ハロウィン誕生祭&歴食 @ イタリア食堂ベケ︎!?
[2021年11月24日(Wed)]
10月31日(日)、山口市の八坂神社の

前にあるイタリア食堂ベケ︎!?さんの「ハロウィン誕生祭&歴食」に参加しました

床の間のしつらえは、ハロウィンっぽくオレンジ色で統一されていました。

今年は「歴食=料亭菜香亭の明治時代の洋食再現ディナー」です。
もと八坂神社にあった料亭菜香亭の建物を現在地に移築後の2011年に、使われなくなった襖の下張から、明治時代後半の台帳が出てきました。
これらの中に、洋食のメニューが書かれたものがありました。
その中のいくつかが、今回いただいたメニューにコピーされていました。

洋食弐人前
一 パン
一 ソツプ
ミルク
玉子
一 エビフライ
ユズ
一 ヲムレツ
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洋食弐皿
フイツシユソテー
ミルクソース
○くずな半本
小トリノグレヱー
マツシイモ
○小とり弐羽
右隈本様
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洋食弐皿
パン粉フライ
ハトシチユー
玉ネギ
右隈本様
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洋食弐皿
キヂノカツレツ
マツシイモ
フウガデン
ミルクソース
右湯原様
そのメニューをもとに、菜香亭三代目主人の齊藤泰一が学んだ上野精養軒の
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▲1893(明治26)年頃の上野精養軒(「上野公園内西洋軒」(『東京景色写真版』(江木商店 明26?)より))
主人述『西洋料理 厨(くりや)の友 精養軒主人口授(くじゅ)』(服部國太郎/編 服部書店 1902(明治35).1)(服部國太郎/編 大倉分店 1902(明治35).8)という精養軒主人の名で著された家庭向けの明治時代の料理書のレシピより
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粉川妙さんが再現された明治30年代の「歴食」をいただきました🍽
乾杯ドリンク:林檎水

前菜:フーカデン ミルクソース
マセドアンサラダ添え

フーカデンはいわゆるミートローフです。今回はひき肉の中にうずらの卵を包み込み、天火で焼いたものでした。
マセドアンサラダの「マセドアン」とは、フランス語で「さいの目切り」という意味で、小さく角切りにした野菜を、自家製マヨネーズで和えてあります。
スープ:7種類の野菜のプレ

プレとはピューレのことで、7つの野菜は「にんじん、かぶら、オランダ三つ葉、たまねぎ、にらねぎ、チサ、小ハボタン」と『西洋料理 厨の友』にあります。
妙さん曰く、オランダ三つ葉はスープセロリ、にらネギはリーキ(今回は長ネギを使用)、小ハボタンは芽キャベツだそうです。
パン:酒粕を発酵種にしたパン

メインディッシュ:キジのグリル マッシュポテト添え

「マツシイモ」が「マワシイモ」としか読めずどんな料理だろうかといろいろ考えていたところ、「ワ」が「ツ」だと分かり、一挙に解決したそうです。
2011年2月11日から4月3日に山口市菜香亭で企画展「料亭菜香亭の襖の下貼りからみる明治の洋食」が開催され、それに併せて、2月25日「料亭菜香亭の明治の洋食再現ディナー」がありました。そこで出された料理の中に「まわし芋」とあり、「「まわしいも」…芋を回しながら焼く」(KRYのレポーターの言)と言われているように、この時は、ベイクドポテドだったようです。
デザート:アップルジェリー

ストーリーテラーの方のお二人の「明治時代の山口」やおごうさんこと齊藤清子さんのお話も面白かったです。
私も何度かおごうさんに会ったことがあります。
みなさんの明治・大正時代の仮装、すてきでした。

Mitsukoさんのカボチャの帽子
は最高!クオリティが高い
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もちろん、ワインも飲みました
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楽しい時間でした。皆さん、ありがとう。
【参考資料】
『東京景色写真版』(江木商店 明26?)は国立国会図書館デジタルコレクションでインターネット公開されています
『西洋料理 厨の友 精養軒主人口授』(服部國太郎/編 大倉分店 1902(明治35).8)は国立国会図書館デジタルコレクションでインターネット公開されています。
Apple Water(林檎水)
マヨネーズ ソース
Vegetable Purée(野菜プレ)
Apple Jelly(林檎のジェリー)

前にあるイタリア食堂ベケ︎!?さんの「ハロウィン誕生祭&歴食」に参加しました

床の間のしつらえは、ハロウィンっぽくオレンジ色で統一されていました。
今年は「歴食=料亭菜香亭の明治時代の洋食再現ディナー」です。
もと八坂神社にあった料亭菜香亭の建物を現在地に移築後の2011年に、使われなくなった襖の下張から、明治時代後半の台帳が出てきました。
これらの中に、洋食のメニューが書かれたものがありました。
その中のいくつかが、今回いただいたメニューにコピーされていました。
洋食弐人前
一 パン
一 ソツプ
ミルク
玉子
一 エビフライ
ユズ
一 ヲムレツ
洋食弐皿
フイツシユソテー
ミルクソース
○くずな半本
小トリノグレヱー
マツシイモ
○小とり弐羽
右隈本様
洋食弐皿
パン粉フライ
ハトシチユー
玉ネギ
右隈本様
洋食弐皿
キヂノカツレツ
マツシイモ
フウガデン
ミルクソース
右湯原様
そのメニューをもとに、菜香亭三代目主人の齊藤泰一が学んだ上野精養軒の
▲1893(明治26)年頃の上野精養軒(「上野公園内西洋軒」(『東京景色写真版』(江木商店 明26?)より))
主人述『西洋料理 厨(くりや)の友 精養軒主人口授(くじゅ)』(服部國太郎/編 服部書店 1902(明治35).1)(服部國太郎/編 大倉分店 1902(明治35).8)という精養軒主人の名で著された家庭向けの明治時代の料理書のレシピより

粉川妙さんが再現された明治30年代の「歴食」をいただきました🍽


マセドアンサラダ添え
フーカデンはいわゆるミートローフです。今回はひき肉の中にうずらの卵を包み込み、天火で焼いたものでした。
マセドアンサラダの「マセドアン」とは、フランス語で「さいの目切り」という意味で、小さく角切りにした野菜を、自家製マヨネーズで和えてあります。

プレとはピューレのことで、7つの野菜は「にんじん、かぶら、オランダ三つ葉、たまねぎ、にらねぎ、チサ、小ハボタン」と『西洋料理 厨の友』にあります。
妙さん曰く、オランダ三つ葉はスープセロリ、にらネギはリーキ(今回は長ネギを使用)、小ハボタンは芽キャベツだそうです。


「マツシイモ」が「マワシイモ」としか読めずどんな料理だろうかといろいろ考えていたところ、「ワ」が「ツ」だと分かり、一挙に解決したそうです。
2011年2月11日から4月3日に山口市菜香亭で企画展「料亭菜香亭の襖の下貼りからみる明治の洋食」が開催され、それに併せて、2月25日「料亭菜香亭の明治の洋食再現ディナー」がありました。そこで出された料理の中に「まわし芋」とあり、「「まわしいも」…芋を回しながら焼く」(KRYのレポーターの言)と言われているように、この時は、ベイクドポテドだったようです。

ストーリーテラーの方のお二人の「明治時代の山口」やおごうさんこと齊藤清子さんのお話も面白かったです。
私も何度かおごうさんに会ったことがあります。
みなさんの明治・大正時代の仮装、すてきでした。
Mitsukoさんのカボチャの帽子


もちろん、ワインも飲みました

楽しい時間でした。皆さん、ありがとう。
【参考資料】
『東京景色写真版』(江木商店 明26?)は国立国会図書館デジタルコレクションでインターネット公開されています
『西洋料理 厨の友 精養軒主人口授』(服部國太郎/編 大倉分店 1902(明治35).8)は国立国会図書館デジタルコレクションでインターネット公開されています。
Apple Water(林檎水)
マヨネーズ ソース
Vegetable Purée(野菜プレ)
Apple Jelly(林檎のジェリー)