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こどもと本ジョイントネット21・山口


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チャイコフスキー「四季」に寄せて 十二の詩の朗読 [2022年07月27日(Wed)]
8月11日(木・祝)、秋吉台国際芸術村のラルゴで、「チャイコフスキー「四季」に寄せて 十二の詩の朗読」が開催されますぴかぴか(新しい)

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チャイコフスキーが 詩集のために作曲した1〜12月までの12曲と詩の朗読。
なんと詩のセレクトは中原中也記念館の中原豊館長がして下さいました。
素敵な会場で 詩の世界、ピアノの世界で四季を表現したいと思います。


るんるん日時るんるん 2022年8月11日(木・祝)15:00〜 (予約制)
るんるん場所るんるん ラルゴ (秋吉台国際芸術村内 レストラン)
るんるん料金るんるん 1500円(ドリンク付)
るんるん朗読るんるん 松浦哲郎
るんるんピアノるんるん 山下えつこ
るんるん監修るんるん 中原豊
るんるん予約・問合るんるん 090-9737-0888 (山下)

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ピョートル・チャイコフスキーの『四季』は、1月から12月まで一か月ごとにロシアの風物を描写した全12曲のピアノ曲集で、副題は「12の性格的描写」といいます。
12曲とも三部形式で書かれています。

サンクト・ペテルブルクの音楽月刊雑誌『ヌヴェリスト』の企画依頼で、出版人ベルナルドが用意した表題をもとに1875年末から翌年5月にかけて作曲されました。
1876年の1月号から12月号にかけて掲載され、ベルナルドが選んだ毎月の季節感が表現されたロシア詩の断片がエピグラフとして曲の冒頭に添えられました。
「四季」という名は、全曲がまとめて出版されたときに初めてつけられました。


「1月 炉端にて」イ長調
 アレクサンドル・プーシキン(Alexander Pushkin)(1799〜1837)の詩「夢想家」(1815)より引用

「2月 謝肉祭」ニ長調
 ピョートル・ヴャゼムスキー(Pyotr Vyazemsky)(1792〜1878)の詩「異国の謝肉祭」(1853)より引用

「3月 ひばりの歌」ト短調
 アポロン・マイコフ(Apollon Maykov)(1821〜1897)の詩集『野外で』(1857)収録「野に花々はそよぎ……」より引用

「4月 松雪草 (待雪草、雪割草) 」変ロ長調
 アポロン・マイコフの詩集『野外で』(1857)収録「春」の全編

「5月 白夜 (五月の夜) 」ト長調
 アファナーシー・フェート(Afanasy Fet)(1820〜1892)の詩「まだ五月の夜」(1857)より引用

「6月 舟歌」ト短調
 アレクセイ・プレシチェーエフ(Aleksey Pleshcheyev)(1825〜1893)の詩「歌」(1845)より引用

「7月 刈り入れの歌 (草刈り人の歌) 」変ホ長調
 アレクセイ・コリツォフ(Aleksey Koltsov)(1809〜1842)の詩「草刈り人」(1836)より引用

「8月 収穫の歌 (取り入れ) 」ロ短調
 アレクセイ・ コリツォフの詩「収穫」(1835)より引用

「9月 狩りの歌 (狩)」ト長調
 アレクサンドル・プーシキンの『ヌーリン伯爵』(1825)より引用

「10月 秋の歌」ニ短調
 アレクセイ・コンスタンチノヴィッチ・トルストイ(Aleksey Nikolayevich Tolstoy)(1883〜1945)の詩「秋 憐れな庭は落ち葉におおわれている」(1858)

「11月 トロイカ」ホ長調
 ニコライ・ネクラーソフ(Nikolay Nekrasov)(1821〜1878)の詩「トロイカ」(1846)より引用

「12月 クリスマス」変イ長調
 ヴァシーリー・ジュコーフスキー(Vasily Zhukovsky)(1783〜1852)の詩「スヴェトラーナ」(1813)より引用
 

松浦哲郎さんが、それぞれの曲に併せた日本の詩を朗読されます。
監修された中原豊 中原中也記念館館長は、風土や季節感の違う日本の詩から何をセレクトするか、ずいぶん、苦労されたということでした。
どんな詩を朗読されるか楽しみですね。


ところで、中原中也は、「舟歌」に歌詞を付けて歌っていたそうです。中也にフランス語の個人教授を受けていたことのある吉田秀和のエッセイを引用します。

その中で、彼が私に最も好んできかせてくれたのは、あの百人一首の中にある、

  ひさかたのひかりのどけきはるのひに
   しづこころなくはなのちるらん

の一首だった。これを中原は、チャイコフスキーのピアノ組曲《四季》の中の六月にあたる《舟歌》にあわせて歌うのだった。楽譜でお目にかけられず残念だが、彼は、枕詞の『ひさかたの』は、レチタティーヴォでやって『光のどけき春の日に』から歌にするのだったが、そこはまた、あのト短調の旋律に申し分なくぴったりあうのだった。私は、彼にかつて何をせがんだこともないつもりだが、できるなら、彼に、もう一度この歌をうたってもらいたい。
 私は、中原のあの独特の話しぶりや、黒マント・黒帽子の姿から、要するに、彼の肉体に接しられる一切合財を含めて、この歌をきいてる時が、いちばん彼の全体にふれてるような気がしていたのである。

 『文芸読本 中原中也』(河出書房新社 1976(昭和51).11)より「中原中也のこと」(吉田秀和)
 『文学のとき エッセイの小径』(白水Uブックス)(吉田秀和 白水社 1994.9)
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