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こどもと本ジョイントネット21・山口


〜すべての子どもに本との出会いを〜

子どもと本をむすぶ活動をしています


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歴史の跫音 @ 河上徹太郎と中原中也 〜河上徹太郎生誕120年を記念して〜 [2022年08月30日(Tue)]
今日8月30日(火)まで、山口県立山口図書館 ふるさと山口文学ギャラリー企画展「河上徹太郎と中原中也 〜河上徹太郎生誕120年を記念して〜」が開催され、「河上徹太郎の生涯」「中原中也の生涯」「河上徹太郎と中原中也」「河上徹太郎とやまぐち」「中原中也と小林秀雄」「河上徹太郎と小林秀雄」のコーナーに分けて展示がされていますぴかぴか(新しい)
https://library.pref.yamaguchi.lg.jp/furusato_gallery/202205/
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ふるさと山口文学ギャラリー企画展のいいところは、展示してある本の全てではないけれど、貸出コーナーがあり、気に入った本を借りて帰って、じっくり読めるところ。

今回私の借りたのは「河上徹太郎とやまぐち」のコーナー展示から『歴史の跫音』(河上徹太郎/著 新潮社 1977.2)。

IMG_E5299.JPG

以前読んだ、やはり中也の友人 正岡忠三郎を描いた『ひとびとの跫音』(司馬遼󠄁太郎/著 中央公論社 1981)に名前が似ていることもあって借りました。

先祖の流した血の上に私の血の匂ひを嗅いだ。彼らの行動や愚行の中にただならぬ私の性癖を露に感じた。(略)
取材は決して一流人物を目指さないが、心温まる思ひで接しなかつた人物はいないつもりである。


とあとがきで述べているように、司馬遼太郎のいわゆる長州ものとは根本的に質が異なるように感じました。

内容は、

萩の挽歌・前原一誠
 1、松陰の陰に
 2、参議から叛徒へ
 3、萩の乱

下関遊記
 1、潮流に沿ふもの
 2、潮流に逆ふもの

 (下関に関連する人物(高杉晋作・白石正一郎・壇ノ浦合戦関係・大内氏など))
大内家の崩壊
 1、守護大名の愁
 2、大寧寺の煙
 3、瑠璃光寺の塔

 (山口の大内文化を歴代の人物と関連付けて) 
東沢瀉
 1、流謫(るたく)の儒者
 2、禅と陽明と

 (岩国の儒学者)
瀬戸内の「海賊」たち
 1、海賊の生成
 2、海賊の栄光と凋落

 (越智・村上などの「海賊」衆)

に分かれています。

故郷(父の赴任先の長崎市に生まれましたが、本籍地は岩国市)である山陽道の安芸あたりから周防長門を巡る歴史探訪の旅で、出会ったこと、旅先で感じたこと、読んだ文章、そこに生きた人々を綴ったエッセイ風の叡智に富んだ作品です。河上自身は、あとがきに「紀行文」であり「史伝」と記しています。

そして、ちょっとびっくりしたのは、旧仮名遣いの本だということ。河上の原稿どおりにしたのでしょうが・・・。
雑誌「新潮」に昭和50年5月から51年9月にかけて準連載の形で掲載されたものを一冊に纏めたものですが、「新潮」にはやっぱり旧仮名遣いで掲載したのだろうか、と疑問が湧きます。
今、中原中也記念館では、「坂口安吾と中原中也―風と空と」という企画展をやっていますが、そこに、展示してある「キング」第30巻第5号(大日本雄弁会講談社 昭和28(1953).4)掲載の作口安吾「人の子の親となりて」は、旧仮名遣いではありません!

濃い紺色の布でくるんだ素敵な本です!

さて、
森鷗外(18621922)生誕160年没後100年
樋口一葉(1872〜1896)・岡本綺堂(1872〜1939)・佐佐木信綱(1872〜1963)生誕150年
芥川龍之介(1892〜1927)・佐藤春夫(1892〜1964)生誕130年
吉川英治(18921962)生誕130年没後60年
正岡子規(1867〜1902)没後120年
横溝正史(1902〜1981)生誕120年
石川啄木(1886〜1912)没後110年
与謝野晶子(1878〜1942)・萩原朔太郎(1886〜1942)・北原白秋(1885〜1942)没後80年
久米正雄(1891〜1952)没後70年
柳田國男(1875〜1962)・室生犀星(1889〜1962)没後60年
川端康成(1899〜1972)没後50年
などなど・・・今年、周年記念を迎える文学者がいます。

中原中也記念館では、朔太郎を介した企画展「萩原朔太郎大全2022」(全国52ヶ所の文学館・美術館・大学等で開催)に参加されます揺れるハート
河上徹太郎の小企画展などは、開催されないのでしょうか?
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