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こどもと本ジョイントネット21・山口


〜すべての子どもに本との出会いを〜

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『ちいさいおうち』 @ 山口の朗読屋さんによる「ブックトーク + 朗読会(本を語り、自分を語る)」(4) [2024年06月23日(Sun)]
前回の続き

『ちいさいおうち』
(バージニア・リー・バートン/文・絵 石井桃子/訳 岩波書店
 岩波の子どもの本 1954.4→改版1981.3→ 改版2021.7
 大型本 1965.12→改版2019.11)

原書のタイトルは『The Little House』(Houghton Mifflin Co. 1942)。
1943年にコールデコット賞を受賞しました。

日本でも世代をこえて愛され続けてきた『ちいさいおうち』ですが、石井桃子訳、岩波書店刊でいくつかの版があります。

【岩波の子どもの本】 1954年初版、1981年改版、2021年改版
変形菊版にサイズが統一された「岩波の子どもの本」シリーズの「幼・1・2年向」の1冊として刊行された『ちいさいおうち』は、シリーズが初め全て縦書きを採用していたため、初めの頃の版では、本書も原書とは逆の右開きでした。
左開き横組の原書を、右開き縦組に変更する際に、左から右へと流れていた原書の流れを再現するため、画面全体を逆版にしています。

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のち1981年に、縦組から原書の通り左開き横組に改版されました。

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【大型絵本】1965年初版、2019年改版
原書と同サイズの絵本『ちいさいおうち』は1965年が初版で、奥付等には「大型絵本」と表記されています。

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2019年の改版で、それ以前の日本語版では採用されていなかった原書の要素 表紙の文字 「HER-STORY」と、献辞の文字「To Dorgie」が再現されました。
バートンは、時の流れを、 HISTORY(HIS-STORY)ではなく、 HER-STORY(彼女の物語)と表現しました。
Dorgie とはバートンの夫 George のことで、幼い子どもたちはジョージと発音できず、ドージーと呼んでいました。

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「岩波の子どもの本」も、2021年の改版で、表紙に、「HER-STORY」が入りました。また、作者・訳者の位置が変わり、より原書に近いものになりました。もちろん、献辞も入りました。

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発表された中野雅恵さんがご持参されたのは、なんと「岩波の子どもの本」右開き縦書きの『ちいさなおうち』exclamation×2
ご家業だったクリーニング店「ナカノクリーニング」の歴史に重ねて話されました。

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参考文献:
『ヴァージニア・リー・バートン : 『ちいさいおうち』の作者の素顔』(バーバラ・エルマン/著 宮城正枝/訳 岩波書店 2004.3)
「ヴァージニア・リー・バートンの『ちいさいおうち』―時代を超えて生き続けるメッセージ―」展(場所:ギャラリーエークワッド 期間:2017.6.1〜2017.8.9)リールレット
  https://www.a-quad.jp/exhibition/083/p18.html
『ヴァージニア・リー・バートンの世界:『ちいさいおうち』『せいめいのれきし』の作者』(公益財団法人ギャラリーエークワッド/編 小学館 2018.3)
「改版『ちいさいおうち』」(『やかましネットワーク』第59号(岩波書店児童書編集部 2019.12)5P) 
  https://www.iwanami.co.jp//files/hensyu/jidou/yakamashi_46-/no59.pdf



今日6月23日(日)も山口市大殿地域交流センターで開催される「朗読会 + ブックトーク(本を語り、自分を語る)」(主催:山口の朗読屋さん)でブックトークがありますよ!

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 絵本『この本をかくして』(マーガレット・ワイルド/文 フレヤ・ブラックウッド/絵 アーサー・ビナード/訳 岩崎書店 2017.6)
 『球形の荒野』(松本清張/著 文藝春秋新社 1962.1)
   初出:『オール讀物』に連載(1960年1月号〜1961年12月号)
 郷土の偉人金原明善さんと今をいきるわたしたち』(金原明善編集委員会 2023)
 詩集『瀬のある風景』(和田健/著 こだま詩社 1985.5)
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