「一つのメルヘン」をイメージした「鉱物テラリウム」を作りました @ 山口県立山口博物館
[2025年03月14日(Fri)]
3月8日(土)、山口県立山口博物館の教育普及講座 地学教室「鉱物テラリウムをつくろう」に参加しました
前半は担当の赤崎英里さんによる鉱物の結晶構造・劈開・比重・硬度や化学組成などのお話でした。

それが、分かりやすくて面白い! 資料も、高校生の頃、こんなふうに自分でノートを取れていたら、地学は絶対5だっただろうなあ、と思うほど要点が実に的確にまとめられていました
方解石と石英がクエン酸に溶けるかどうか化学的性質を調べる実験もしました。
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後半は鉱物テラリウム作り・・・
テラリウムとは「テラ(terra)=大地」と「リウム(arium)=場所」を合わせた言葉です。
各自持ち寄った瓶の中に、水晶、正長石、方解石、蛍石の4種類の鉱石から1つメインを選び、白雲母や砂、人工のコケ、木片チップ、紙などで飾り付けをしました。
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ツレは、山口の風景がテーマだとか言って、水晶をチョイスし、賑やかに飾っていました。
それが受けたのか、翌9日の読売新聞の山口県版にデカデカと載っていました!
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私は、中原中也の詩「一つのメルヘン」をイメージして、蛍石と白雲母と白砂だけでシンプルに仕上げました。詩に「硅石」って出てくるから、水晶をメインにした方がよかったかなあ・・・。
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家に帰って、ジグドールの中ちゃんと一緒に
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一つのメルヘン
秋の夜は、はるかの彼方(かなた)に、
小石ばかりの、河原があつて、
それに陽は、さらさらと
さらさらと射してゐるのでありました。
陽といつても、まるで硅石(けいせき)か何かのやうで、
非常な個体の粉末のやうで、
さればこそ、さらさらと
かすかな音を立ててもゐるのでした。
さて小石の上に、今しも一つの蝶がとまり、
淡い、それでゐてくつきりとした
影を落としてゐるのでした。
やがてその蝶がみえなくなると、いつのまにか、
今迄流れてもゐなかつた川床に、水は
さらさらと、さらさらと流れてゐるのでありました……

前半は担当の赤崎英里さんによる鉱物の結晶構造・劈開・比重・硬度や化学組成などのお話でした。
それが、分かりやすくて面白い! 資料も、高校生の頃、こんなふうに自分でノートを取れていたら、地学は絶対5だっただろうなあ、と思うほど要点が実に的確にまとめられていました

方解石と石英がクエン酸に溶けるかどうか化学的性質を調べる実験もしました。
後半は鉱物テラリウム作り・・・
テラリウムとは「テラ(terra)=大地」と「リウム(arium)=場所」を合わせた言葉です。
各自持ち寄った瓶の中に、水晶、正長石、方解石、蛍石の4種類の鉱石から1つメインを選び、白雲母や砂、人工のコケ、木片チップ、紙などで飾り付けをしました。
ツレは、山口の風景がテーマだとか言って、水晶をチョイスし、賑やかに飾っていました。
それが受けたのか、翌9日の読売新聞の山口県版にデカデカと載っていました!
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私は、中原中也の詩「一つのメルヘン」をイメージして、蛍石と白雲母と白砂だけでシンプルに仕上げました。詩に「硅石」って出てくるから、水晶をメインにした方がよかったかなあ・・・。
家に帰って、ジグドールの中ちゃんと一緒に

一つのメルヘン
秋の夜は、はるかの彼方(かなた)に、
小石ばかりの、河原があつて、
それに陽は、さらさらと
さらさらと射してゐるのでありました。
陽といつても、まるで硅石(けいせき)か何かのやうで、
非常な個体の粉末のやうで、
さればこそ、さらさらと
かすかな音を立ててもゐるのでした。
さて小石の上に、今しも一つの蝶がとまり、
淡い、それでゐてくつきりとした
影を落としてゐるのでした。
やがてその蝶がみえなくなると、いつのまにか、
今迄流れてもゐなかつた川床に、水は
さらさらと、さらさらと流れてゐるのでありました……