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こどもと本ジョイントネット21・山口


〜すべての子どもに本との出会いを〜

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没後83年 中也忌 @ 中原中也記念館 [2020年10月14日(Wed)]
1937年10月22日、30歳で夭折した中也は、現在、山口市吉敷の経塚墓地で静かに眠っていますぴかぴか(新しい)

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中原中也記念館では、中也の命日である10月22日を「中也忌」とし、例年、様々な関連イベントが開催されていました。

今年は、中也の命日の墓前祭は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため開催が中止され、経塚墓地にあるお墓には中原中也記念館の職員の方がお参りされます。
789C99F2-FF36-463D-A41A-468CA947FEBB.jpeg2019「没後82年中也忌墓前祭」 
9C609C58-DABE-4A85-9324-8389021813EC.jpeg2018「没後81年中也忌墓前祭」 

その他、「中也に捧げる夕べ」などのイベントは開催されませんが、
BC1F6643-04F9-4FE9-B7DC-38680ECFA340.jpeg2018「中也に捧げる夕べ」

下記イベントが開催されます。
中也に思いをはせながら、文学にひたる秋のひとときを過ごしてみませんか揺れるハート


かわいい10月22日(木)中也命日
中原中也記念館入館料無料exclamation×2
※混雑時、入館制限あり
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企画展I「〈汽車が速いのはよろしい〉― 中也の詩と乗り物」
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第17回テーマ展示「教科書で読んだ中也の詩 ― 思い出の一篇」
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かわいい10月17日(土)〜25日(日)
特別展示 中原中也原稿「野卑時代」

中原中也の命日にちなみ、中也の直筆原稿「野卑時代」を期間限定で特別に展示されます。
「野卑時代」は、未発表作品で昭和9年11月29日、中也が27歳のときに制作されました。
なお、この詩は、大林宣彦監督の遺作となった「海辺の映画館―キネマの玉手箱」の中で、映画のテーマにかかわる重要な詩として登場するそうです。


野卑時代

星は綺麗と、誰でも云ふが、
それは大概、ウソでせう
星を見る時、人はガツカリ
自分の卑少を、思ひ出すのだ

星を見る時、愉快な人は
今時減多に、ゐるものでなく
星を見る時、愉快な人は
今時、孤独であるかもしれぬ

それよ、混迷、卑怯に野卑に
人々多忙のせゐにてあれば
文明開化と人云ふけれど
野蛮開発と僕は呼びます

勿論、これも一つの過程
何が出てくるかはしれないが
星を見る時、しかめつらして
僕も此の頃、生きてるのです

    (一九三四・一一・二九)



かわいい10月1日(木)〜21日(水)
中原中也へのメッセージ募集
5A0010B5-57B2-4312-8EE3-8E214C6F6A63.jpeg2019「中原中也へのメッセージ」

21日まで「中原中也へのメッセージ」を募集しています。
集まったメッセージは、2020年10月22日(木)、中也の命日に中也のお墓にお供えされます。


かわいい10月23日(金)13:30〜15:00
中原中也を読む会「中也忌関連企画 中原中也「骨」「一つのメルヘン」を読む」

「中原中也を読む会」は、学芸担当職員の解説とともに詩を読み深めたり、中也の詩の世界を楽しく味わおう、という会です。
今回は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、予約制・先着5名様までです。
電話 083-932-6430(中原中也記念館)

中也の眠る経塚墓地の傍を流れる吉敷川は、伏流となっているため、地表に水が流れない時には、川床の小石が姿をあらわします。そのため、水無川とも呼ばれています。
「骨」「一つのメルヘン」は、この川を舞台に書かれました。

9BBAAA13-7D5C-47F1-AE21-87D0D96F7086.jpeg吉敷川




ホラホラ、これが僕の骨だ、
生きてゐた時の苦労にみちた
あのけがらはしい肉を破つて、
しらじらと雨に洗はれ
ヌックと出た、骨の尖(さき)。

それは光沢もない、
ただいたづらにしらじらと、
雨を吸収する、
風に吹かれる、
幾分空を反映する。

生きてゐた時に、
これが食堂の雑踏の中に、
坐つてゐたこともある、
みつばのおしたしを食つたこともある、
と思へばなんとも可笑しい。

ホラホラ、これが僕の骨――
見てゐるのは僕? 可笑しなことだ。
霊魂はあとに残つて、
また骨の処にやつて来て、
見てゐるのかしら?

故郷の小川のへりに、
半ばは枯れた草に立つて
見てゐるのは、――僕?
恰度(ちやうど)立札ほどの高さに、
骨はしらじらととんがつてゐる。



一つのメルヘン

秋の夜は、はるかの彼方に、
小石ばかりの、河原があつて、
それに陽は、さらさらと
さらさらと射してゐるのでありました。

陽といつても、まるで珪石か何かのやうで、
非常な個体の粉末のやうで、
さればこそ、さらさらと
かすかな音を立ててもゐるのでした。

さて小石の上に、今しも一つの蝶がとまり、
淡い、それでいてくつきりとした
影を落としてゐるのでした。

やがてその蝶がみえなくなると、いつのまにか、
今迄流れてもゐなかつた川床に、水は
さらさらと、さらさらと流れてゐるのでありました……



かわいい10月1日(土)〜31日(土)
YCAMシネマ連携企画
大林宣彦氏 映画作品「海辺の映画館 キネマの玉手箱」上映

大林宣彦監督の新作「海辺の映画館―キネマの玉手箱」には、「野卑時代」が冒頭に登場するのをはじめ、中原中也の詩が9編登場します。

るんるん上映会場るんるん 山口情報芸術センター スタジオC(山口市中園町7-7)
るんるん基本料金るんるん 一般1300円、any会員・25歳以下・特別割引(65歳以上、障がい者・同伴者)800円
るんるん上映日時るんるん 詳細は YCAMへ。


かわいい10月11日(日)16:00〜16:40
アフタートーク

YCAM スタジオCで、「海辺の映画館―キネマの玉手箱」上映後、中原中也記念館 中原豊館長による「中原豊トークイベント」が行われ、大林宣彦監督のこと、映画のこと、中也の詩のことを語られました。



関連書籍
『中原中也研究25』
(「中原中也研究」編集委員会・中原中也記念館/編 角川文化振興財団/出版)
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2019年9月14日(日)に山口市で、大林宣彦監督による中原中也記念館 公開講演「中也さんに導かれて、戦争史を訪ねる映画を作りました。」が開催されました。
『中原中也研究25』には、そのお話が遺稿として掲載されています。
中也の詩を愛読し、「野のなななのか」「花筐/HANAGATAMI」など中也の詩や詩集が登場する作品を制作してこられた大林監督が中也や映画への思いを語られています。
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