市美東町綾木にある芸術文化交流館「月影」のオーナーでもあります。
「桜に鷺の図」【絵画(和紙絵)】加藤昇

きれいに描かれた日本画とばかり思っていたら、キャプションに「和紙」とありました!
「クリスマスだって・・・」で第76回山口県美術展覧会も佳作を受賞されています。
「野鶯啼破春」【書】 清水芳華


審査員特別賞
「石楠花」【絵画(日本画)】 徳永和代

「薄暮」で平成25年度おごおり文化協会賞、「烈」で平成26年度審査員特別賞、「聴雪」で平成27年度山口文化協会賞受賞。
「イワタバコ」【絵画(日本画)】 藤井由佳子

「伸びゆく」【工芸(陶芸)】で平成30年度奨励賞、「プロティア」【絵画】で令和3年度審査員特別賞受賞。
いつも、工芸と絵画の2点を出品されています。すごいことです!
「春立つと 他3首」【書】 大沼優佳
「人ジン」【写真】 祐村恵彦

「魑魅累々」で平成27年度山口市教育委員会賞受賞。
「異端」【その他】 Urupa

16歳なんだそうです。これからに期待します。
以上15点が入賞です。
こちらに、作品の写真と講評がアップされています。
https://www.city.yamaguchi.lg.jp/uploaded/attachment/93091.pdf【
次回に続く】