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こどもと本ジョイントネット21・山口


〜すべての子どもに本との出会いを〜

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ルピナスさん [2018年05月16日(Wed)]
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(2018年3月31日撮影)

3月半ば、周南市の「道の駅ソレーネ周南」で、ルピナスの苗を買いました。
一度咲いたものを切り戻した苗で、とっても安かったので、どうかな? と半信半疑でしたが、花穂が次々と出てとってもきれいですかわいい
そして、5月の半ばの今でも花を咲かせています揺れるハート
また、水揚げもいいので、切り花にして花瓶に挿しても、花もちがいいですかわいい

花名のルピナスは、ラテン語で「オオカミ」を意味する「ループス(lupus)」が語源で、オオカミのように荒れ地でもたくましく生育する強靭さをもっていることに由来すると言われます。
花穂が直立して、蝶に似た小さな花が下から咲いていく様子がフジの花を逆さにしたように見える姿から「立ち藤(たちふじ)」「昇り藤(のぼりふじ)」、和名では「葉団扇豆(はうちわまめ)」とも言われています。

属名のルピナス(Lupinus)からLupineという英名になりました。

花言葉はいろいろあります。「想像力(imagination)」「いつも幸せ(always happy)」「あなたは私のやすらぎ(My peacefulness)」「貪欲(greedy)」「感謝(appreciation)」「多くの仲間(many friends)」「母性愛(maternal love)」「珍奇(novel)」「空想(daydream)」。


前置きが長くなりましたが、今日ご紹介するのは、バーバラ・ クーニー『ルピナスさん ― 小さなおばあさんのお話 ―』(掛川恭子/訳 1987.10 ほるぷ出版)ですぴかぴか(新しい)

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ルピナスさんはおじいさんと約束したとおり世界中を旅行して、海辺の小さな家に住み、3つめの約束「世の中を美しくする」ためにすてきな魔法を思いつきました。
ほるぷ出版HPより)

カバーには、

ルピナスさんは、海をみおろすおかのうえにある、小さないえにすんでいます。
いえのまわりには、あおや、むらさきや、ピンクの花が、さきみだれています。
ルピナスさんは小さなおばあさんですが、むかしからおばあさんだったわけではありません。
世界中を旅行しましたし、「世の中を美しくする」ためにステキなことを思いつきました。

この絵本は一人の女性の人生の輝きを、ルピナスの花に託して、静かに語りかけてくれます。

バーバラ・クーニーは、板に水彩絵の具で描き、色えんぴつでアクセントをつけるという独特な画法で、詩情あふれる物語世界を作りあげています。


とあります。

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(いえのまわりは、いわがごろごろしていましたが、花のたねをまきました。)

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(まえの年の夏にまいた花のたねが、いわのあいだからめをだして、花をさかせました。)

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(ルピナスの花がさきみだれていたのです。(略)
「わたしのにわから、風がたねをはこんでくれたのね! きっとことりたちも、てつだってくれたのでしょう。」
そのときすばらしいかんがえがうかびました。)


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(その夏のあいだじゅう、(略)ルピナスのたねをポケットにいれて、村のあちらこちらにまいてあるきました。(略)あたまのおかしいおばあさんという人もいました。)

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(つぎの年がくると、村じゅうが、ルピナスの花であふれました。)

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後書きには、

アリスの子ども時代は、心のおくまであたたまりそうなピンクが主調、独立し、旅をしている時代になると、ピンクに少しずつ青がまじってむらさきの色調になっていき、人生も後半にはいり、(略)青の世界に変わります。(略)こどもたちがあそびにやってきたときには、ピンク色がみなぎります。
クーニーは、ルピナスの花とかさね合わせて、独立心にあふれた一女性の人生を物語にしましたが、特別な人間の、特別な人生を語ったわけではありません。生きることの意味を、ルピナスさんとよばれた一女性の姿をかりて、わたくしたちに語りかけているのだとおもいます。


とあります。

以前NHKBSの番組で紹介されましたが、絵本作家 ターシャ・テューダー(1915〜2008)は、電話機を発明したグラハム・ベル(1847〜1922)が、ルピナスのあるアメリカの原風景を取り戻そうと、ポケットにルピナスの種を入れて、行く先々でばら撒いて、アメリカ中にルピナスの花を咲かせた、という話をベルの娘の親友だった母親から聞いて、とても感動し強く影響を受けたそうです。

作品は、1982年のものですので、もしかしたら、この逸話をベースにしたのかもしれません。
荒れ地でもたくましく生育する、というルピナスの種を「いわがごろごろして」いるという土地に撒いていきます。
花言葉のまま、「想像力」を持って、「貪欲」に種を撒き続け、回りから初めは、「珍奇」に見えても、ルピナスが咲き誇る姿を「空想」し信念を持って、やがては、「多くの仲間」を得ます。

プランターに植えたルピナス、種を取って、来年も咲かせたいものですかわいい

今回、ルピナスの花に関するところだけ、絵本から抜き出しましたが、本書は、もっと深い作品ですので、ぜひ、手に取って読んでみてください。



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