ロウバイ @ 西田幾多郎旧宅
[2021年02月14日(Sun)]
日本を代表する哲学者 西田幾多郎(1870〜1945)は、1897年から1899年(27〜28歳)にかけ旧制山口高等学校で教鞭をとっており、山口に滞在していました。その頃居住していた住居が現存しています

西田幾多郎旧宅にある案内板。

西田幾多郎
西田幾多郎は、明治から昭和にかけての三時代にわたって、我が国の思想界をリードした哲学者です。生涯を思索にささげて西田哲学の名で呼ばれる独創的な哲学体系をきずきました。
明治三年五月十九日に、石川県河北郡宇ノ気町で生まれ、東京帝国大学文科大学(東京大学文学部)哲学科を卒業後、石川尋常中学、第四高等学校勤務を経て、明治三十年九月山口高等学校勤務となりました。
当時の山高には、河上肇、西田博太郎、片山正雄、徳田文作、鮎川義介、大村充等後年広く名が知られるようになる在学生がいました。
山口では米屋町・相良小路を経て、この地、下竪小路四十五番地の岡部氏方に居住し、明治三十二年7月金沢第四高等学校に転任するまで居住しました。
西田は、よく近くの名所・名刹を訪れ、自然と親しみましたが、当時の山口派日本で最初にザビエルによってキリスト教の伝導が行われた「大道寺跡」が明治二十六年頃、ビリヨン神父により発見されたばかりであり、また当時、バイブルを読んで大変感銘を受け、キリスト教に関心をむけたようです。
西田は、山高の北条校長の影響により、明治三十年頃から京都の妙心寺で参禅をしていますが、山口時代に宗教的関心を強く持つようになったことにより、精神的転換がなされたようです。
昭和三年八月、京都大学定年退職。同十五年文化勲章受章、昭和二十年六月七日没、享年七十五歳。
墓は、鎌倉「東慶寺」、宇ノ気町「長楽寺」、京都「妙心寺」の三ヵ所にあります。
表は下竪小路に面しています。

町屋特有の鰻の寝床です。

裏の小道に面した入口。

あちらこちらに、毎週土曜日ここで行われている「山口西田讀書會」のパネルが張ってあります。

裏には2016年に開催された「西田幾多郎に出会う」のポスターが張ってあります。

11月22日、西田幾多郎旧宅の横を通りかかったとき、面白い形の実に惹かれてシャッターを押しました。

2月12日に行ってみると、ロウバイの花が咲いているではありませんか!

ロウバイの木だったのですね。

マスクをしていても薫ってきます。

13日にYCAMで開催された「山口時代の西田幾多郎の原文を読む・考える」はどうだったのでしょうか?
西田が山口に滞在した頃、猛烈な座禅の修行の傍ら著わした、その後の思想展開のすべてを含むような小論(講師の佐野之人先生による)を読むイベントということでした。


西田幾多郎旧宅にある案内板。

西田幾多郎
西田幾多郎は、明治から昭和にかけての三時代にわたって、我が国の思想界をリードした哲学者です。生涯を思索にささげて西田哲学の名で呼ばれる独創的な哲学体系をきずきました。
明治三年五月十九日に、石川県河北郡宇ノ気町で生まれ、東京帝国大学文科大学(東京大学文学部)哲学科を卒業後、石川尋常中学、第四高等学校勤務を経て、明治三十年九月山口高等学校勤務となりました。
当時の山高には、河上肇、西田博太郎、片山正雄、徳田文作、鮎川義介、大村充等後年広く名が知られるようになる在学生がいました。
山口では米屋町・相良小路を経て、この地、下竪小路四十五番地の岡部氏方に居住し、明治三十二年7月金沢第四高等学校に転任するまで居住しました。
西田は、よく近くの名所・名刹を訪れ、自然と親しみましたが、当時の山口派日本で最初にザビエルによってキリスト教の伝導が行われた「大道寺跡」が明治二十六年頃、ビリヨン神父により発見されたばかりであり、また当時、バイブルを読んで大変感銘を受け、キリスト教に関心をむけたようです。
西田は、山高の北条校長の影響により、明治三十年頃から京都の妙心寺で参禅をしていますが、山口時代に宗教的関心を強く持つようになったことにより、精神的転換がなされたようです。
昭和三年八月、京都大学定年退職。同十五年文化勲章受章、昭和二十年六月七日没、享年七十五歳。
墓は、鎌倉「東慶寺」、宇ノ気町「長楽寺」、京都「妙心寺」の三ヵ所にあります。
表は下竪小路に面しています。

町屋特有の鰻の寝床です。

裏の小道に面した入口。

あちらこちらに、毎週土曜日ここで行われている「山口西田讀書會」のパネルが張ってあります。

裏には2016年に開催された「西田幾多郎に出会う」のポスターが張ってあります。

11月22日、西田幾多郎旧宅の横を通りかかったとき、面白い形の実に惹かれてシャッターを押しました。


2月12日に行ってみると、ロウバイの花が咲いているではありませんか!

ロウバイの木だったのですね。

マスクをしていても薫ってきます。

13日にYCAMで開催された「山口時代の西田幾多郎の原文を読む・考える」はどうだったのでしょうか?
西田が山口に滞在した頃、猛烈な座禅の修行の傍ら著わした、その後の思想展開のすべてを含むような小論(講師の佐野之人先生による)を読むイベントということでした。