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こどもと本ジョイントネット21・山口


〜すべての子どもに本との出会いを〜

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山口のおかげさま 〜サバイバルなファミリー〜 @ 山口市立中央図書館 図書館活用推進事業 作家講演会 白木美和氏講演会 [2023年12月31日(Sun)]
1月21日(日)、山口市立中央図書館 図書館活用推進事業 作家講演会 白木美和氏講演会「山口のおかげさま 〜サバイバルなファミリー〜」が開催されますぴかぴか(新しい)

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 子育てサークルのたちあげ、食育の市民団体など山口県を中心に活動し、新聞等での執筆のほか、山口の人・物事の記録映像の制作も行う白木美和氏が講演します。
 講師の白木美和氏は、山口市在住。福岡県出身。元yabアナウンサー。アナウンサー当時の番組コーナー「ママになるゾ」で、自身の妊娠出産をテーマに取材放送し、出産後、番組を本にまとめ出版、その後も、新聞のコラムや幼稚園の園報などの執筆を行なっておられます。


るんるん日 時るんるん 2024年1月21日(日)10:30〜11:30  (開場 10:00)
るんるん場 所るんるん 山口情報芸術センター 2階 スタジオC
るんるん講 師るんるん 白木美和(フリーアナウンサー)
るんるん定 員るんるん 100人(当日先着順)
るんるん参加費るんるん 無料
るんるん申 込るんるん 不要
るんるん問 合るんるん 山口市立中央図書館 電話 083-901-1040


かわいい白木美和かわいい
フリーアナウンサー。
福岡県出身、山口市在住。元 yab アナウンサー。 アナウンサー当時の番組コーナー「ママになるゾ」で、 自身の妊娠出産をテーマに取材放送。出産後、番組を 本にまとめ出版。これを機に子育てサークルのたちあげ、 食育の市民団体など山口県を中心に活動。新聞等での 執筆のほか、山口の人・物事の記録映像の制作も行う。
穂村弘「中原中也をはじめとする詩人たちの短歌」 @ 中原中也記念館 公開講演 [2023年12月30日(Sat)]
2月18日(日)、穂村弘氏による公開講演「中原中也をはじめとする詩人たちの短歌」が開催されますぴかぴか(新しい)

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歌人の穂村弘さんをお招きして、中也だけでなく、詩人たちの書いた短歌に注目し、お話しいただきます。


るんるん日時るんるん 2024年2月18日(日)14:00〜15:00(開場13:30)
るんるん会場るんるん 湯田温泉ユウベルホテル松政 芙蓉の間
  山口市湯田温泉3丁目5-8
  ※駐車場は、「中原中也記念館・狐の足あと専用駐車場」を利用
るんるん定員るんるん 80名(要事前申込) 
るんるん入場料るんるん 無料
るんるん申込方法るんるん 申込フォーム、または 電話、FAX
るんるん申込先るんるん 
  中原中也記念館HPの申込フォーム
  中原中也記念館 電話 083-932-6430 fax to 083-932-6431


かわいい穂村弘かわいい
歌人。1962年札幌生まれ。1990年、第一歌集『シンジケート』でデビュー。短歌をはじめとして、評論、エッセイ、絵本、翻訳などを手がける。著書に『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』『ラインマーカーズ』『世界音痴』『蛸足ノート』他。『短歌の友人』で伊藤整文学賞、『鳥肌が』で講談社エッセイ賞、『水中翼船炎上中』で若山牧水賞、『「火よ、さわれるの」』でアルス・エレクトロニカ・インタラクティブ部門栄誉賞を受賞。日経新聞歌壇選者。


穂村さんといえば、第29回中原中也賞(先日12月3日(日)に締め切られました)より選考委員を務められる、と、今年の第28回中原中也賞贈呈式の際、佐々木幹郎さんが言われていました。
第28回で退任されたのは、佐々木さん(第1〜28回)、荒川洋治さん(第1〜28回)、井坂洋子さん(第9〜28回)、高橋源一郎さん(第11〜28回)。 蜂飼耳さん(第17回〜)【2000年第5回『いまにもうるおっていく陣地』】のみ続投され、新しく、穂村さんと、カニエ・ナハさん【2016年第21回『用意された食卓』】、川上未映子さん【2009年第14回『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』】、野崎有以さん【2017年第22回『長崎まで』】の3人の中原中也賞受賞詩人が就任されるとのことです。


なお、中原中也記念館では、2024年4月14日(日)まで、企画展U「中也と短歌」を開催中ですぴかぴか(新しい)
今は、年末年始(12月29日〜1月3日)なので休館ふらふら

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展示開催期間中、「私の好きな中也の短歌」と題して、全116首のなかから、好きな短歌1首に投票する企画が実施されていますわーい(嬉しい顔)
展示終了後、投票者の中から抽選で5名が中也記念館オリジナルグッズ(『末黒野』復刻版)をもらえます。
もちろん、私も投票しました揺れるハート
サビエル高校留学生によるギャラリートーク「私の国の新年」 @ 山陽小野田市立中央図書館 [2023年12月29日(Fri)]
1月13日(土)、山陽小野田市立中央図書館で、「サビエル高校留学生によるギャラリートーク」が開催されますぴかぴか(新しい)

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サビエル高校の留学生さんによるギャラリートークを開催します。
トークテーマは「私の国の新年」です。
フィンランド、ノルウェー、タイ、カンボジア、スリランカの新年についての楽しいトークにぜひご参加ください!
留学生さんが作成した出身国の紹介も展示しています!


るんるん日 時るんるん 2024年1月13日(土)15:00〜
るんるん会 場るんるん 山陽小野田市立中央図書館 1F 展示ホール
るんるん参加費るんるん 無料
るんるん申 込るんるん 不要
るんるん主催・問合るんるん 山陽小野田市立中央図書館
   電話 0836-83-2870
   fax to 0836-83-3564
   mail to cyuo-library●city.sanyo-onoda.lg.jp
   (●は@に置き換えてください)
はじめてでも楽しい!心が伝わる絵手紙講座 〜春のごあいさつ〜 @ 三哲文庫 防府市立防府図書館 令和5年度後期「大人のくらし塾」 [2023年12月28日(Thu)]
2024年1月26日(金)・27日(土)、防府図書館で、令和5年度後期大人のくらし塾「はじめてでも楽しい!心が伝わる絵手紙講座 〜春のごあいさつ〜」が開催されますぴかぴか(新しい)

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大切な人へ、絵手紙で心のこもったメッセージを贈ってみませんか?
日本絵手紙協会公認講師に教わりながら作成する、初心者向けの体験講座です。
手ぶらでお越しください。


るんるん日時るんるん 2024年1月26日(金)・27日(土)10:00〜11:30
    ※1回完結の講座
    ※希望の日をどちらか1日選択
るんるん場所るんるん 防府図書館 研修室
るんるん講師るんるん 吉田悦子(日本絵手紙協会公認講師)
るんるん対象るんるん どなたでも
るんるん定員るんるん 各日10名 (先着順)
るんるん参加費るんるん 無料
るんるん持参物るんるん なし
    ※絵手紙の道具類や素材は図書館
    ※描きたい題材がある方は素材を持参(例 果物や花など)
るんるん受付開始るんるん 2023年12月15日(金)9:30〜(定員になり次第終了)
るんるん申込方法るんるん 電話、FAX、来館にて受付
    希望の日(1/26または1/27)、氏名(ふりがな)、電話番号を知らせる
    ※個人情報は、この講座以外の目的で利用することはございません。
るんるん申込・問合るんるん 三哲文庫 防府市立防府図書館
    〒747-0035 防府市栄町1-5-1 笑顔満開通り ルルサス防府3階
    電話 0835-22-0780 fax to 0835-22-9916


かわいい「大人のくらし塾」についてかわいい
「大人のくらし塾」は、いろいろなことに興味のある大人のための講座です。みなさんのくらしに役立つ分野の講師をお招きし、初心者でも気軽に参加できる内容でお送りします。 この講座が、みなさんの「知らない」を「少し知ってる!」、「未経験」を「少し経験した!」に変え、その後の学びへの足掛かりとなるよう、防府図書館がお手伝いします。この機会に、あなたのくらしをより豊かなものにしてみませんか?
紙芝居御披露目会 中原中也『夜汽車の食堂』 @ 山口の朗読屋さん [2023年12月27日(Wed)]
1月21日(日)、ギャラリーカフェ つるかめで、山口の朗読屋さんによる新作紙芝居御披露目会 中原中也『夜汽車の食堂』が開催されますぴかぴか(新しい)

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るんるん日時るんるん 2024年1月21日(日)14:00〜16:00
るんるん場所るんるん ギャラリーカフェ つるかめ
      山口市後河原219-1
      携帯電話 090-1486-2166
るんるん内容るんるん 

1新作紙芝居御披露目『夜汽車の食堂』 
  文  中原中也
  絵  さとうみちこ
  企画 山口の朗読屋さん

2四つ葉のクローバー(ノンキー岡田+旅人花愛(ミクル・フルマヤ))による歌
  曲目 ♪竹田の子守歌 ♪糸 他
  お話 ミクル・フルマヤさんのネパールのお話

3佐伯清美さん(ランプの宿)による手品

4原田宏美さんによるギター弾き語り
  曲目 ♪蛍 ♪一歩ずつ ♪もう一度君と

5福田百合子先生による朗読とお話

6山口キャンディーズによるパーフォーマンス

るんるんプログラムるんるん

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るんるん参加費るんるん 500円(お茶・お菓子付)(要申込)
るんるん申込るんるん 山口の朗読屋さん(代表 林伸一)        
  phone to 090-6415-8203
  mail to hayashix@yamaguchi-u.ac.jp
  〒753-0815 山口市維新公園1-12-5
るんるん主催るんるん 山口の朗読屋さん & ギャラリー楓花


▼メルヘンかみしばい『夜汽車の食堂』
(中原中也/文 さとうみちこ/絵 山口の朗読屋さん/企画)
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▼四つ葉のクローバー(ノンキー岡田+旅人花愛(ミクル・フルマヤ))
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▼ミクル・フルマヤさんによるネパールのお話
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▼佐伯清美さん 
(2023年1月28日(土)「山口の朗読屋さん 新春朗読会」)
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▼原田宏美さん
(2023年6月26日(日)「山口の朗読屋さん ウクライナ民話の紹介とオリハさんの話」)
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▼福田百合子先生
(2023年12月23日(土)「山口の朗読屋さん クリスマス朗読会」)
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▼山口キャンディーズ(伊藤郁子さん、松田倶子さん、升田恵子さん)
(2023年12月24日(日)「クリスマスイブ・シャンソン・コンサート 今年虹を渡った仲間へ」)
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山口の朗読屋さんの「クリスマス朗読会」に参加しました [2023年12月26日(Tue)]
12月23日(土)、大殿地域交流センターで開催された山口の朗読屋さんによる「クリスマス朗読会+紙芝居+落語+歌」に参加しましたぴかぴか(新しい)

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楽しみにしていた江島屋ブギーさんの落語ですが、ブギーさんの体調不良により上演できなくなり、急遽、プログラムが変更されましたもうやだ〜(悲しい顔)

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まず、福田百合子先生のお話。
福田先生は、いつもその回のテーマに合わせたお洋服をお召しになるのですが、この日は赤と緑のマフラーでクリスマスを演出されていましたクリスマス

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次は、絵本『ゆめわたげ』のリレー朗読かわいい

いたばし国際絵本翻訳大賞という外国の文化に触れ、国際理解を育むことを目的として、「絵本のまち板橋」が1994年に創設した賞があります。
第29回の英語部門の課題絵本は『Wish』(Chris Saunders/作・絵)でした。森に年一度舞い降りてくる「wish(ねがいごと)」を初めて手に入れたウサギが、何を願おうか悩み、仲良しのネズミ、キツネ、クマに尋ねに行く友情物語です。
それを翻訳した『ゆめわたげ』で、山口県出身の糸畑くみさんが、最優秀翻訳大賞を受賞され、今年、絵本が工学図書から出版されました。

『ゆめわたげ』
(クリス・サンダース/文・絵 糸畑くみ/訳 三辺律子/監修 工学図書 2023.9)
【第29回いたばし国際絵本翻訳大賞(英語部門)最優秀翻訳大賞受賞】

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絵本を大型ディスプレイに投影しながらのリレー朗読です。

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リレー朗読されたのは、山口の朗読屋さんの(左から)岡村久美子さん、内藤充子さん、隅野洋子さん、長井英子さん、島田令子さんです。

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リレー朗読というのは、

朗読会の参加者が互いに連携して、指定された朗読テキストを分担して読み、作品の一部または全部を読了する活動である。一人一回とは限らず、数回登壇して読むこともある。複数人が一つの詩を朗読することもある。
(林伸一「金子みすゞと中原中也のリレー朗読会 ―実践報告と今後の可能性・問題点―」より引用)

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絵本に登場する「ウサギ」「クマ」にまつわる歌を原田宏美さんの演奏で参加者全員で歌いましたるんるん
 ♪うさぎのダンス(野口雨情/作詞 中山晋平/作曲)
 ♪森のくまさん

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ここで、福田先生と畑山静枝さんの「解説・補足」かわいい

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糸畑くみさんは、山口市小郡上郷にある里乃駅ランプの宿の畑山マネージャーの娘さんです。

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続いて、山口の朗読屋さん+αによる糸畑くみ『ショート・メルヘン集』(畑山静枝さん編集)朗読かわいい

「里乃駅・ランプの宿」機関紙『ふるさと通信“きずな”』第1号(2015(平成27).7)から15号(2022(令和4).7)までの7年間ショートメルヘンとして連載してきた15篇をまとめられたものです。
イラストは美祢市在住の岩崎祥子さんが描かれました。

『ショート・メルヘン集』
(糸畑くみ/文 いわさきしょうこ/絵 ふるさと紀行編集部 きずな編集長(畑山静枝) 2022.10)

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内藤充子さんによる「泣いてるきみちゃん」の朗読。

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隅野洋子さんによる「木の葉のしおり」の朗読。

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岡村久美子さんによる「ぼく、ボール。」の朗読。

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金崎清子さんによる「雪っ子」の朗読。

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長井英子さんによる「ハンナさん」の朗読。

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島田令子さんによる「カタバミのつぼみ」の朗読。

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松重昭子さんによる「うわさ」の朗読。

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田中範明さんによる「白いふわふわ」の朗読。

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荒井佳恵さんによる「モヤモヤの夜」の朗読。

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その他、水本邦子さんによる「ビシッとアイス」と椙雅子さんによる「ガラスコップと湯のみじい」の朗読もありました。
福田先生も朗読される予定でしたが、ちょうど前半の終了時間の3時になったということで辞退され、次回に朗読されることになりましたわーい(嬉しい顔)


金崎清子さんと内藤充子さんによる紙芝居『おとしとり』実演かわいい

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『おとしとり』
(高齢者紙芝居シリーズ)(ときわひろみ/文・画 埼玉福祉会)


金崎さんと内藤さんは、紙芝居実演も朗読も安定のうまさです。
(内藤さんの写真が撮れなくすみませんふらふら

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原田宏美さんの弾き語りかわいい
突然の要請でしたが、「蛍」「一歩ずつ」など自作を3曲披露されましたるんるん

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トリは、山口グローリークワイアさんのゴスペルかわいい
山口グローリークワイアさんは、山口市で2010年よりJaye公山氏の指導の下、活動中のゴスペルクワイアです。 
  ♪Silent Night
  ♪もろびとこぞりて
  ♪Happy Birthday Jesus Christ
  ♪Joyspel
の4曲歌われましたるんるん

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かけがえのない素敵なプレゼントプレゼントをいただいたようなクリスマスサンタ🤶らしい心温まる会でしたクリスマス
山口東京理科大学の"いま"と"みらい"! @ 山陽小野田市立中央図書館 サイエンス・カフェ第50回記念イベント [2023年12月25日(Mon)]
1月21日(日)、山陽小野田市立中央図書館で、「サイエンス・カフェ第50回記念イベント」が開催されますぴかぴか(新しい)
1月5日(金)〜31日(水)、「サイエンス・カフェ」ポスター展(第1回〜50回)が開催されますぴかぴか(新しい)

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山陽小野田市立 山口東京理科大学の先生方に、それぞれの専門分野について分かりやすくお話ししていただく講座『サイエンス・カフェ』を開催します。
第50回記念となる今回の演題は『山口東京理科大学の"いま"と"みらい"!』です。

わたしたちの山口東京理科大学では、自動車などの機械、スマートフォンなどの電子製品、プラスチックや化学繊維などの化学製品、お薬、化粧品や食品などにかかわる基本となる仕組みやわたしたちの生活に役立てるようにする手段を学ぶことができます。
そして、生物、化学製品、機械などの内容や様子を見たり考えたりしなければ、物事を理解することはできませんし、作ることもできません。そのような物事にかかわる情報についても学生さんたちは学んでいます。このようなわたしたちの大学の様子を学生さんのことも交えてお話したいと思います。
ぜひ、地元の多くの皆さんがわたしたちの学校にきてくれることを期待しています。


るんるん日 時るんるん 2024年1月21日(日)13:30〜15:15
るんるん会 場るんるん 山陽小野田市立中央図書館 2階 視聴覚ホール
るんるんプログラムるんるん

第1部 講演会
 るんるん時間 13:30〜15:00
 るんるん演題 「山口東京理科大学の"いま"と"みらい"」
 るんるん講師 池北雅彦(山陽小野田市立山口東京理科大学 理事長)

第2部 報告
 るんるん時間 15:00〜15:15
 るんるん内容 「世界にはばたく山口東京理科大学」
  ●理科大生の卒業後の現状と展望(就職先や大学院への進学、新学部のことなど)
  ●Q&A「中高生の疑問・質問に答える」
 るんるん担当 理科大事務局

るんるん対 象るんるん 中学生以上(※小学生は保護者同伴で受講可) 
るんるん定 員るんるん 50名程度 (要申込)
るんるん参加費るんるん 無料
るんるん申込方法るんるん  カウンター・電話・FAX ・ E-mail
るんるん主催・問合・申込るんるん 山陽小野田市立中央図書館
   電話 0836-83-2870
   fax to 0836-83-3564
   mail to cyuo-library●city.sanyo-onoda.lg.jp
   (●は@に置き換えてください)

かわいい「サイエンス・カフェ」ポスター展(第1回〜50回)
 るんるん期間 2024年1月5日(金)〜31日(水)
 るんるん会場 階段踊り場(市民ギャラリー)
蔵貫信原画展『さんかく山にえんそく』 & 朗読会『さんかく山にえんそく』・『きしゃにのって』 @ 萩市立萩図書館 [2023年12月24日(Sun)]
1月12日(金)〜19日(金)、萩市立萩図書館で、蔵貫信原画展『さんかく山にえんそく』が開催されますぴかぴか(新しい)
1月14日(日)、朗読会『さんかく山にえんそく』・『きしゃにのって』が開催されますぴかぴか(新しい)


かわいい蔵貫信原画展『さんかく山にえんそく』

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るんるん日時るんるん 2024年1月12日(金)〜19日(金)9:00〜19:00 (※最終日15:00まで)
るんるん場所るんるん 萩図書館2F


かわいい朗読会『さんかく山にえんそく』・『きしゃにのって』

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蔵貫信さんの絵本『さんかく山にえんそく』・『きしゃにのって』の朗読会です。
朗読に合わせたピアノが奏でるイメージの広がりをお楽しみください。
作者・蔵貫信さんが、作品創作のエピソードを話されます。


るんるん日 時るんるん 2024年1月14日(日)14:00〜15:00
るんるん場 所るんるん 萩図書館2階
るんるん朗 読るんるん 図書館職員
るんるんピアノるんるん 有田真美子(有田音楽教室主宰)
るんるん定 員るんるん 30人 ※要事前申込 申込受付 12/14 から
るんるん申込方法るんるん カウンターもしくは電話

るんるん主催・申込・問合るんるん 萩市立萩図書館/NPO萩みんなの図書館
    電話 0838-25-6355


かわいい蔵貫信かわいい
1969年生まれ。山口県萩市在住。
動物をモチーフにしたユーモラスで愛らしいイラストや、詩情溢れるファンタジーなイラストが、幅広い層に支持されている。
自宅前の「アトリエ藏」で作品を制作し、個展活動を精力的に行っている。
現在は絵本制作にも興味を持ち、さまざまな作品を創作中。
地域を中心に開催している個展では、絵画の他に造形作品も展示し、毎回好評を博している。
わくわくおはなし会 @ フォーラム「子ども読書活動のきのう・きょう・あす〜子ども読書活動120周年にちなんで〜」 [2023年12月23日(Sat)]
こどもと本ジョイントネット21・山口は、2024年1月13日(土)、ルルサス防府で、フォーラム「子ども読書活動のきのう・きょう・あす〜子ども読書活動120周年にちなんで〜」「わくわくおはなし会」を開催しますぴかぴか(新しい)

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るんるん日 時るんるん 2024年1月13日(土)
るんるん場 所るんるん ルルサス防府 2F 研修室・多目的ホール
   防府市栄町1-5-1  
   電話 0835-27-4959

るんるんプログラムるんるん
その1 
 るんるん時間 11:00〜11:45(10:45開場)
 るんるん場所 ルルサス防府 2F 研修室
 るんるん出演 森のくまさん
 るんるん内容 長野ヒデ子さんの紙芝居や絵本を楽しもう

その2
 るんるん時間 16:10〜16:30(16:05開場)
 るんるん場所 ルルサス防府 2F 多目的ホール
 るんるん出演 武田美穗(絵本作家)・長野ヒデ子(絵本・紙芝居作家)
  ※長野ヒデ子さんはズーム出演となります
 るんるん内容 自作を一作品ずつ披露していだきます

るんるん対 象るんるん 幼児〜小学生とその保護者    
るんるん定 員るんるん 30名(要予約・先着順)    
るんるん参加費るんるん 無料
るんるん申込方法るんるん 電話かメールで、以下をお知らせください
 @代表者氏名
 A参加者全員の氏名(子どもは年齢も)
 B電話番号
 C住所
 D参加希望のおはなし会「その1」「その2」「両方」をお知らせください。
 ●メールの場合には、件名を「わくわくおはなし会」とし、PCからの返信が受信できるように設定してください
 ※「わくわくおはなし会その2」については、フォーラム参加者でご希望の方は、そのまま参加できます(フォーラム申込時に申し添えください)
るんるん申込先るんるん 090-3636-2617 (山口)、090-7594-6250(山本)、jointnet2000@gmail.com
るんるん主 催るんるん こどもと本ジョイントネット21・山口
るんるん後 援るんるん 防府市教育委員会・児童書専門店こどもの広場、山口県子ども文庫連絡会、森のくまさん、手づくり絵本の会

るんるん子どもゆめ基金助成活動

るんるん注意事項るんるん
団体広報用や子どもゆめ基金への報告用におはなし会中の写真や動画撮影を行います。広報用に、HPやSNS・刊行物に掲載することがあります。それ以外の目的では使用しません。なお、子どもゆめ基金への報告用に提出した個人情報(写真)は「(独)国立青少年教育推進機構が保有する個人情報の適切な管理に関する規定」に基づき、子どもゆめ基金助成業務以外の目的には使用されません。あらかじめご了承ください。


かわいい武田美穗かわいい  
『となりのせきのますだくん』で絵本にっぽん賞、講談社出版文化賞・絵本賞受賞、『ふしぎのおうちはドキドキなのだ』で絵本にっぽん賞、『すみっこのおばけ』で日本絵本賞読者賞、けんぶち絵本賞グランプリを受賞。

かわいい長野ヒデ子かわいい  
1976年に『とうさんかあさん』で日本絵本賞手づくり絵本部門文部大臣奨励賞、『おかあさんがおかあさんになった日』で1994年サンケイ児童出版文化賞、『せとうちたいこさんデパートいきタイ』で1996年日本絵本賞、2017年久留島武彦文化賞・個人賞受賞。紙芝居文化推進協議会会長。
絵本作家 桃戸栗子さんワークショップ「どうぶつモビールづくり」に参加しました [2023年12月22日(Fri)]
12月16日(土)、山口市立中央図書館で開催された絵本作家 桃戸栗子さんワークショップ「どうぶつモビールづくり」に参加しましたぴかぴか(新しい)

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講師の桃戸栗子さんは『どうしてパパとけっこんしたの? どうぶつたち それぞれのこたえ』(福音館書店 2022.1)の作者で、第19回ピンポイントギャラリー絵本コンペ入選作品であるこの絵本がデビュー作。

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使ったイラストは、桃戸さんの描かれたフンコロガシと絵本に出てくる9種類の動物たちです。動物のイラストはほとんどが後ろ見返にあるものです。
作業は簡単わーい(嬉しい顔) 色鉛筆で色を塗り、貼り合わせて、切り抜き、毛糸を通す穴をあけ、ストローと毛糸を使ってモビールを作りました。
できあがりはこちら⇓

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「パンダ」を描くライブペインティングもあり、絵本の絵をどうやって描いたか、その技法を公開されました。
パンダは絵本には出てきませんが、白黒で色数が少ないから選ばれました。

@下絵を厚めのトレーシングペーパーに写す
Aカッターナイフで切り抜いて型紙を作る
Bパンパステルをパフで塗る
Cスプレーフィキサチフで定着させる
D不用な部分は消しゴムや練り消しで消す
E色鉛筆で細部を描く

この技法は絵本アカデミー 警固塾で絵本画家 黒井健さんに習ったそうです。
黒井さんが「油ぼかし技法」と呼ばれているものです。

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『手ぶくろを買いに』(新美南吉/作 偕成社 1988.3)

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『ごんぎつね』(新美南吉/作 偕成社 1986.8)

黒井さんはオイルパステルでされるそうですが、桃戸さんは扱いやすいパンパステルでとのこと。
アートスポンジでなく、100均の化粧用パフを使うのは、使い捨てするためだそうです。
パンダの毛を描くための灰色の色鉛筆だけで10種類以上をお持ちでした。

絵本の柔らかい感じ、細かいところ、その秘密を垣間見た気がしました。

もちろん絵本もゲット。

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快くツーショットもOKしてくださいましたカメラ
 
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桃戸さんは、描かれる絵そのままのような素敵な方でした。
これからも楽しい絵本を創り続けてくださいね。


25日(月)まで、山口市立中央図書館で、絵本作家 桃戸栗子さん原画展『どうしてパパとけっこんしたの? どうぶつたち それぞれのこたえが開催されていますので、ぜひ、ご覧ください。
第114回英語でおはなし会 @ 山陽小野田市立中央図書館 [2023年12月21日(Thu)]
12月23日(土)、山陽小野田市立中央図書館で、第114回「英語でおはなし会」が開催されますぴかぴか(新しい)

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LET'S ENJOY ENGLISH!
12月の絵本 \テーマはクリスマス/
『Don't Push the Button! A Christmas Adventure』 -
『Dream Snow』(ゆめのゆき)
『Who Will Guide My Sleigh Tonight?』


クリスマス日 時クリスマス 2023年12月23日(土)15:00〜
クリスマス会 場クリスマス 山陽小野田市立中央図書館 1F 児童室 おはなしの森
クリスマス講 師クリスマス 嶋田千里
クリスマス参加費クリスマス 無料(要申込)
クリスマス主催・問合・申込先クリスマス 山陽小野田市立中央図書館
   電話 0836-83-2870
   fax to 0836-83-3564
   mail to cyuo-library●city.sanyo-onoda.lg.jp
    (●は@に置き換えてください)
持ち寄り本カフェ @ 山陽小野田市立中央図書館 [2023年12月20日(Wed)]
12月23日(土)、山陽小野田市立中央図書館で、「持ち寄り本カフェ」が開催されますぴかぴか(新しい)

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本ってすごい!おもしろい!
本好き人間がすすめる"とびっきり"のほん・ホン・本!
「見るだけ」「聞くだけ」でもOK!
図書館員のおすすめ本もあるよ!
飲み物とおいしいお菓子お出しします!


るんるん日 時るんるん 2023年12月23日(土)13:30〜15:00
るんるん会 場るんるん 山陽小野田市立中央図書館 2F 第1会議室
るんるん対 象るんるん 高校生以上
るんるん定 員るんるん 20名 (要申込)
るんるん参加費るんるん ¥100 (お茶代として) ※当日徴収
るんるん持参物るんるん 紹介したい本
るんるん問合・申込るんるん 山陽小野田市立中央図書館
   電話 0836-83-2870
   fax to 0836-83-3564
   mail to cyuo-library●city.sanyo-onoda.lg.jp
       ※ ●は@に置き換えてください。
るんるん主 催るんるん 図書館創発会議
絵本でハッピークリスマス @ 山陽小野田市立中央図書館「えほんの楽校」 [2023年12月19日(Tue)]
12月21日(木)、山陽小野田市立中央図書館で「えほんの楽校」が開催されますぴかぴか(新しい)

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絵本ってたのしい!おもしろい!
大人にも子どもにも楽しめる絵本の紹介など
30年から40年前の月刊「こどものとも」「かがくのとも」など(ほとんど絶版)、約150冊をプレゼント!お好きな絵本でクリスマスの夜を楽しんでください。


クリスマス日 時クリスマス 2023年12月21日(木)
クリスマス場 所クリスマス 山陽小野田市立中央図書館
クリスマス講 師クリスマス 山陽小野田市立中央図書館職員
クリスマス参加費クリスマス 無料
クリスマス主催・問合・申込クリスマス 山陽小野田市立中央図書館
   電話 0836-83-2870
   fax to 0836-83-3564
   mail to cyuo-library●city.sanyo-onoda.lg.jp
       ※ ●は@に置き換えてください。
佐藤春夫と中原中也 [2023年12月18日(Mon)]
前回の続き

ところで中原中也の詩に「月夜の浜辺」という詩があります。


 月夜の浜辺

月夜の晩に、ボタンが一つ
波打際に、落ちてゐた。

それを拾つて、役立てようと
僕は思つたわけでもないが
なぜだかそれを、捨てるに忍びず
僕はそれを、袂たもとに入れた。

月夜の晩に、ボタンが一つ
波打際に、落ちてゐた。

それを拾つて、役立てようと
僕は思つたわけでもないが
   月に向かつてそれは抛(ほう)れず
   波に向かつてそれは抛れず
僕はそれを、袂に入れた。

月夜の晩に、拾つたボタンは
指先に沁み、心に沁みた。

月夜の晩に、拾つたボタンは
どうしてそれが、捨てられようか?



石とボタンという違いもありますが、春夫は「月夜の海に石を投」げましたが、中也は「月に向かって」も「波に向かって」も「抛」ることができませんでした。


さて、中也は、最も敬愛していた高橋新吉『ダダイスト新吉の詩』(辻潤/編・跋 佐藤春夫/序 田口省吾/装 中央美術社 1923(大正12))に序文を寄せていたことから、

高橋の芸術と生活とはアカデミシャンの様子ぶった芸術に対する、又、平俗的幸福のなまぬくい生活に対する徹底的反抗と挑戦である

新吉の詩の理解者として、春夫に対して興味を抱いていました。


中原中也記念館で2022年2月16日(水)〜2023年2月12日(日)に開催された第19回テーマ展示「中也の本棚――日本文学篇」

IMG_E3166.JPG 中也の本棚.PNG

チラシには、佐藤春夫の『退屈読本』(新潮社 1926)、『窓展く』(改造社 1926)『支那短篇集 玉簪花』(新潮社 1923.8.5)、『花と實と棘』(金星堂名作叢書 15)(金星堂 1922.4)が見えます。

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「展示1 中也が愛読した詩人たち」には、中原中也「新文芸日記(精神哲学の巻)」(1927(昭和2)年1月12日〜12月使用[推定]) が展示してありました。

佐藤春夫のいふことは、何だつて大抵賛成だ。併し岩野泡鳴だけは、佐藤春夫が考へるよりよほど好いものがあつた。(昭和二年一月二十四日)

佐藤春夫の 『退屈読本』(新潮社 1926(大正15).11.5)、『支那短篇集 玉簪花』(佐藤春夫/編 新潮社 1923(大正12).8.5)、『窓展く』(改造社 1926(大正15).4.13)が展示してありました。

「固定ケース 中也の本棚」には、 佐藤春夫の 『花と實と棘』(金星堂 1922(大正11).4.20)、『佐藤春夫詩集』(第一書房 1926(大正15).3.18)が展示してありました。

展示目録はこちら⇓で見ることができます。
https://chuyakan.jp/wp/wp-content/uploads/2022/01/b6ee0a2089af250c4434fab70b40ef81.pdf


さて、中也が『殉情詩集』を読んだかどうか分かりませんが、昭和二(1927)年の「新文芸日記(精神哲学の巻)」には、佐藤春夫の名がたびたび登場します。
「一月三十日」に

佐藤春夫のこと覚書

が記されています。
「一月の読書」欄に6冊の内の1冊として(※チラシに画像があります)

退屈読本 佐藤春夫 面白し愉快なり

「二月の読書」欄に9冊の内の1冊として

玉簪花 佐藤春夫

「三月の読書」欄に13冊のあげたその内の3冊

指紋 佐藤春夫
佐藤春夫詩集
窓展く 佐藤春夫

をあげています。
「四月十二日」には

佐藤春夫の詩が象徴とならないのは彼の孤独が淡泊だからだ。純粋性がまだ足りないからだ。情熱の争闘から生れる詩だ。理性とやらが、含まれてることになる。理性とは私にとつて悉皆マンネリズムだ。けれどもなほ且彼の詩を私が手許へ置く所以は東洋的緻密さとたしかに濾されたものだからだ。美しい!

とあります。
「六月四日」には

岩野泡鳴
三富朽葉
高橋新吉
佐藤春夫
宮澤賢治


と5人の現代詩人をあげ、棒線で区切り

毛唐はディレッタントか? 毛唐はアクテビティがある

とあります。
「九月十四日」には

(辻潤を訪問す)
佐藤春夫が文明批評の必要など説いたりなどするか、要するに国一般の智識の程か、(私より見れば、)とてもお話にならない低いものだから、不可なのだ。


「十月七日」には、

 (高橋新吉にはじめて會ふ)
 佐藤春夫は
 詩人でもない
 小説家でもない、
 その中間の変なもの。
 それでも現文壇では一番好いのだ……


続けて「十月八日」には、

佐藤春夫はかの美型の性情を殆ど徹定させて、そこからエピクテータスに避難する・・・・・・

「新文芸日記」は画像が公開されていて、活字とは違い、中也の息づかいが感じられます。
https://school.nijl.ac.jp/kindai/NCMM/NCMM-00215.html#174


林忠彦が『文士と小説のふるさと』(ピエブックス 2007.4)で、佐藤春夫について、

暗闇の中から出てきたキリンのような感じがしました。

と書いていて、その文章が忘れられません。

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出典:国立国会図書館「近代日本人の肖像」 (https://www.ndl.go.jp/portrait/datas/6085)

2018年9月27日(木)〜2019年4月14日(日)、中原中也記念館で開催された企画展U「文士の肖像――林忠彦写真展」で展示されていた春夫の写真(1948)と同じく応接間で撮った写真が国立国会図書館「近代日本人の肖像」にありました。

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出典:国立国会図書館「近代日本人の肖像」 (https://www.ndl.go.jp/portrait/datas/6085)

とまあ、こんなとりとめのない話を、「やまぐち朗読Cafe」で話したかったのですが、さすがに春夫の詩「少年の日」を朗読するだけにとどめておきましたふらふら
佐藤春夫「少年の日」 [2023年12月17日(Sun)]
前回の続き

佐藤春夫「少年の日」は、1921(大正10)年4月1日発行の『改造』第三巻第四号に「抒情詩鈔」の一編として「少年の戀」の標題で掲載されたのが初出です。


 少年の戀

 舊作、「少年の戀」小曲十數編あり。そのうち二つ三つ

  1

野ゆき山ゆき海邊ゆき、
眞ひるの丘べ花を敷き、
つぶら瞳の君ゆゑに
初こひの日のわがおもひ。

  2

影おほき林をたどり
夢ふかきみ瞳を戀ひ
あたたかき眞晝の丘べ
花を敷き、あはれ若き日。

  3

君が瞳はつぶらにて
君が心は知りがたし。
君をはなれて唯ひとり
月夜の海に石を投ぐ。

  4 
     
君は夜な夜な毛糸編む
銀の編み棒に編む糸は
かぐろなる糸あかき糸
そのらんふ敷き誰がものぞ。



後に1922(大正11)年8月1日の発行の『新潮』第三七巻第二号に再掲載されました。
1921(大正10)年7月12日に新潮社より刊行された『殉情詩集』「晝の月」に収録されました。


 少年の日

  1

野ゆき山ゆき海邊ゆき
眞ひるの丘べ花を敷き
つぶら瞳の君ゆゑに
うれひはし空よりも。

  2

影おほき林をたどり
夢ふかきみ瞳を戀ひ
あたたかき眞晝の丘べ
花を敷き、あはれ若き日

  3

君が瞳はつぶらにて
君が心は知りがたし。
君をはなれて唯ひとり
月夜の海に石を投ぐ。

  4 
     
君は夜な夜な毛糸編む
銀の編み棒に編む糸は
かぐろなる糸あかき糸
そのラムプ敷き誰がものぞ。



『定本 佐藤春夫全集 第1巻 詩歌1』(臨川書店 1995.3.10)P16で見ることができます。
赤字で記したのは、『ちくまの森』に収録されていた「少年の日」と違う箇所です。
このように。本によって異同があります。

佐藤春夫の生前に発行された『佐藤春夫詩集』(第一書房 1926(大正15).3.18)、『佐藤春夫詩集』(改訂増補版)(第一書房 大正15.6.20)、『佐藤春夫詩集』(普及版)(第一書房 昭和3.4.10)、『佐藤春夫全集 第二巻』(改造社 昭和7.1.18)、『佐藤春夫詩集』(袖珍版)(第一書房 昭和8.5.10)、『春夫詩鈔』(岩波書店 昭和11.3.30)、『遅日抄 佐藤春夫詩選』(文園社 昭和17.6.10)、『新編 佐藤春夫詩集』(地平社 昭和23.1.20)、『佐藤春夫詩集』(新潮社 昭和24.7.15)、『春夫全詩抄』(酣燈社 昭和25.3.10)、『増補 春夫詩鈔』(改訂増補版)(岩波書店 昭和25.10.10)、『佐藤春夫詩集』(新潮社 昭和26.3.25)、『佐藤春夫詩集真珠篇』(三笠書房 昭和27.1.10)、『定本 佐藤春夫全詩集』(創元社 昭和27.10.20)、『定本 佐藤春夫全詩集』(創元社 昭和27.11.15)、『抒情詩集・佐久の笛』(筑摩書房 昭和28.4.10)、『佐藤春夫詩集』(増補版)(新潮社 昭和28.5.20)、『自選 佐藤春夫全集 第一巻』(河出書房 昭和31.10.1)、『佐藤春夫詩集』(角川書店 昭和33.6.10)、『春夫詩抄』(改版)(岩波書店 昭和38.8.16)に「少年の日」は収録されていますが、本によって以下の違いがあります。

1 ⇒ 1 春
2 ⇒ 2 夏
あたたかき ⇒ なやましき
花を敷き、あはれ若き日。 ⇒ さしぐまる、赤き花にも。
3 ⇒ 3 秋
4 ⇒ 4 冬
編む ⇒ あむ


『佐藤春夫詩集』(第一書房 大正15)
国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1172266/1/11
E1E741A2-EF3F-49A7-89BB-C13A9CC34680.jpeg24217E33-AA01-4FC4-9039-6A8597FE4B57.jpeg

 少年の日

  1
野ゆき山ゆき海邊ゆき
眞ひるの丘べ花を籍き
つぶら瞳の君ゆゑに
うれひはし空よりも。

  2
影おほき林をたどり
夢ふかきみ瞳を戀ひ
なやましき眞晝の丘べ
さしぐまる、赤き花にも。

  3
君が瞳はつぶらにて
君が心は知りがたし。
君をはなれて唯ひとり
月夜の海に石を投ぐ。

  4  
君は夜な夜な毛絲あむ
銀の編み棒にあむ絲は
かぐろなる絲あかき絲
そのラムプ敷き誰がものぞ。



『遅日抄 : 佐藤春夫詩選』(文園社 1947(昭和17))
国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1129165/1/21 
8BFAF497-814E-44C7-A864-ACBF91746E3A.jpegA05108BF-5889-4009-9804-BF036FB92CA8.jpeg                                    

 少年の日

  1 春
野ゆき山ゆき海邊ゆき
眞ひるの丘べ花を敷き
つぶら瞳の君ゆゑに
うれひはし空よりも。

  2 夏
影おほき林をたどり
夢ふかきみ瞳を戀ひ
なやましき眞晝の丘べ
さしぐまる、赤き花にも。

  3 秋
君が瞳はつぶらにて
君が心は知りがたし。
君をはなれて唯ひとり
月夜の海に石を投ぐ。

  4 冬    
君は夜な夜な毛糸あむ
銀の編み棒にあむ糸は
かぐろなる絲あかき糸
そのラムプ敷き誰がものぞ。



『新編佐藤春夫詩集』(地平社 1948)
国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1708666/1/17
63E7F25F-B492-4C4D-8168-6CA09423182E.jpegAF2F505E-568A-4E4F-9DFF-9626EA24A196.jpeg

 少年の日

  1 春
野ゆき海邊ゆき
眞ひるの丘べ花を籍き
つぶら瞳の君ゆゑに
うれひはし空よりも。

  2 夏
蔭おほき林をたどり
夢ふかきみ瞳を戀ひ
なやましき眞晝の丘べ
さしぐまる、赤き花にも。

  3 秋
君が瞳はつぶらにて
君が心は知りがたし。
君をはなれて唯ひとり
月夜の海に石を投ぐ。

  4 冬    
君は夜な夜な毛絲編む
銀の編み棒に編む絲は
かぐろなる絲あかき絲
そのラムプ敷き誰がものぞ。



1957(昭和32)年10月20日から翌年の3月17日まで『朝日新聞』(夕刊)に144回にわたって連載され、後に大日本雄弁会講談社から普及版(1958.6)、特装版(1958.11)として発行された『わんぱく時代』(143)に、


「少年の日」という僕の詩は、―

 野ゆき山ゆき海べゆき
 真昼の丘べ花を籍き
 つぶら瞳の君ゆゑに
 うれひは青し空よりも

 影多き林をたどり
 夢ふかきみ瞳を恋ひ
 なやましき真昼の丘べ
 さしぐまる赤き花にも

 君が瞳はつぶらにて
 君が心は知りがたし
 君をはなれて唯ひとり
 月夜の海に石を投ぐ
 
 君は夜な夜な毛糸編む
 銀の編棒にあむ糸は
 か黒なる糸赤き糸
 そのラムプ敷き誰がものぞ
(以下略)


とあります。これは、『定本 佐藤春夫全集 第15巻 創作13』(臨川書店 2000.7.10)P286で読むことができます。

1963(昭和38)年1月4日から5月1日まで75回にわたって『読売新聞』(夕刊)に掲載され後に、読売新聞社から1963(昭和38)年8月に発行された『詩文半世紀』「序章 恋と文学」「「少年の日」に歌う」には、
 
 
(略)わたくしはまた時に家の裏山であった丹鶴城址から更に、山つづきや川べりに出たり王子浜に歩きまわったりして、自然の美のなかに鬱屈した心を慰めていた。わたくしの初期の詩の一つ「少年の日」は、こういう生活のなかにあって、ひとりで口ずさんだ断片的なものを数年後に、思い出して構成して推敲して成ったものである。
  野行き山行き海辺行き
  まひるの丘べ花を籍き
  つぶら瞳の君ゆゑに
  愁は青し空よりも
 わたくしのこの散歩には時にはほかの姉妹やその幼児たちのともなわれることもあった。そうして
  君が瞳はつぶらにて
  君が心は知りがたし
  君をはなれてただひとり
  月夜の海に石を投ぐ
 (略) 


とあります。『定本 佐藤春夫全集 第18巻 創作16・戯曲』(臨川書店 2000.12.10)P8で読むことができます。


次回に続く
「第50回やまぐち朗読Cafe 〜朗読と蓄音機ジャズの夕べ」に参加しました [2023年12月16日(Sat)]
10月24日(火)、ジャズ スポット ポルシェで開催された「第50回やまぐち朗読Cafe 〜朗読と蓄音機ジャズの夕べ」に参加しましたぴかぴか(新しい)

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進行は中原中也記念館の中原豊館長です。
参加者は、スタッフ2名を入れて16名(うち朗読者13名)。

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第一部 蓄音器ジャズ

久しぶりに参加したら、蓄音機が新しくなっていました。
コンパクトになりました。

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まず、Mezz Mezzrow Septet(Mezz Mezzrow and His Orchestra メズ・メズロウ楽団)の演奏で、A面とB面は同じ曲で、演奏の仕方が違うという珍しいレコードです。
New Orleans Jazz とあります。
フランスのジャズ評論家 Hugues Panassie(ユーグ・パナシェ)がプロデュースした録音です。

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1.Comin’ On with the Come On - Part1(さあ、始めよう 〜其一)
 Mezz Mezzrow Septet メズ・メズロウ楽団  
    ※レコードには「Mezzo」となっていますが「Mezz」の間違い?

Mezz Mezzrow(メズ ・メズロウ)(1899〜1972)は、本名をMilton Mesirow(ミルトン・メジロウ)といい、米国のクラリネット・サックス奏者です。

Bandleader & Clarinet … Mezz Mezzrow(メズ・メズロウ)
Trumpet … Tommy Ladnier(トミー・ラドニア)、Sidney de Paris(シドニー・ド・パリス)
Piano … James P. Johnson(ジェイムズ・P・ジョンソン)
Guitar … Teddy Bunn(テディ・バン)
Bass … Elmer James(エルマー・ジェイムス)
Drums … Zutty Singleton(ズッティ・シングルトン)
Produce … Orchestra selected by Hugues Panassie(ユーグ・パナシェ)
New York, November 21, 1938  1938年11月21日 ニューヨークにて録音

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2.Comin’ On with the Come On- Part2 (さあ、始めよう 〜其の二)

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https://m.youtube.com/watch?v=5DOCKLIVItE

Tommy Ladnier, Sidney de Paris(tp) Mezz Mezzrow(cl) James P. Johnson(p) Teddy Bunn(g) Elmer James(b) Zutty Singleton(d)
Orchestra selected by Hugues Panassie
New York, November 21, 1938


3.Dancing Tambourins(ダンシング・タンバリン)
  Ralph Flanagan and His Orchestra(ラルフ・フラナガン楽団)

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Ralph Elias Flenniken(ラルフ・エリアス・フラナガン)(1914〜95)は、Ralph Flanaganとして知られ、アメリカの人気のビッグバンドリーダー、ピアニスト、作曲家です。


4.Singin’ Wind(唄ふ風)
  Ralph Flanagan and His Orchestra(ラルフ・フラナガン楽団)

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https://m.youtube.com/watch?v=4N_AkAw_aJw

原曲はプッチーニの歌劇『蝶々夫人』のハミング・コーラスで、これをフラナガンがグレン・ミラー風に編曲しました。
ラジオ番組「S盤アワー」のエンディング・テーマとして親しまれた曲です。
「S盤アワー」は文化放送で1952〜68年放送され、日本ビクターの新譜を紹介していました。



第二部 自由朗読
 
1.N・Mさん
小松理虔「手繰り寄せる、線を」
常磐線舞台芸術祭2023公式ガイドブックより)

IMG_E9529.JPG 常磐線舞台芸術祭2023.jfif 

「常磐線舞台芸術祭」は、舞台芸術の力をもって震災が生んだ「分断」を少しでも「つなぎ」それぞれが手繰り寄せ、地域のもつ本来の美しさや魅力を再発見し体感してもらうことを目的とした、福島県を中心とした常磐線沿線で繰り広げられる舞台芸術の祭典なのだそうです。
この夏たまたま旅行先でこのガイドブックを手に入れ、朗読されました。


2.山口智子
佐藤春夫「少年の日」
『ちくま文学の森2 心洗われる話』(安野光雅・森毅・井上ひさし/編 筑摩書房 1988.5)所収)

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  少年の日

  1 

野ゆき山ゆき海辺ゆき
真ひるの丘べ花を籍き
つぶら瞳の君ゆゑに
うれひは青し空よりも。

  2 

影おほき林をたどり
夢ふかきみ瞳を恋ひ
なやましき真昼の丘べ
さしぐまる、赤き花にも。

  3 

君が瞳はつぶらにて
君が心は知りがたし。
君をはなれて唯ひとり
月夜の海に石を投ぐ。

  4 
     
君は夜な夜な毛糸編む
銀の編み棒にあむ糸は
かぐろなる糸あかき糸
そのラムプ敷き誰がものぞ。



『ちくま文学の森』にあるテキストは、『筑摩現代文学大系 26巻 佐藤春夫 集』(筑摩書房 1976.11)を底本としています。

掲載された本により異同が見られるので、それについては、次回で。 【次回に続く

佐藤春夫は「山口県民の歌」(3代目)、および「山口市の歌」(2代目)を作詞し、それぞれ、県歌、市歌として、1962(昭和37)年9月に制定されました。
(『定本 佐藤春夫全集 別巻1』(臨川書店 2000.12.10)「年譜・著作年表」P375)

「山口市の歌」は広域合併のためで制定された新しい市歌「ふるさとの風 〜山口市民の歌〜」に取って代わられましたが、県民の歌は現役のままです。
https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/soshiki/21/13717.html

錦帯橋はうららかに 秋吉台はさやかなり
 秀麗の地に偉人出で 維新の偉業為せるかな
 誇と使命忘めや 山口県の我らみな
(略)


3.K・Kさん
楳沢しのぶ「頑張らないを頑張る」
「山口新聞」2023年9月30日「東流西流」より)

(略)新たにパン屋をはじめるときに決めたこと、『頑張らないこと』を頑張ろう。意識してサボろう。
自分のキャリアや収益になることも、しんどさが勝ってしまいそうなことはしない。それぞれのバランスを考えて判断する。
(略)

楳沢しのぶさんは、「パンをきっかけに鹿野に人を呼び込みたい」と地元鹿野にUターンし「子たぬきのパン」を創業されています。


4.M・Sさん
まど・みちお「ミミズ」
『Eraser けしゴム』(美智子/選・英訳 安野光雅/絵 文藝春秋 2013.6)所収)

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まど・みちお「ぼくがここに」
(まど・みちお詩集『うちゅうの目』(奈良美智・川内倫子・長野陽一・梶井照陰/写真 フォイル 2010.8)所収)

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小林秀雄『ゴッホの手紙』より抜粋


5.O・Yさん
名取春彦・上杉正幸『タバコ有害論に異議あり!』(新書y, 166)(洋泉社 2006.12)より
「第1章の3 タバコだけが有害なのか」

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中原中也「わが喫煙」

おまへのその、白い二本の脛(あし)が、
  夕暮、港の町の寒い夕暮、
によきによきと、ペエヴの上を歩むのだ。
  店々に灯がついて、灯がついて、
私がそれをみながら歩いてゐると、
  おまへが声をかけるのだ、
どつかにはひつて憩(やす)みませうよと。

そこで私は、橋や荷足(にたり)を見残しながら、
  レストオランに這入(はひ)るのだ――
わんわんいふ喧騒(どよもし)、むつとするスチーム、
  さても此処(ここ)は別世界。
そこで私は、時宜にも合はないおまへの陽気な顔を眺め、
  かなしく煙草を吹かすのだ、
一服、一服、吹かすのだ……



6、F・Yさん
中原中也「羊の歌」

  羊の歌
    安原喜弘に

  I 祈り

死の時には私が仰向(あふむ)かんことを!
この小さな顎(あご)が、小さい上にも小さくならんことを!
それよ、私は私が感じ得なかつたことのために、
罰されて、死は来たるものと思ふゆゑ。
あゝ、その時私の仰向かんことを!
せめてその時、私も、すべてを感ずる者であらんことを!

  II

思惑よ、汝 古く暗き気体よ、
わが裡(うち)より去れよかし!
われはや単純と静けき呟(つぶや)きと、
とまれ、清楚のほかを希(ねが)はず。

交際よ、汝陰鬱なる汚濁(をぢよく)の許容よ、
更(あらた)めてわれを目覚ますことなかれ!
われはや孤寂に耐へんとす、
わが腕は既に無用の有(もの)に似たり。

汝、疑ひとともに見開く眼(まなこ)よ
見開きたるまゝに暫しは動かぬ眼よ、
あゝ、己の外をあまりに信ずる心よ、

それよ思惑、汝 古く暗き空気よ、
わが裡より去れよかし去れよかし!
われはや、貧しきわが夢のほかに興ぜず

  III

    我が生は恐ろしい嵐のやうであつた、
    其処此処(そこここ)に時々陽の光も落ちたとはいへ。
                       ボードレール


九歳の子供がありました
女の子供でありました
世界の空気が、彼女の有(いう)であるやうに
またそれは、凭(よ)つかかられるもののやうに
彼女は頸をかしげるのでした
私と話してゐる時に。

私は炬燵(こたつ)にあたつてゐました
彼女は畳に坐つてゐました
冬の日の、珍しくよい天気の午前
私の室(へや)には、陽がいつぱいでした
彼女が頸かしげると
彼女の耳朶(みみのは) 陽に透きました。

私を信頼しきつて、安心しきつて
かの女の心は蜜柑(みかん)の色に
そのやさしさは氾濫(はんらん)するなく、かといつて
鹿のやうに縮かむこともありませんでした
私はすべての用件を忘れ
この時ばかりはゆるやかに時間を熟読翫味(ぐわんみ)しました。

  IIII

さるにても、もろに佗(わび)しいわが心
夜な夜なは、下宿の室(へや)に独りゐて
思ひなき、思ひを思ふ 単調の
つまし心の連弾よ……

汽車の笛聞こえもくれば
旅おもひ、幼き日をばおもふなり
いなよいなよ、幼き日をも旅をも思はず
旅とみえ、幼き日とみゆものをのみ……

思ひなき、おもひを思ふわが胸は
閉ざされて、醺(かび)生(は)ゆる手匣(てばこ)にこそはさも似たれ
しらけたる脣(くち)、乾きし頬
酷薄の、これな寂莫(しじま)にほとぶなり……

これやこの、慣れしばかりに耐へもする
さびしさこそはせつなけれ、みづからは
それともしらず、ことやうに、たまさかに
ながる涙は、人恋ふる涙のそれにもはやあらず……



7、T・Hさん
芥川龍之介「一塊の土」後半部分

いつものように前半は要約して語ってくださり、後半を朗読されました。

 お民の葬式をすました夜、お住は仏壇のある奥部屋の隅に広次と一つ蚊帳(かや)へはひつてゐた。ふだんは勿論二人ともまつ暗にした中に眠るのだつた。が、今夜は仏壇にはまだ燈明もともつてゐた。その上妙な消毒薬の匂も古畳にしみこんでゐるらしかつた。お住はそんなこんなのせゐか、いつまでも容易に寝つかれなかつた。お民の死は確かに彼女の上へ大きい幸福を齎もたらしてゐた。彼女はもう働かずとも好かつた。小言を云はれる心配もなかつた。其処へ貯金は三千円もあり、畠は一町三段ばかりあつた。これからは毎日孫と一しよに米の飯を食ふのも勝手だつた。日頃好物の塩鱒(しほます)を俵(たはら)で取るのも亦勝手だつた。お住はまだ一生のうちにこの位ほつとした覚えはなかつた。この位ほつとした?――しかし記憶ははつきりと九年前の或夜を呼び起した。あの夜も一息ついたことを思へば、殆ど今夜に変らなかつた。あれは現在血をわけた倅の葬式のすんだ夜だつた。今夜は?――今夜も一人の孫を産んだ嫁の葬式のすんだばかりだつた。
 お住は思はず目を開いた。孫は彼女のすぐ隣に多愛のない寝顔を仰向けてゐた。お住はその寝顔を見てゐるうちにだんだんかう云ふ彼女自身を情ない人間に感じ出した。同時に又彼女と悪縁を結んだ倅の仁太郎や嫁のお民も情ない人間に感じ出した。その変化は見る見る九年間の憎しみや怒りを押し流した。いや、彼女を慰めてゐた将来の幸福さへ押し流した。彼等親子は三人とも悉(ことごと)く情ない人間だつた。が、その中にたつた一人生恥いきはぢを曝さらした彼女自身は最も情ない人間だつた。「お民、お前なぜ死んでしまつただ?」――お住は我知らず口のうちにかう新仏(しんぼとけ)へ話しかけた。すると急にとめどもなしにぽたぽた涙がこぼれはじめた。……
 お住は四時を聞いた後、やつと疲労した眠りにはひつた。しかしもうその時にはこの一家の茅屋根(かややね)の空も冷やかに暁を迎へ出してゐた。……
(大正十二年十二月)



8、F・Kさん
あべ和かこ「茜色の銀河」
ポエム福島空の会『蒼い空』第10集より)

詩集『蒼い空』は中原中也記念館で読むことができます。


9、K・Kさん
石垣りん「ちいさい庭」 +解説文
『日本語を味わう名詩入門 15 石垣りん』(萩原昌好/編 あすなろ書房 2013.7)より)

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10、S・Rさん
金子みすゞ「もくせい」「どんぐり」「なしのしん」
『金子みすゞ童謡集 わたしと小鳥とすずと』
((金子みすゞ/詩 矢崎節夫/選 高畠純/装丁挿絵 JULA出版局 1984.8)所収)

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  もくせい
    
もくせいのにほひが
庭いつぱい。
表の風が、
御門のとこで、
はいろか、やめよか、
相談してた。



  どんぐり

どんぐり山で
どんぐりひろて、
お帽子にいれて、
前かけにいれて、
お山を降りりや、
お帽子が邪魔よ、
辷ればこはい、
どんぐり捨てて
お帽子をかぶる。
お山を出たら
野は花ざかり、
お花を摘めば、

前かけ邪魔よ
とうとうどんぐり
みんな捨てる



  梨の芯

梨の芯はすてるもの、だから
芯まで食べる子、けちんぼよ。

梨の芯はすてるもの、だけど
そこらへはうる子、ずるい子よ。

梨の芯はすてるもの、だから
芥(ごみ)箱へ入れる子、お悧巧よ。

そこらへすてた梨の芯、
蟻がやんやら、ひいてゆく。
「ずるい子ちやん、ありがとよ。」

芥箱へいれた梨の芯、
芥取爺さん、取りに來て、
だまつてごろごろひいてゆく。



11、H・Mさん
自作ショートストーリー「揺れる想い」


12、T・Nさん
自作詩「けずりカス」


13、中原豊さん
中原中也「蜻蛉に寄す」
「サンデー山口」2023年10月22日「中原中也 詩の栞」No.55より)

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  蜻蛉に寄す

あんまり晴れてる 秋の空
赤い蜻蛉(とんぼ)が 飛んでゐる
淡(あは)い夕陽を 浴びながら
僕は野原に 立つてゐる

遠くに工場の 煙突が
夕陽にかすんで みえてゐる
大きな溜息 一つついて
僕は蹲(しやが)んで 石を拾ふ

その石くれの 冷たさが
漸く手中(しゆちゆう)で ぬくもると
僕は放(ほか)して 今度は草を
夕陽を浴びてる 草を抜く

抜かれた草は 土の上で
ほのかほのかに 萎(な)えてゆく
遠くに工場の 煙突は 
夕陽に霞(かす)んで みえてゐる


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詩〜ポエム〜カフェ @ 山陽小野田市立中央図書館 [2023年12月15日(Fri)]
12月23日(日)、山陽小野田市立中央図書館で、「詩〜ポエム〜カフェ」がハイブリッド開催されますぴかぴか(新しい)

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自分の好きな詩・短歌・俳句、自作品を紹介しあいませんか?
参加者の詩を聞くだけの参加も可能です☆
オンライン参加もできます


るんるん日 時るんるん 2023年12月23日(日)10:00〜12:00
るんるん会 場るんるん 山陽小野田市立中央図書館 2F 第1会議室
るんるん対 象るんるん 高校生以上
るんるん定 員るんるん 会場参加 20人 (要申込)
       オンライン参加 5名程度 (要申込)
るんるん持参物るんるん 自分の好きな詩、または自作の詩
       (短歌・俳句でもOK!)
るんるん参加費るんるん 無料
るんるん主催・問合・申込るんるん 山陽小野田市立中央図書館
   電話 0836-83-2870
   fax to 0836-83-3564
   mail to cyuo-library●city.sanyo-onoda.lg.jp
       ※ ●は@に置き換えてください。
クリスマスにぴったりの一冊 @ 山陽小野田市立中央図書館 児童文学作家 村中李衣さんによる「児童文学わいわい講座」 [2023年12月14日(Thu)]
12月23日(土) 、山陽小野田市立中央図書館で、 児童文学作家 村中李衣さんによる「児童文学わいわい講座」が開催されますぴかぴか(新しい)

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児童文学作家 村中李衣先生と絵本や児童文学について楽しくわいわい語りましょう!
今月のテーマは「クリスマスにぴったりの一冊」


クリスマス日 時クリスマス 2023年12月23日(土)13:00〜
クリスマス会 場クリスマス 山陽小野田市立中央図書館 2F 視聴覚ホール
クリスマス講 師クリスマス 村中李衣 (児童文学作家)
クリスマス定 員クリスマス 30名(要申込)
クリスマス参加費クリスマス 無料
クリスマス主催・問合・申込クリスマス 山陽小野田市立中央図書館
   電話 0836-83-2870
   fax to 0836-83-3564
   mail to cyuo-library●city.sanyo-onoda.lg.jp
   (●は@に置き換えてください)

かわいい村中李衣さんプロフィールかわいい
1958年山陽小野田市出身。ノートルダム清心女子大学教授。 0歳から100歳までのあらゆる人とあらゆる場所で、絵本の読みあいを続けている。 1984年 『かむさはむにだ』(高田三郎/絵 偕成社 1983)で第17回日本児童文学者協会新人賞、 1985年 『小さいベッド』(かみやしん/絵 偕成社 1984.7)で第32回サンケイ児童出版文化賞、 1990年 『おねいちゃん』(中村悦子/絵 理論社 1989)で第28回野間児童文芸賞、 2013年 『チャーシューの月』(佐藤真紀子/絵 小峰書店 2012.12)で第53回日本児童文学者協会賞、 2017年 「長期入院児のための絵本の読みあい」で第1回日本絵本研究賞、 2020年 『あららのはたけ』(石川えりこ/絵 偕成社 2019)で第35回坪田譲治文学賞、2022年『こくん』(石川えりこ/絵 童心社 2019)で第7回JBBY賞・バリアフリー図書部門受賞。 『かあさんのしっぽっぽ』(藤原ヒロコ/絵 BL出版 2014.3)、 山陽小野田市立中央図書館で行われている「ぬいぐるみの図書館おとまり会」にヒントを得た物語『よるのとしょかん だいぼうけん』(北村裕花/絵 BL出版 2015.12)、『マネキンさんがきた』 (武田美穂/絵 BL出版 2018.4) 、『はじめよう! ブックコミュニケーション』(村中李衣・伊木洋/著 金子書房 2019.11)、『女性受刑者とわが子をつなぐ絵本の読みあい』 (村中李衣/編著 中島学/著 かもがわ出版 2021.6)、『体育がある』 (長野ヒデ子/絵 文研出版 2021.9)、『「こどもの本」の創作講座 ―おはなしの家を建てよう』(石川えりこ/絵 金子書房 2022.1)など著作多数。
愛 @ 山陽小野田市立中央図書館「随筆カフェ」 [2023年12月13日(Wed)]
12月17日(日) 、山陽小野田市立中央図書館で、「随筆カフェ」が開催されますぴかぴか(新しい)

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エッセイについて、気軽におしゃべりしてみませんか?
随筆カフェとは、
 ●随筆を書いたことがある人
 ●これから随筆を書きたいと思っている人
 ●おもしろい随筆を読みたい人
が集まって、皆で気軽におしゃべりする会です。
12月のテーマは「愛」です。


るんるん日時るんるん 2023年12月17日(日)10:00〜
るんるん会場るんるん 山陽小野田市立中央図書館 2F 第1会議室
るんるん対象るんるん どなたでも参加可能(要申込)
  ※書いてこられる方は、できれば12フォント、1600字(400字詰め 原稿用紙4枚分)
るんるん参加費るんるん 無料
るんるん主催・問合・申込るんるん 山陽小野田市立中央図書館
   電話 0836-83-2870
   fax to 0836-83-3564
   mail to cyuo-library●city.sanyo-onoda.lg.jp
   (●は@に置き換えてください)
絵本作家 武田美穗さんとりゅうのキラキラ★バッジをつくろう! @ ワークショップ親子で絵本とあ・そ・ぼ!〜子ども読書活動120周年にちなんで〜 [2023年12月12日(Tue)]
こどもと本ジョイントネット21・山口は、1月14日(日)、山陽小野田市立中央図書館で、ワークショップ親子で絵本とあ・そ・ぼ!〜子ども読書活動120周年にちなんで〜「絵本作家 武田美穗さんとりゅうのキラキラきらきらバッジをつくろう!」を開催しますぴかぴか(新しい)

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最新作『ぎんがてつどうのよる』(宮澤賢治/原作 理論社 2023)をはじめ、『となりのせきのますだくん』(ポプラ社)などの絵本の作者で、NHK「ざわざわ森のがんこちゃん」のキャラクターデザインを手がけた、絵本作家 武田美穂さんによるワークショップ&読み聞かせ!
「キラキラきらきらバッジ」は、小さい人たちもひとりでかんたんに作ることができ、とってもきれい!
今回は武田美穂さんのオリジナルイラストによる2024年の干支「りゅう」のキラキラきらきらバッヂ作りです!もちろん自分のオリジナルデザインでもOK。
読み聞かせは、笑い過ぎて椅子から転げ落ちた子がいるほど! 
年長さんから小学2年生までのみなさんのご参加をお待ちしています。

るんるん日時るんるん 2024年1月14日(日)13:30〜15:30 (13:00開場)
るんるん場所るんるん 山陽小野田市立中央図書館 2F 視聴覚ホール
     山陽小野田市栄町9-13 電話 0836-83-2870
るんるん対象るんるん 幼稚園年長〜小学校低学年
  ※保護者同伴可。
  ※制作は対象のお子様のみです。
るんるん定員るんるん 30名(要申込・先着順)
るんるん参加費るんるん 500円
  ※見学のみの方は同額いただきます。
るんるん申込方法るんるん メールまたは電話で、以下をお知らせください。
  @申込者氏名(連絡先) 
   ※お子様一人でも製作できますが、同伴を希望される場合は「同伴希望」と明記ください。
  A参加者(子ども)全員の氏名と学年(年長・1年・2年)
  B電話番号 
  C住所  
  ※メ−ルの場合は、件名を「武田美穗ワークショップ」とし、PCからの返信が受信できるように設定してください。
るんるん申込・問合先るんるん
  jointnet2000@gmail.com
  090-3636-2617(山口)、090-2008-9467(山本)
るんるん注意事項るんるん 団体広報用や子どもゆめ基金への報告用にワークショップ中の写真や動画撮影を行います。広報用に、HPやSNS・刊行物に掲載することがあります。それ以外の目的では使用しません。なお、子どもゆめ基金への報告用に提出した個人情報(写真)は「(独)国立青少年教育推進機構が保有する個人情報の適切な管理に関する規定」に基づき、子どもゆめ基金助成業務以外の目的には使用されません。ご了承ください。
るんるん主催るんるん こどもと本ジョイントネット21・山口
るんるん後援るんるん 山陽小野田市立中央図書館、山口県子ども文庫連絡会、手づくり絵本の会
るんるん(独)国立青少年教育推進機構「子どもゆめ基金」助成活動

かわいい武田美穗かわいい
東京都生まれ。日本大学芸術学部美術学科中退。1987年『あしたえんそく』【クレヨンハウス絵本大賞最優秀作品】(偕成社)で絵本作家デビュー。絵本に『となりのせきのますだくん』【絵本にっぽん大賞、講談社出版文化賞絵本賞】に始まる「ますだくん」シリーズ、『ふしぎのおうちはドキドキなのだ』【絵本にっぽん賞】、『すみっこのおばけ』【日本絵本賞読者賞、けんぶち絵本の里大賞】、『おかあさん、げんきですか。』(後藤竜二/文)【日本絵本賞大賞、同読者賞】(以上ポプラ社)、『こわいどん』、『ありんこぐんだん わはははははは』、『かげ』、「えほん宮沢賢治ワールド」シリーズ(以上理論社)、『ハンバーグハンバーグ』(ほるぷ出版)など。挿絵に「にんきもの」シリーズ(童心社)、「ざわざわ森のがんこちゃん」シリーズ(講談社)、「カボちゃん」シリーズ(理論社)、「こぶたのぶうぶ」シリーズ(教育画劇)、『我輩は猫である』(ほるぷ出版)など。NHKの子ども向け番組のキャラクターデザイン、小学校等での子ども向けワークショップなども手がけている。
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