昭和文学と同人誌――坂口安吾と中原中也 @ 坂口安吾研究会 第43回研究集会・中原中也の会 第29回大会
[2024年08月29日(Thu)]
9月7日(土)、かめ福オンプレイスで、坂口安吾研究会 第43回研究集会・中原中也の会 第29回大会「昭和文学と同人誌――坂口安吾と中原中也」がハイブリッド開催されます
9月8日(日)、 中原中也記念館 特別企画展「中也とランボー、ヴェルレーヌ」 見学会が開催されます
昭和初年代、多くの同人誌が創刊された。坂口安吾と中原中也もやはり、その時期に同人誌を舞台として文学の世界にあらわれた作家たちである。
安吾はアテネ・フランセの友人たちと「言葉」を創刊して「木枯の酒倉から」を発表、後継誌「青い馬」(二〇一九年に三人社より復刻版が刊行)には「風博士」「黒谷村」「FARCEに就て」などを執筆している。「風博士」を激賞した牧野信一が主宰する「文科」は同人誌ではないが、同誌を介して小林秀雄、河上徹太郎、青山二郎らと出会った。かつてアテネ・フランセに通ったことのある中原中也は河上らと創刊した「白痴群」に精力的に詩を発表、同誌廃刊後は雌伏状態になるが、一九三三年に創刊された「紀元」創刊を機にふたたび文学活動が活潑になる。安吾は「紀元」同人ではなかったものの、同誌との関わりは深い。
同人誌での活動やそこで出会った人々が、安吾と中也、ふたりの作家にどのような影響を与えたのか。そのことを、ふたりの接点に必ずしもこだわらず、昭和文学の問題として考えたい。
日時 2024年9月7日(土)
会場 かめ福オンプレイス 2F
〒753-0056 山口市湯田温泉4-5-2
中原中也の会 総会
時間 13:00〜13:30
会員のみ
坂口安吾研究会 第43回研究集会・中原中也の会 第29回大会
日時 2024年9月7日(土)14:00〜17:10 オンライン配信あり
会場 かめ福オンプレイス 2F ロイヤルホール東
参加費 500円(事前申込不要・先着順・来場者多数の場合入場制限あり)
オンライン配信申込 https://chuyakan.jp/ntsarticle/ango/
◆開場 13:40
総合司会 加藤邦彦(中原中也の会理事、駒澤大学教授)
◆開会
時間 14:00
開会の挨拶 阿毛久芳(中原中也の会会長、都留文科大学名誉教授)
◆講演
時間 14:10〜15:10
講師 町田康(作家)
演題 「抑揚と跳躍」
共催 山口市、公益財団法人山口市文化振興財団
◆パネルディスカッション
時間 15:25〜17:00
パネリスト 大原祐治(実践女子大学教授)
佐藤元紀(千葉大学准教授)
司会 吉田恵理(都留文科大学准教授)
演題 「同人誌『紀元』の空間 」
◆閉会
時間 17:00
閉会の挨拶 原卓史(坂口安吾研究会会長、尾道市立大学教授)
坂口安吾研究会 総会
時間 17:10〜17:40
会員のみ
懇親会
時間 18:00〜
会場 かめ福オンプレイス 2F プリンスホール
会費 6,000円(学生・院生は半額)(要申込)
申込期限 8月31日(土)まで
中原中也記念館 特別企画展「中也とランボー、ヴェルレーヌ」見学 *要入館料
日時 2024年9月8日(日10:00〜11:00
会場 中原中也記念館
〒753-0056 山口市湯田温泉1-11-1
展示解説 菅原真由美(中原中也記念館 学芸担当職員)
事前申込不要・要入館料
問合・申込 中原中也の会事務局(中原中也記念館内)
nts[a]chuyakan.jp ※[a]を@に変えてください。
083-932-6430 083-932-6431
主催 坂口安吾研究会・中原中也の会
町田康(まちだ・こう)
作家。
昭和37年大阪府堺市生まれ。高校卒業後、パンク歌手を経て平成8年小説に転じ、現在に到る。
大原祐治(おおはら・ゆうじ)
実践女子大学教授。
1972年、千葉県生まれ。博士(日本語日本文学)。著書に『戯作者の命脈 坂口安吾の文学精神』(春風社 2022)、『文学的記憶・一九四〇年前後 昭和期文学と戦争の記憶』(翰林書房 2016)、『坂口安吾大事典』(共編 勉誠出版 2022)、『占領期の地方総合文芸雑誌事典』(共編 金沢文圃閣 2022)、『東京週報(復刻版)』(監修 ゆまに書房 2024)などがある。
佐藤元紀(さとう・もとき)
千葉大学准教授。
1983年、愛知県生まれ。博士(文学)。近年の業績として「「被征服者」/「被征服民族」たちの声―岡本彌太・未刊詩集『山河』の可能性」(『千葉大学教育学部研究紀要』2023年)、「「言葉」における〈驚異〉の探求―アポリネール「特輯」と関義「ヘルクラノムの悲劇」をめぐって 」(『坂口安吾研究』2023年)、「地方から見た近代の一側面―岡本彌太「随筆 楚歌春秋」翻刻(抄出)」(『千葉大学教育学部研究紀要』2024年)などがある。
吉田恵理(よしだ・えり)
都留文科大学准教授。
博士(文学)。近年の業績として「白秋をまねる中也―「雪の宵」再考」(『中原中也研究』2021年)、「働き歌と抗争のリズム―小熊秀雄の長篇叙事詩における〈饒舌〉と「韻文精神」(『昭和文学研究』2021年)、「〈入江〉の記憶―辺見庸「赤い入江」」(『国文学論考』2022年)、『アジア圏における文化の生成・受容・変容』(共著 御茶の水書房 2023)、『サンリオ出版大全―教養・メルヘン・SF文庫』(共著 慶應義塾大学出版会 2024)などがある。
9月8日(日)、 中原中也記念館 特別企画展「中也とランボー、ヴェルレーヌ」 見学会が開催されます
昭和初年代、多くの同人誌が創刊された。坂口安吾と中原中也もやはり、その時期に同人誌を舞台として文学の世界にあらわれた作家たちである。
安吾はアテネ・フランセの友人たちと「言葉」を創刊して「木枯の酒倉から」を発表、後継誌「青い馬」(二〇一九年に三人社より復刻版が刊行)には「風博士」「黒谷村」「FARCEに就て」などを執筆している。「風博士」を激賞した牧野信一が主宰する「文科」は同人誌ではないが、同誌を介して小林秀雄、河上徹太郎、青山二郎らと出会った。かつてアテネ・フランセに通ったことのある中原中也は河上らと創刊した「白痴群」に精力的に詩を発表、同誌廃刊後は雌伏状態になるが、一九三三年に創刊された「紀元」創刊を機にふたたび文学活動が活潑になる。安吾は「紀元」同人ではなかったものの、同誌との関わりは深い。
同人誌での活動やそこで出会った人々が、安吾と中也、ふたりの作家にどのような影響を与えたのか。そのことを、ふたりの接点に必ずしもこだわらず、昭和文学の問題として考えたい。
日時 2024年9月7日(土)
会場 かめ福オンプレイス 2F
〒753-0056 山口市湯田温泉4-5-2
中原中也の会 総会
時間 13:00〜13:30
会員のみ
坂口安吾研究会 第43回研究集会・中原中也の会 第29回大会
日時 2024年9月7日(土)14:00〜17:10 オンライン配信あり
会場 かめ福オンプレイス 2F ロイヤルホール東
参加費 500円(事前申込不要・先着順・来場者多数の場合入場制限あり)
オンライン配信申込 https://chuyakan.jp/ntsarticle/ango/
◆開場 13:40
総合司会 加藤邦彦(中原中也の会理事、駒澤大学教授)
◆開会
時間 14:00
開会の挨拶 阿毛久芳(中原中也の会会長、都留文科大学名誉教授)
◆講演
時間 14:10〜15:10
講師 町田康(作家)
演題 「抑揚と跳躍」
共催 山口市、公益財団法人山口市文化振興財団
◆パネルディスカッション
時間 15:25〜17:00
パネリスト 大原祐治(実践女子大学教授)
佐藤元紀(千葉大学准教授)
司会 吉田恵理(都留文科大学准教授)
演題 「同人誌『紀元』の空間 」
◆閉会
時間 17:00
閉会の挨拶 原卓史(坂口安吾研究会会長、尾道市立大学教授)
坂口安吾研究会 総会
時間 17:10〜17:40
会員のみ
懇親会
時間 18:00〜
会場 かめ福オンプレイス 2F プリンスホール
会費 6,000円(学生・院生は半額)(要申込)
申込期限 8月31日(土)まで
中原中也記念館 特別企画展「中也とランボー、ヴェルレーヌ」見学 *要入館料
日時 2024年9月8日(日10:00〜11:00
会場 中原中也記念館
〒753-0056 山口市湯田温泉1-11-1
展示解説 菅原真由美(中原中也記念館 学芸担当職員)
事前申込不要・要入館料
問合・申込 中原中也の会事務局(中原中也記念館内)
nts[a]chuyakan.jp ※[a]を@に変えてください。
083-932-6430 083-932-6431
主催 坂口安吾研究会・中原中也の会
町田康(まちだ・こう)
作家。
昭和37年大阪府堺市生まれ。高校卒業後、パンク歌手を経て平成8年小説に転じ、現在に到る。
大原祐治(おおはら・ゆうじ)
実践女子大学教授。
1972年、千葉県生まれ。博士(日本語日本文学)。著書に『戯作者の命脈 坂口安吾の文学精神』(春風社 2022)、『文学的記憶・一九四〇年前後 昭和期文学と戦争の記憶』(翰林書房 2016)、『坂口安吾大事典』(共編 勉誠出版 2022)、『占領期の地方総合文芸雑誌事典』(共編 金沢文圃閣 2022)、『東京週報(復刻版)』(監修 ゆまに書房 2024)などがある。
佐藤元紀(さとう・もとき)
千葉大学准教授。
1983年、愛知県生まれ。博士(文学)。近年の業績として「「被征服者」/「被征服民族」たちの声―岡本彌太・未刊詩集『山河』の可能性」(『千葉大学教育学部研究紀要』2023年)、「「言葉」における〈驚異〉の探求―アポリネール「特輯」と関義「ヘルクラノムの悲劇」をめぐって 」(『坂口安吾研究』2023年)、「地方から見た近代の一側面―岡本彌太「随筆 楚歌春秋」翻刻(抄出)」(『千葉大学教育学部研究紀要』2024年)などがある。
吉田恵理(よしだ・えり)
都留文科大学准教授。
博士(文学)。近年の業績として「白秋をまねる中也―「雪の宵」再考」(『中原中也研究』2021年)、「働き歌と抗争のリズム―小熊秀雄の長篇叙事詩における〈饒舌〉と「韻文精神」(『昭和文学研究』2021年)、「〈入江〉の記憶―辺見庸「赤い入江」」(『国文学論考』2022年)、『アジア圏における文化の生成・受容・変容』(共著 御茶の水書房 2023)、『サンリオ出版大全―教養・メルヘン・SF文庫』(共著 慶應義塾大学出版会 2024)などがある。