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こどもと本ジョイントネット21・山口


〜すべての子どもに本との出会いを〜

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第37回やまぐち朗読Cafe 〜朗読と蓄音器ジャズの夕べ〜A第2部 自由朗読 [2022年07月06日(Wed)]
前回の続き

かわいい第2部 自由朗読かわいい

1、H・Mさん
自作ショートストーリー「混線模様」


2、T・Nさん
徳元穂菜(沖縄市立山内小学校2年)
「こわいをしって、へいわがわかった」

2022年6月23日 沖縄「慰霊の日」に、糸満市摩文仁の沖縄平和祈念公園で催された沖縄全戦没者追悼式で、穂菜ちゃんが朗読した「平和の詩」です。
家族で宜野湾市の佐喜眞美術館に行って、丸木位理・俊「沖縄戦の図」を観て強い衝撃を受け、それが77年前の沖縄の絵だ聞かされ、その時の印象を素直な言葉で綴っています。


3、中原豊さん

まず、7月28日(火)から10月2日(日)まで中原中也記念館で開催される特別企画展「坂口安吾と中原中也――風と空と」の紹介です。
8月6日には安吾の長男の綱男さんも来山されるそうで、楽しみですね!

IMG_E4870.JPG 
坂口安吾と中原中也.PNG 坂口安吾と中原中也 裏.PNG


パウル・ツェラン「死のフーガ」
前回に続いて『パウル・ツェラン詩文集』(パウル・ツェラン/著 飯吉光夫/編・訳 白水社 2012.2)より

パウル・ツェラン散文集.jpg IMG_E4872.JPG

前回にも書きましたが、ツェラン(1920〜1970)は、旧ルーマニア領で現在はウクライナ共和国のチェルニウツィー(ドイツ語:チェルノヴィッツ)生まれのドイツ系ユダヤ人で、第二次世界大戦中に両親を強制収容所で亡くし、自身も収容所で強制労働を課せられた経験を持ちます。

こちらのサイトで、ツェラン自身による「死のフーガ(Todesfuge)」の朗読を聴くができます。
https://www.youtube.com/watch?v=aF4fbjbJr7I


4、K・Kさん
森鴎外『高瀬舟縁起』

京都の高瀬川(たかせがわ)は、五条から南は天正十五年に、二条から五条までは慶長十七年に、角倉了以(すみのくらりょうい)が掘ったものだそうである。そこを通う舟は曳舟(ひきふね)である。元来たかせは舟の名で、その舟の通う川を高瀬川と言うのだから、同名の川は諸国にある。しかし舟は曳舟には限らぬので、『和名鈔(わみょうしょう)』には釈名(しゃくめい)の「艇小而深者曰舼(ていしょうにしてふかきものをきょうという)」とある舼gの字をたかせに当ててある。竹柏園文庫(ちくはくえんぶんこ)の『和漢船用集』を借覧するに、「おもて高く、とも、よこともにて、低く平らなるものなり」と言ってある。そして図には篙(さお)で行(や)る舟がかいてある。
 徳川時代には京都の罪人が遠島を言い渡されると、高瀬舟で大阪へ回されたそうである。それを護送してゆく京都町奉行付(まちぶぎょうづき)の同心(どうしん)が悲しい話ばかり聞かせられる。あるときこの舟に載せられた兄弟殺しの科とがを犯した男が、少しも悲しがっていなかった。その子細を尋ねると、これまで食(しょく)を得(う)ることに困っていたのに、遠島を言い渡された時、銅銭二百文(もん)をもらったが、銭(ぜに)を使わずに持っているのは始めだと答えた。また人殺しの科はどうして犯したかと問えば、兄弟は西陣に雇われて、空引(そらびき)ということをしていたが、給料が少なくて暮らしが立ちかねた、そのうち同胞が自殺をはかったが、死に切れなかった、そこで同胞が所詮(しょせん)助からぬから殺してくれと頼むので殺してやったと言った。
 この話は『翁草(おきなぐさ)』に出ている。池辺義象(いけべよしかた)さんの校訂した活字本で一ペエジ余に書いてある。私はこれを読んで、その中に二つの大きい問題が含まれていると思った。一つは財産というものの観念である。銭(ぜに)を待ったことのない人の銭を持った喜びは、銭の多少には関せない。人の欲には限りがないから、銭を持ってみると、いくらあればよいという限界は見いだされないのである。二百文(もん)を財産として喜んだのがおもしろい。今一つは死にかかっていて死なれずに苦しんでいる人を、死なせてやるという事である。人を死なせてやれば、すなわち殺すということになる。どんな場合にも人を殺してはならない。『翁草』にも、教えのない民だから、悪意がないのに人殺しになったというような、批評のことばがあったように記憶する。しかしこれはそう容易に杓子定木(しゃくしじょうぎ)で決してしまわれる問題ではない。ここに病人があって死に瀕(ひん)して苦しんでいる。それを救う手段は全くない。そばからその苦しむのを見ている人はどう思うであろうか。たとい教えのある人でも、どうせ死ななくてはならぬものなら、あの苦しみを長くさせておかずに、早く死なせてやりたいという情じょうは必ず起こる。ここに麻酔薬を与えてよいか悪いかという疑いが生ずるのである。その薬は致死量でないにしても、薬を与えれば、多少死期を早くするかもしれない。それゆえやらずにおいて苦しませていなくてはならない。従来の道徳は苦しませておけと命じている。しかし医学社会には、これを非とする論がある。すなわち死に瀕ひんして苦しむものがあったら、らくに死なせて、その苦を救ってやるがいいというのである。これをユウタナジイという。らくに死なせるという意味である。高瀬舟の罪人は、ちょうどそれと同じ場合にいたように思われる。私にはそれがひどくおもしろい。
 こう思って私は「高瀬舟」という話を書いた。『中央公論』で公にしたのがそれである。


朗読の勉強するには鴎外の『高瀬舟』を読め、と新聞のコラムに書いてあったそうです。確かに、『高瀬船』の朗読はネットに実に多くアップされています。


5、T・Hさん
志賀直哉『城の崎にて』

(略)自分は何気なく傍の流れを見た。向う側の斜めに水から出ている半畳敷程の石に黒い小さいものがいた。いもりだ。(略)

からの部分を朗読されました。

城の崎にて.jpg
▲『小僧の神様・城の崎にて』(新潮文庫) (新潮社)


6、F・Kさん
徳元穂菜(沖縄市立山内小学校2年)
「こわいをしって、へいわがわかった」

Tさんと同じ詩を用意したというので、朗読を辞退されましたが、みんなのリクエストに応えて朗読してくださいました。
私も、穂菜ちゃんの詩を朗読しようとも思ったのですが、かぶりそうだったので、あっさりやめた経緯があります。
聴く方は、違う感性、違う声、違う呼吸で朗読されると、それはそれは楽しいものですが、朗読する立場からすると、やっぱり、躊躇ってしまいますよね。


7、原明子さん
谷川俊太郎「その世」
『図書』2022年6月号(岩波書店 2022.6.1)より

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『図書』2022年3月号(岩波書店 2022.3.1)から始まったブレイディみかこさんと谷川俊太郎さんのコラボ「言葉のほとり」ーブレイディさんのエッセイと、谷川さんの詩が往復する豪華な連載です。

IMG_E4874.JPG


8、呉菲さん
金子みすゞ「みえない星」(日本語 + 中国語訳)

空のおくには何がある。

  空のおくには星がある。

星のおくには何がある。

  星のおくにも星がある。
  眼には見えない星がある。

みえない星はなんの星。

  お供の多い王様の、
  ひとりの好きなたましいと、
  みんなに見られた踊り子の、
  かくれていたいたましいと。


中国語の朗読、歌のようでうっとりします揺れるハート

さみしい王女 上.jpg
▲『さみしい王女 上』(現代仮名づかい版 金子みすゞ童謡全集5)
(金子みすゞ/作 JULA出版局 2004.3)


9、山口智子
まど・みちお
「うたを うたうとき」「もう すんだとすれば」

『うたを うたうとき』(まど・みちお/詩 渡邉良重/絵 山口大学医学部附属病院/協力 松田素子/編集協力・解説文 アノニマ・スタジオ 2022.2)より

うたをうたうとき.jpg

詩画集『うたをうたうとき』は、ホスピタルアー トから生まれました。
デザイナーの渡邊良重さんが選んだまど・みちおさんの17篇の詩と、それからインスピレーションを受けて生み出した絵をまとめた詩と絵の本です。

まどさんと、渡邉さん、 今回の書籍化への縁を繋いだ編集者の松田素子さんは、 同じ山口県周南市出身という共通点もあります。

紙は薄い方が好みという渡邉さんのチョイスらしく、かなり薄めの用紙が使ってあります。
文字は、小さな子にも高齢の私達にも読みやすい23ポイントくらいの大きな活字が使ってあります。詩集って、おしゃれな感じに文字組みしてあるので、ちょっとだけ違和感?を抱く程です。何故なのか、ここのところ、渡邉さん・松田さんに聞いてみた〜い!

2019年新設された山口大学医学部附属病院小児科病棟には、最初の発注を受けた2013年から約6年の歳月をかけて制作した渡邉さんの作品が、まどさんの詩とともに展示されています。
1階のエレベーター前の踊り場には、渡邉さんの絵をもとに、イタリア・ベネチア在住のモザイク作家 永井友紀子さんが石や陶器、木などを使用して表現したモザイクアートが展示されています。廊下や階段の踊り場などには、モザイクアートのテイストに合わせてモザイク風に仕上げられた、樹脂による壁面作品(2点)、額装作品(22点)が飾られ、また、各病室前にはサイン(26点)が付けられています。

こちらのサイトで、その「ホスピタルアート」を見ることができます。
http://ki-gi.com/works/yamaguchi_university_hospital

6月4日の渡邉さんと松田さんの対談の最後に朗読された「くうき」という詩を、一緒に講演会に参加したNさんか、Mさんが朗読されると思っていたら、2人とも今回の朗読Cafeに参加されず、肩透かし……ふらふら こんなこともあるのですね。

アノニマスタジオ まどみちを.PNG


10、W・Kさん
自作「『大巨獣ガッパ』をたずねて」

『大巨獣ガッパ』は、1967(昭和42)年に公開された日活製作の怪獣映画です。小学校の頃ガッパというあだ名の付いた同級生の女の子は、どこに行ったのか?、訪ねるというお話でした。

自作の朗読はやはりいいですね。HさんのショートストリーもWさんのも、聴いているだけで、情景が目に浮かびますわーい(嬉しい顔)
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