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こどもと本ジョイントネット21・山口


〜すべての子どもに本との出会いを〜

子どもと本をむすぶ活動をしています


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第15回「やまぐち朗読Cafe」〜朗読と蓄音器ジャズの夕べ〜 @ ジャズスポット ポルシェ [2019年12月17日(Tue)]
12月18日(水)、詩などの朗読と、蓄音器から流れるジャズを楽しむイベント第15回「やまぐち朗読Cafe」が、山口市の老舗ジャズ喫茶 ポルシェでありますぴかぴか(新しい)
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元々は中原中也記念館で開かれていた中原中也の時代の音楽をSP盤(78回転のレコード)で楽しむ「蓄音器と朗読の夕べ」をリニューアルしたイベントです。
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るんるん日 時るんるん 2019年12月18日(木)20:00〜
るんるん場 所るんるん ジャズスポット ポルシェ
        山口市葵1-1-28           
        電話083-924-4616
るんるん内 容るんるん @オープニング朗読
       ASPレコードで聴くジャズ
       B自由参加の朗読
        ※詩でも小説でもエッセイでもジャンル不問
         お気に入りの作品を朗読
         もちろん、聞くだけでもOK
るんるん参加費るんるん ノーチャージ/1ドリンク
       お好きなドリンクをご注文ください
るんるん主 催るんるん 中原豊さん(中原中也記念館長)


かわいい昨年12月の第9回(2018年12月13日)の様子かわいい

@オープニング朗読は、Oさんによる「耳なし芳一」クリスマス

ASPレコードで聴くジャズは、クリスマス音楽特集でしたクリスマス
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B自由参加の朗読は、Hさんによる『もしも、ぼくがサンタクロースとともだちだったら…』(富安陽子/文 YUJI/絵 くもん出版 2009.10)の読み聞かせ、
もしもぼくがサンタクロースとともだちだったら.jpg

Aさんによる『そらとぶ そりと ねこのタビー』(C・ロジャー・メイダー/作・絵 齋藤絵里子/訳 徳間書店 2016.10)の読み聞かせ、
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原明子さんによるポーランドのノーベル文学賞受賞詩人ヴィスワヴァ・シンボルスカ『橋の上の人たち』( 工藤幸雄/訳 書肆山田 1997)の朗読や
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中原館長による中原中也の友人 高森文夫『浚渫船』より「雪の夜」の朗読を楽しみましたクリスマス
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チャイコフスキー「舟歌」と中原中也 @ 手嶋沙織ピアノコンサート [2019年12月05日(Thu)]
12月1日(日)、不二輸送機ホール(山陽小野田市文化会館)での手嶋沙織さんのピアノコンサートに行き、「くるみ割り人形」などのロシア音楽を楽しみましたぴかぴか(新しい)

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曲目は、 
るんるんチャイコフスキー バレエ音楽「くるみ割り人形」作品71より
 「行進曲」(プレトニョフ/編)
 「金平糖の精の踊り」(プレトニョフ/編)
 「間奏曲」(プレトニョフ/編)
 「トレパーク(ロシアの踊り)」(プレトニョフ/編)
 「中国の踊り」(プレトニョフ/編)
 「葦笛の踊り」
るんるんチャイコフスキー 18の小品 作品72 第5曲「瞑想曲」
るんるんラフマニノフ   コレッリの主題による変奏曲 作品42
るんるんラフマニノフ   前奏曲嬰ハ短調 作品3-2「鐘」
るんるんプロコフィエフ  音楽物語「ピーターと狼」作品67

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体験から得られたロシアの話はとても面白く、作曲家の逸話は興味深かったですかわいい

どの演奏もよかったのですが、特に、ラフマニノフの「鐘」は素晴らしかったですひらめき
この鐘の音は、日本のお寺や教会のような鐘の音ではなく、ロシア正教会の教会の重厚な和音の鐘の音だそうです。

「ピーターと狼」のピーターは、ピオネール(ソ連・共産圏の少年団)の団員で、誇り高きロシアの少年で、森は深く暗く、命を脅かす危険がいっぱいで、ロシアの厳しい生活環境を表しているとのことです。
ナレーターは松原淳子さんが務められました。松原さんの朗読・語りを聴くのはこれで3度目(角野栄子『ルイジンニョ少年 ブラジルを訪ねて』、泉鏡花『外科室』)ですが、とても素敵です揺れるハート

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アンコール曲は、チャイコフスキーの「舟歌」でした。
中原中也がこの曲を歌っていたことを話してくださいました。

中也にフランス語の個人教授を受けていたことのある吉田秀和のエッセイを引用します。

その中で、彼が私に最も好んできかせてくれたのは、あの百人一首の中にある、

  ひさかたのひかりのどけきはるのひに
   しづこころなくはなのちるらん

の一首だった。これを中原は、チャイコフスキーのピアノ組曲《四季》の中の六月にあたる《舟歌》にあわせて歌うのだった。楽譜でお目にかけられず残念だが、彼は、枕詞の『ひさかたの』は、レチタティーヴォでやって『光のどけき春の日に』から歌にするのだったが、そこはまた、あのト短調の旋律に申し分なくぴったりあうのだった。私は、彼にかつて何をせがんだこともないつもりだが、できるなら、彼に、もう一度この歌をうたってもらいたい。
 私は、中原のあの独特の話しぶりや、黒マント・黒帽子の姿から、要するに、彼の肉体に接しられる一切合財を含めて、この歌をきいてる時が、いちばん彼の全体にふれてるような気がしていたのである。

 『文芸読本 中原中也』(河出書房新社 1976(昭和51).11)より「中原中也のこと」(吉田秀和)
 『文学のとき エッセイの小径』(白水Uブックス)(吉田秀和 白水社 1994.9)


かわいい手嶋沙織かわいい
山口県生まれ。武蔵野音楽大学器楽学科卒業後、2009年にロシアに渡り、チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院に学ぶ。2013年にディプロマを得て同音楽院修了後、モスクワ音楽院修了後カルーガ州立タネーエフ記念音楽学校においてピアノ科及び室内楽の教鞭を執る。
現在はロシア音楽講座、コンクール審査員、後進の指導を行う傍ら、ロシアと日本で演奏活動を行なっている。
きらり山口ひとものがたりセミナー(全3回)「中原中也の新しい展開〜中也の詩に影響を受けて新たに創造された作品世界〜」 [2019年12月03日(Tue)]
山口県セミナーパークで、きらり山口ひとものがたりセミナー(全3回)「中原中也の新しい展開〜中也の詩に影響を受けて新たに創造された作品世界〜」が開催されますぴかぴか(新しい)

中原中也の新しい展開.jpg 中原中也の新しい展開 裏.jpg

るんるん時間るんるん 10:30〜12:00(開場10:00 各回共通)
るんるん場所るんるん 山口県セミナーパーク 研修室206

るんるん内容るんるん

第1回「中也詩を歌う」
るんるん日時 2020年1月18日(土)10:30〜12:00 
るんるん講師 中原中也記念館 館長 中原豊さん

第2回「現代の詩人たちと中也」
るんるん日時 2020年2月15日(土)10:30〜12:00 
るんるん講師 詩人・前梅光学院大学 准教授 渡辺玄英さん

第3回「コミック・映画のなかの中也」
るんるん日時 2020年3月14日(土)10:30〜12:00 
るんるん講師 中原中也記念館 館長 中原豊さん

るんるん定員るんるん 60名
  ※原則として3回受講可能な人
  ※定員を超えた場合は抽選
  ※概ね2週間前に入場整理券を郵送
るんるん参加費るんるん 無料
るんるん申込方法るんるん 次のいずれかの方法(※電話・FAXでの申込は不可)
  ●「ホームページ」での申込方法 
   ひとづくり財団ホームページ http://www.hito21.jp/ の申込フォームへ
  ● 「携帯サイト」での申込方法
   チラシの2次元コードを読み取り、申込フォームへ
  ● 「郵便はがき」での申込方法
   @講座名「中原中也の新しい展開」
   A参加希望人数(2名まで)
   B氏名(ふりがな)※2名の場合は代表者
   C郵便番号
   D住所
   E電話番号を明記の上、以下の宛先に
   【宛先】〒754-0893 山口市秋穂二島1062
     山口県ひとづくり財団 県民学習部 生涯学習推進センター
るんるん申込締切るんるん 12月24日(金) ※葉書は必着
るんるん問合先るんるん 公益財団法人山口県ひとづくり財団 県民学習部 生涯学習推進センター
   電話083-987-1710 fax to083-987-1760
るんるん主催るんるん 公益財団法人 山口県人づくり財団
2019 やまぐち詩の祭典 同時開催 劇団ジャンク派未来篇「アンドロイド2100」 [2019年11月18日(Mon)]
11月24日(日)、山口県政資料館で、劇団ジャンク派による「2019 やまぐち詩の祭典 同時開催 劇団ジャンク派未来篇『アンドロイド2100』」が開催されますぴかぴか(新しい)

やまぐち詩の祭典.jpg 詩の祭典 裏.jpg

中原中也、金子みすゞ、種田山頭火、等など…多くの詩人を輩出した″詩のメッカ″山口の地で、朗読、芝居、講談、ダンス、歌などの異業種コラボで賑々しく詩の祭典を開催いたします!!
今年3月に同会場で中原中也の舞台の山口公演を、9月末に東京公演を開催し成功を収めた劇団ジャンク派が企画・主催でお届けする詩を身近に楽しめるイベントです。
(チラシより)

るんるん日時るんるん 2019年11月24日(日) 13:30開場、14:00開演
るんるん場所るんるん 山口県政資料館 旧議事堂(山口市滝町1-1 山口県庁敷地内)

るんるん作演出るんるん チェン・スウリー
るんるん芝居るんるん チェン・スウリー、寺崎詩音、いちか、天宮サクラ
るんるんダンスるんるん 安田有佐、中島和明、杣津妃南
るんるん音楽監督、EL.るんるん 田村佳乃子
るんるんダンス指導るんるん 安田有佐(こいね会舞踊学院)
るんるん宣伝美術るんるん 鈴木仁々
るんるん舞台るんるん 清恋
るんるん照明るんるん 仁那
るんるん協力るんるん 時乘陽南、荒川京子、内山恵美、村上真理(劇団コックピット)
るんるんゲストるんるん 神田京子(講談師)、桑原滝弥 (詩人)、大島健夫(詩人)

るんるんチケットるんるん 一般 2,000円、学割(大、専)1,000円、学割(小、中、高)500円
  ※いずれも当日は500円増。未就学児は無料。
るんるんプレイガイドるんるん
  山口市民会館、山口情報芸術センター、井筒屋、三好屋レコード、文榮堂 本店、アスピラート、幸せますアンテナショップ ゆめ座、マツノ書店
  mail to gekidan.junk.ha@gmail.com(振込先を案内)

るんるん問合先るんるん 劇団ジャンク派 phone to080-5486-2312 mail togekidan.junk.ha@gmail.com
るんるんホームページるんるん https://junk-ha.stage.corich.jp/stage
るんるん後援るんるん 山口県・山口市・中原中也記念館・金子みすゞ記念館・山頭火ふるさと館


時は、まもなく22世紀を迎えようとしていた。
科学技術、特にAIの進化は目覚ましく、孤高の科学者ドクトルジゴバは、「人間を超える生命」の創造主となることに心血を注ぐのだった……
詩人で劇団ジャンク派座長のチェン・スウリーが『やまぐち詩の祭典』の開催にあたり書き下ろしたオリジナル脚本。
全編生演奏の音楽と詩の朗読、歌やダンスを盛り込んだジャンク派ならではのエンターテイメント詩劇。
金子みすゞ、中原中也、種田山頭火など山口県ゆかりの詩人の詩もふんだんに盛り込み構成する舞台。
第1幕 スーパーヒューマノイド/第2幕 みすゞの詩/第3幕 ゴンドラの唄/第4幕 さみしいワルツ/第5幕 機械仕掛けの踊り子/第6幕 サーカス(フィナーレ)

東京から特別ゲストを招き、講談と詩の朗読、パフォーマンスも織り交ぜながら物語が展開されます。
(チラシより)


かわいいプレイベントかわいい
ランタンポエトリーナイト
るんるん日時 2019年11月23日(土)17:00〜
るんるん場所 蓬莱座 予定地(山口中心商店街 みずほ銀行向かい、旧 蓬莱閣)

詩のオープンマイク参加者募集exclamation×2
るんるん対象 詩の朗読、及び、詩的パフォーマンスをされる方なら、誰でも参加可能。
    ※持参の生楽器演奏、及び、スマホからの音源使用化。
    ※電気系統が必要な楽器、及び、音源再生機器は不可。
るんるん制限時間 一人(組)5分間。自作他作不問。
るんるん当日開場時 16:30〜
るんるん予約・エントリー gekidan.junk.ha@gmail.com
 ※もちろん観覧のみのお客様も大歓迎。
 ※車の方は米屋町天神駐車場が便利。

るんるんオープンマイク参加者のなかから、 主催者が特に素晴しいと感じた方2名様には、 ”ジャンク派オープンマイク賞”として、 翌日11月24日(日) 山口県政資料館 旧議事堂にて開催される 「やまぐち詩の祭典」にプロとして出演。


かわいい桑原滝弥かわいい
詩人。演劇・音楽・パフォーマンス活動を経て、1994年、詩作を開始。 詩人・谷川俊太郎との競演イベント『俊読』(全国開催)などの企画も多数手掛ける。妻は講談師・神田京子。著書に詩集『花火焼』(にこにこ出版)、写真詩集『メオトパンドラ』(写真家・キッチンミノル共著/FOIL)ほか。詩芸企画『詩人類』代表。

かわいい神田京子かわいい
女性講談師。落語芸術協会所属の真打。夫は詩人・パフォーマーの桑原滝弥。都内の寄席に出演の傍ら、独演会・地方公演・海外公演・他ジャンルとのコラボレーションなど、講談の可能性を広げる公演を積極的に続けている。2012年度文化庁芸術祭ラジオ部門大賞受賞、第39回放送文化基金賞本賞受賞など

かわいい大島健夫かわいい
詩人。ポエトリー・スラム・ジャパン2016全国大会優勝。フランスのパリで開催されたポエトリー・スラムW杯に日本代表として出場し準決勝進出。2009年12月より現在まで、山口勲と共同で、千葉で唯一の朗読オープンマイクイベント「千葉詩亭」を隔月で主催。
中原中也を味読する 〜 やまぐち朗読Cafeスペシャル @ 周南市立徳山駅前図書館 [2019年11月10日(Sun)]
山口市で行っている「やまぐち朗読Cafe」(主催 中原豊さん)が、今回は、「あちこち “ほん”わか日和」に合わせて周南市に出張exclamation×2
17日(日)、周南市立徳山駅前図書館で「中原中也を味読する 〜 やまぐち朗読Cafeスペシャル」と題したイベントが開催されますぴかぴか(新しい)

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中原中也記念館の中原豊館長に中也の詩の朗読と中也の詩に関するトークをしていただき、加えて、希望される方にも朗読していただき、コーヒーを飲みながら耳を傾けます。

るんるん日 時るんるん 2019年11月17日(日)17:00〜
るんるん場 所るんるん 周南市立徳山駅前図書館 1階共有スペース
るんるん講 師るんるん 中原中也記念館 中原豊さん
るんるん定 員るんるん 20名
るんるん参加費るんるん 無料
るんるん申込方法るんるん 周南市立徳山駅前図書館 3階カウンターにて11月1日(金)より整理券配布
るんるん問合先るんるん 周南市立徳山駅前図書館 電話0834-34-0834
るんるん主 催るんるん あちこちほんわか日和実行委員会
やまぐち朗読Cafeスペシャル ー 写真と言葉U [2019年11月02日(Sat)]
11月9日(土)、クリエイティブ・スペース赤れんがで「やまぐち朗読Cafeスペシャル ー 写真と言葉U」が開催されますぴかぴか(新しい)

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やまぐち朗読Cafe写真楽園Club SEIのコラボ企画で、写真楽園Club SEI写真展関連イベントとして開催されます。

るんるん日 時るんるん 2019年11月9日(土)15:10〜17:00
るんるん場 所るんるん クリエイティブ・スペース赤れんが 2階 ホール
       山口市中河原町5-12  
       電話083-928-6666
るんるん内 容るんるん 写真展出展者のメッセージ朗読及び写真をテーマにした朗読会
るんるん入場料るんるん 無料


かわいい写真展は下記日程で開催されます。

るんるん会 期るんるん 2019年11月7日(木)〜11月17日(日)
       *休館日 11月11日(月)
るんるん時 間るんるん 9:00〜18:00 
       *最終日 〜17:00
るんるん場 所るんるん クリエイティブ・スペース赤れんが    
るんるん入場料るんるん 無料    
るんるん主 催るんるん 写真楽園Club SEI
るんるん後 援るんるん 山口市.公益財団法人山口市文化振興財団.中原中也記念館
るんるん助 成るんるん 山口メセナ倶楽部


かわいいその他の写真楽園Club SEI写真展関連イベントかわいい

バイオリン&ピアノ演奏会
るんるん日 時 2019年11月9日(土)14:00〜14:40 (開場 13:45)
るんるん場 所 クリエイティブ・スペース赤れんが 2階 ホール  
るんるん出 演 山口市出身の重見紀子さん(バイオリン)、光市出身の沓内美奈子さん(ピアノ)
るんるん入場料 無料

公開講評会
るんるん日 時 2019年11月10日(日)13:30〜15:30
るんるん場 所 クリエイティブ・スペース赤れんが 1階 ホール(展示会場)        
るんるん内 容 写真楽園Club SEI主宰、講師の写真家・吉田正による展示作品の講評
るんるん入場料 無料
「ムットーニからくり文学館」見学 @ 第185回中原中也を読む会 [2019年10月25日(Fri)]
10月25日(金)、中原中也記念館で 第185回中原中也を読む会「中原中也記念館開館25周年記念展「文学表現の可能性(前期)」「ムットーニからくり文学館」見学」が開催されますぴかぴか(新しい)

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中原中也を読む会は、テーマに沿って中也の詩を読み込んだり、詩に曲をつけたものを聞いたり、記念館の展示を学芸員の解説とともに見学するなど、気軽におしゃべりしながら、中也の詩の世界を楽しく味わう会です。 詩にちょっと興味はあるけど、なんか難しそう…という方にお薦めです。

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るんるん日 時るんるん 2019年10月25日(金)13:30〜15:00(予定)
るんるん場 所るんるん 中原中也記念館
るんるん内 容るんるん 開館25周年記念展「文学表現の可能性(前期)」「ムットーニからくり文学館」見学
るんるん参加費るんるん 無料
るんるん連絡先るんるん 中原中也記念館  電話083-932-6430 fax to083-932-6431


今回は、「ムットーニからくり文学館」の見学なので、詩や文学の一味違った鑑賞ができるのではないでしょうか。
今まで知らなかった文学の世界に出会えるかも……。
中原中也没後82年 中也忌 墓前祭に参加しました [2019年10月23日(Wed)]
10月22日(火)は中原中也82回目の命日です。
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中原中也は1937(昭和12)年10月22日、30歳の若さで亡くなりました。
第二詩集『在りし日の歌』のための清書原稿を友人 小林秀雄に託し、故郷 山口に引き揚げる目前のことでした。
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中也の眠る経塚墓地の「中原家累代之墓」での墓前祭に参加しましたぴかぴか(新しい)
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中也の詩「蝉」にはこの墓地や吉敷川の風景がうたわれています。

  

蝉が鳴いてゐる、蝉が鳴いてゐる
蝉が鳴いてゐるほかになんにもない!
うつらうつらと僕はする
……風もある……
松林を透いて空が見える
うつらうつらと僕はする。

『いいや、さうぢやない、さうぢやない!』と彼が云ふ
『ちがつてゐるよ』と僕がいふ
『いいや、いいや!』と彼が云ふ
『ちがつてゐるよ』と僕が云ふ
と、目が覚める、と、彼はもうとつくに死んだ奴(やつ)なんだ
それから彼の永眠してゐる、墓場のことなぞ目に浮ぶ……

それは中国のとある田舎(ゐなか)の、水無河原(みづなしがはら)といふ
雨の日のほか水のない
伝説付の川のほとり、
藪蔭の砂土帯の小さな墓場、
――そこにも蝉は鳴いてゐるだろ
チラチラ夕陽も射してゐるだろ……

蝉が鳴いてゐる、蝉が鳴いてゐる
蝉が鳴いてゐるほかなんにもない!

僕の怠惰? 僕は『怠惰』か?
僕は僕を何とも思はぬ!



まず福田百合子名誉館長のお言葉がありました。
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中原豊館長の進行で墓前祭は執り行われました。
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来館者より寄せられた「中也へのメッセージ」を渡辺副館長がお供えしました。
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参加者一人ひとりが献花しました。
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参加者全員で「一つのメルヘン」を朗読しました。
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  一つのメルヘン

秋の夜は、はるかの彼方に、
小石ばかりの、河原があつて、
それに陽は、さらさらと
さらさらと射してゐるのでありました。

陽といつても、まるで硅石か何かのやうで、
非常な個体の粉末のやうで、
さればこそ、さらさらと
かすかな音を立ててもゐるのでした。

さて小石の上に、今しも一つの蝶がとまり、
淡い、それでゐてくつきりとした
影を落としてゐるのでした。

やがてその蝶がみえなくなると、いつのまにか、
今迄流れてもゐなかつた川床に、水は
さらさらと、さらさらと流れてゐるのでありました……



最後に館長よりお話があり、墓前祭はつつがなく終わりました。
10月末というにはとても暑い日で、山口市は最高気温26.3℃ありました。


吉敷大橋から見た「一つのメルヘン」「蝉」「骨」の舞台 吉敷川です。
右側のマイクロバスが乗ってきたバス。
その奥に経塚墓地があります。
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墓前祭のパンフレットです。
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中原中也自筆原稿「含羞」「春の日の歌」 @ 中原中也記念館 特別展示 [2019年10月22日(Tue)]
10月16日(火)から27日(日)まで、中原中也記念館「含羞」「春の日の歌」の自筆原稿が展示されていますぴかぴか(新しい)
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中也の第二詩集『在りし日の歌』に収録された「含羞」「春の日の歌」「冬の日の記憶」「この小児」の直筆原稿を今年6月に所有者の岩田英子さんより寄託されたことを記念しての特別展示です。

「冬の日の記憶」「この小児」は2020年2月14日〜24日に特別展示されるそうです。


「含羞」の原稿は、中也が吹き出しや線を入れて、文字を挿入したり、書き直したりして、推敲を重ねてきた様子がわかります。
今では「古代の象の夢なりき」になっている「失せし獣の夢なりき」のところは鉛筆書きになっています。
編集者によって、「見開二頁」「七字下がりに組むこと」の指示が赤字で、「カット」「五字アキ」と黒字で書き込まれています。
活字の大きさを示す号数も、タイトルは「2」、名前は「4」、本文は「5号」と入っています。号数は現在ほとんど使われていませんが、これは、活字のポイント数の21pt、14pt、10.5ptにほぼ相当します。

「含羞」
 制作 1935(昭和10)年11月制作(推定)
 初出 雑誌『文学界』1936年1月号
活字のポイントやカットの指示がかきこまれた印刷用原稿。
中也の1935年11月13日の日記(『日記(雑記帳)』)に〈「文学界」と「紀元」に原稿を発送〉とありこの原稿がそれにあたると考えられる。
「文学界」に発表された本文では第二連四行目の〈失せし獣〉が〈古代の象〉に改変されているが、校正段階での推敲によると思われる。『在りし日の歌』では冒頭におかれ、詩集と同じ副題が付されている。
(館内表示)
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「春の日の歌」は、今回、その原稿が初めて公開されました。
同じく編集者によって、活字の大きさを示す数字なども書き込まれ、作品が実際に掲載されるまでの過程をうかがうことができます。

「春の日の歌」
 制作 1936(昭和11)年3月下旬制作(推定)
 初出 雑誌『文学界』1936年5月号
「文学界」掲載時の印刷原稿。
字間を分ける分かち書きの表記は詩人 岩野泡鳴の影響によるもと考えられる。
(館内表示)
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中原豊館長は「中也の筆跡や筆の勢いに、詩の息づかいが表れていて直筆の詩を読むと、また違った感覚で捉えられます」と話されていました。
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  含羞(はぢらひ)

なにゆゑに こゝろかくは羞ぢらふ
秋 風白き日の山かげなりき
椎の枯葉の落窪に
幹々は いやにおとなび彳ちゐたり

枝々の 拱(く)みあはすあたりかなしげの
空は死児等の亡霊にみち まばたきぬ
をりしもかなた野のうへは
あすとらかんのあはひ縫ふ 失せしの獣の夢なりき

椎の枯葉の落窪に
幹々は いやにおとなび彳ちゐたり
その日 その幹の隙(ひま) 睦みし瞳
姉らしき色 きみはありにし

その日 その幹の隙(ひま) 睦みし瞳
姉らしき色 きみはありにし
あゝ! 過ぎし日の 仄燃えあざやぐをりをりは
わが心 なにゆえに なにゆえにかくは羞ぢらふ……



春の日の歌

流(ながれ)よ、淡(あは)き 嬌羞よ、
ながれて ゆくか 空の国?
心も とほく 散らかりて、
エヂプト煙草 たちまよふ。

流(ながれ)よ、冷たき 憂ひ秘め、
ながれて ゆくか 麓までも?
まだみぬ 顔の 不可思議の
咽喉(のんど)の みえる あたりまで……

午睡(ごすゐ)の 夢の ふくよかに、
野原の 空の 空のうへ?
うわあ うわあと 涕くなるか

黄色い 納屋や、白の倉、
水車の みえる 彼方(かなた)まで、
ながれ ながれて ゆくなるか?



※詩は展示してある原稿をそのまま書き写しました。


今日22日は、中也の命日です。
中原中也記念館は無料開放されています。

特別展示の自筆原稿でぜひ中也の詩の息づかいを感じてください。

(写真はNHK「情報維新やまぐち」10月16日放映分)


10月26日付朝日新聞に掲載されました。
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第14回「やまぐち朗読Cafe」〜朗読と蓄音器ジャズの夕べ〜 @ ジャズスポット ポルシェ [2019年10月15日(Tue)]
詩などの朗読と、蓄音器から流れるジャズを楽しむイベント 「やまぐち朗読Cafe」が、10月16日(水)20:00から、山口市の老舗ジャズ喫茶 ポルシェでありますぴかぴか(新しい)

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中原中也記念館で開かれていた中原中也の時代の音楽をSP盤(78回転のレコード)で楽しむ「蓄音器と朗読の夕べ」をリニューアルしたイベントで、今回で14回目となります。

るんるん日 時るんるん 2019年10月16日(水)20:00〜
るんるん場 所るんるん ジャズスポット ポルシェ
        山口市葵1-1-28           
        電話083-924-4616
るんるん内 容るんるん @オープニング朗読
       ASPレコードで聴くジャズ
       B自由参加の朗読
        ※詩でも小説でもエッセイでもジャンル不問
         お気に入りの作品を朗読
         もちろん、聞くだけでもOK
るんるん参加費るんるん ノーチャージ/1ドリンク
       お好きなドリンクをご注文ください
るんるん主 催るんるん 中原豊さん(中原中也記念館長)

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(▲以上写真は2018年10月31日撮影)


かわいい第13回(2019年8月11日)の様子かわいい
@オープニング朗読は林伸一さんによる『はじまりの日』(ボブ・ディラン/作 ポール・ロジャース/絵 アーサー・ビナード/訳 岩崎書店 2010.2)の朗読でした。
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ASPレコードで聴くジャズは「The History Of Jazz Vol.4 - This Modern Age」(キャピトル 1945)より5曲聞きました。
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B自由参加の朗読は原明子さんによる富永太郎「無題 京都 富倉次郎に」と中原中也「四行詩」の朗読や
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中原豊館長による大岡昇平『中原中也』(角川書店 1974.1)より「秋の悲歎」の朗読を楽しみました。
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(▲以上写真は2019年8月10日撮影)
ムットーニからくり文学館HスペシャルナイトツアーT [2019年10月09日(Wed)]
【前回の続き】

9月28日(土)、中原中也記念館で開催されている「ムットーニからくり文学館」スペシャルナイトツアーに参加しましたぴかぴか(新しい)

8月10日から申込み開始だったのですが、偶然その日にチラシを見かけてすぐに申し込んだので、運よく、先着20人の中に滑り込むることができました。私が申し込んだ時点ですでに、各回とも半数は埋まっているとのことでした。何でも、全国から申込があるそうで、ムットーニの人気の高さが伺いしれます。(11月に後2回ありますが、キャンセル待ちなど受け付けていないそうですし、当日お申し出の方もお断りするそうです)
それに、「無料」(要入館料(320円))だなんて、中原中也記念館は太っ腹!

通常の展覧会が閉館した後、チケットをもぎってもらって受付に待機していた20名に「こちらにどうぞ」と声がかかりました。
懐中電灯の灯りの案内で、照明をほとんど落とした館内を2Fへと進みます。

まず、DVD室で「サーカス」の制作秘話の映像を見ました。
粘土で人形を作り出すところや、
タイムテーブルにそって何枚もの歯車を切っていき場面展開や光のコントロールに使うために何十回路の配線をするところなど、溜息がでるほど、緻密で精巧な作業の様子を垣間見ることができました。

落下傘奴のノスタルヂア
ということで、落下傘には苦心したことひらめき
ボックスシアター「サーカス」の最初と最後の場面で遠景に出る茶色の落下傘の細密なこと! 落下傘にはちゃんと人がいます……。
どうなっているんだろうと思っていたので、1つ疑問が解決しました。

サーカス小屋のテントは茶色だけではちょっと寂しいので、青い線を入れたことひらめき
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サーカス小屋は疾風吹きすさぶ荒野にあるという設定にし、荒野にはやっぱり枯れ木ということで、葉っぱの繁った木2本を作ったけれど、使わなかったことひらめき
だから、1Fの展示ケースに2体、展示してあるのですね。
ということは、チラシではサーカス小屋の後ろに木が写っていますが、これは制作途中の写真だったのですね。貴重です。

より効果的にするためターンテーブルでサーカス小屋が回るようにしたので、始め道をつけたけれどそれは没にしたことひらめき

より前面に設置するため観覧席はカーブさせたことひらめき
このカーブを出すのが、実は大変だったそうです。

観客の鰯は20体作ったけど、観覧席に17体しか座らせることができなかったことひらめき
だから、1Fの展示ケースに3体鰯が展示してあるのですね。
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プランコ乗りの名前はひとみさん。何故かというと、当時の絵葉書にその名があったから。この葉書は展示ケースにあることひらめき
後日確認したら、ちゃんと「ひとみ」と記されていましたexclamation
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色気は要らないということでひとみさんにタイツを履かせたことひらめき
ホント、細かいですよね。

ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん
ブランコは左右に揺れるだけではなく、リアルな動きを追求したことひらめき

それの近くの白い灯が
  安値(やすい)リボンと息を吐き

のライトに苦心したことひらめき
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こんな秘話を聴いたら、次に「サーカス」の上演を見る時の楽しみが倍増しますね。


そして、萩原朔太郎の詩「殺人事件」


  殺人事件       

とほい空でぴすとるが鳴る。
またぴすとるが鳴る。
ああ私の探偵は玻璃の衣裝をきて、
こひびとの窓からしのびこむ、
床は晶玉、
ゆびとゆびのあひだから、
まつさをの血がながれてゐる、
かなしい女の屍體うへで、
つめたいきりぎりすが鳴いてゐる。

しもつき上旬(はじめ)のある朝、
探偵は玻璃の衣裝をきて、
街の十字巷路(よつつぢ)を曲がった。
十字巷路に秋のふんすゐ。
はやひとり探偵はうれひをかんず。

みよ、遠いさびしい大理石の歩道を、
曲者(くせもの)はいつさんにすべつてゆく。



をモチーフにした「殺人事件」を見せていただきました。
この作品は前橋文学館にあります。
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この「殺人事件」と今展示してある「題のない歌」と新作の「サーカス」が三大手間のかかった作品だそうです。

今までに制作された作品は全部で300作品くらいで、このような文学作品をモチーフにした作品は30作品くらいだそうです。

ということで、文学を題材とした作品以外の「ヘル・パラダイス」を見せていただきました。
美脚の美女(魔女?)が骸骨のビッグバンドの演奏に合わせて歌います。
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(写真の左のチラシは2018年に八王子市夢美術館で行われた「ムットーニワールドからくりシアターW」、右は2019年に阪急うめだ本店で行われた「ムットーニ シアター in HANKYU」)

そして、会場に移動し、暗闇のなかでムットーニさんの口上つきのムットーニ・シアターが始まりました。
昼間の上演と違い、光の効果を存分に味わうことができ、ムットーニ・ワールドを堪能することができました。
それはそれはすばらしい贅沢で貴重な時間でした揺れるハート

記念館の外に出てみると、

屋外は真ッ闇 闇の闇
夜は劫々と更けまする
ムットーニからくり文学館Gムットーニが語る!作品上演会 [2019年10月08日(Tue)]
【前回の続き】

9月28日(土)・29日(日)、「ムットーニが語る!作品上演会」で、制作者 ムットーニさんご自身が、洒脱で、慇懃な名調子で「ムットーニからくり文学館」に展示してある5つの作品を上演してくださいましたぴかぴか(新しい)
舞台装置や人形の多彩で複雑な動き、音(音楽・効果音)、光(照明)に加えて、ムットーニ氏の口上が巧みに絡み合い、ボックスシアターから一幕限りの新たな物語が生まれました。

今回見逃した方、「ムットーニが語る!作品上演会」は、まだまだありますかわいい
折角の機会ですので、観覧されることをお薦めします。
るんるん日にち 2019年11月2日(土)、3日(日)、4日(月)、23日(土)、24日(日)
るんるん時間 各日13:00〜/15:00〜 
るんるん所要時間 約40分


ムットーニさんは上演の際の妖しい雰囲気とは違って、普段は、紳士的で優しい方。
そこで、とっても気になっていることを思い切って質問してみました。

今回展示してある「アトラスの回想」は、4年前の2015年に中原中也記念館 特別企画展「萩原朔太郎と中原中也」で展示されたものとは違う作品ですか?「猫町」と「裏猫町」があるように。それとも、何か手を加えられましたか?……と。

「いえ、同じものです。」とムットーニさんの返事。

おそらく展示してある場所や条件が違ったので、受ける印象が変わったのですね。
今回は隣の「エンドレス・リフレクションズ」の光や部屋の照明や階段の照明や常設展示室の下からの光が邪魔し、前回のようにミラーボールの煌きが壁に反映することなく、周囲への広がりもなく、別作品かと思えたのでした。
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9月28日(土)に朝日新聞の記者さんが取材されていたのですが、9月29日付の新聞に掲載されていました。
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この写真の方が、ムットーニこと武藤政彦さんです。
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【次回に続く】
ムットーニからくり文学館Fお出迎え人形が編む中也の詩 [2019年10月07日(Mon)]
【前回の続き】

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(▲中原中也記念館 2019年10月6日撮影)


今日は、お出迎え人形が編んでいた中也の詩をじっくり聴いてみましたぴかぴか(新しい)

ムットーニ オフィシャルウェブサイトを見ていたら、本当に、「お出迎え人形」とありました。また、「タイムナビゲーター」とも呼ぶようです。

八王子市夢美術館で2011年に行われた「ムットーニ ワールド からくりシアターU」のチラシにそれらしき人形の写真がありました!
下の方に左右2体写っている人形ですが、画像が粗いので、確信が持てませんが、似ている気がします。
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4体のお出迎え人形(タイムナビゲーター)はそれぞれ、「法王」「女神」「神官」「賢者」らしいのですが、どれがどれだか分かりません。


でも、中也の詩は、分かりました揺れるハート


 ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん (「サーカス」)

 ただもうラアラア唱つてゆくのだ。 (「都会の夏の夜」)

 あゝ おまへはなにをして来たのだと……
 吹き来る風が私に云ふ
 これが私の故里(ふるさと)だ
 さやかに風も吹いてゐる
 (「帰郷」)

 飛んでくるあの飛行機には、
 昨日私が昆虫の涙を塗つておいた。
 (「逝く夏の歌」)

 私はその日人生に、
 椅子を失くした。
 (「港市の秋」)

 古き代の富みし館(やかた)の
     カドリール ゆらゆるスカーツ
 (「春の思ひ出」)

 千の天使が
   バスケットボールする。
 (「宿酔」)

 風が立ち、浪が騒ぎ、
   無限のまへに腕を振る
 (「盲目の秋」)

 汚れつちまつた悲しみに
 今日も小雪の降りかかる
 (「汚れつちまつた悲しみに」)

 私の上に降る雪は
 真綿(まわた)のやうでありました
 (「生ひ立ちの歌」)

 あすとらかんのあはひ縫ふ 古代の象の夢なりき (「含羞(はぢらひ)――在りし日の歌――」)

 ポッカリ月が出ましたら、
 舟を浮べて出掛けませう。
 (「湖上」)

 海にゐるのは、
 あれは人魚ではないのです。
 (「北の海」)

 ホラホラ、これが僕の骨――
 見てゐるのは僕? 可笑しなことだ。
 (「骨」)
 
 思へば遠く来たもんだ (「頑是ない歌」)

 はたはた それは はためいて ゐたが、
 音は きこえぬ 高きが ゆゑに。
 (「曇天」)

 それに陽は、さらさらと
 さらさらと射してゐるのでありました。
 (「一つのメルヘン」)

 あれはとほいい処にあるのだけれど
 おれは此処ここで待つてゐなくてはならない
 (「言葉なき歌」)

 月夜の晩に、ボタンが一つ
 波打際に、落ちてゐた。
 (「月夜の浜辺」)

 ぞろぞろぞろぞろ出てくるわ、出てくるわ出てくるわ (「正午 丸ビル風景」)

 チヨンザイチヨンザイピーフービー
 真珠のやうに美しいのさ。
 (「ピチベの哲学」)

 こんな御都合な世の中に歌なぞ歌はない (「詩人は辛い」)

 タバコとマントが恋をした (「タバコとマントの恋」)

 よろこびやがれ凡俗!(「春の日の怒」)

 惡魔の伯父さん、おぢやつたおぢやつた。 (「秋の愁嘆」)

 さよなら、さよなら!
   あなたはそんなにパラソルを振る
 (「別離」)

 おまへはもう静かな部屋に帰るがよい。
 そして心の呟きを、ゆつくりと聴くがよい。
 (「四行詩」)


こうして、並べてみると、面白いですねわーい(嬉しい顔)

【次回に続く】
ムットーニからくり文学館E中原中也「サーカス」より「サーカス」 [2019年10月06日(Sun)]
【前回の続き】

最後に、赤い垂幕で囲んである場所に進みます。
サーカス小屋という設定なのでしょうか。

➍サーカス ブランコの影が揺れる荒野にて

中原中也「サーカス」


  サーカス

幾時代かがありまして
  茶色い戦争ありました

幾時代かがありまして
  冬は疾風吹きました

幾時代かがありまして
  今夜此処(ここ)での一(ひ)と殷盛(さか)り
    今夜此処での一と殷盛り

サーカス小屋は高い梁(はり)
  そこに一つのブランコだ
見えるともないブランコだ

頭倒(さかさ)に手を垂れて
  汚れ木綿の屋蓋(やね)のもと
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん

それの近くの白い灯が
  安値(やすい)リボンと息を吐き

観客様はみな鰯
  咽喉(のんど)が鳴ります牡蠣殻(かきがら)と
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん

     屋外(やぐわい)は真ッ闇(くら) 闇(くら)の闇(くら)
     夜は劫々(こふこふ)と更けまする
     落下傘奴(らくかがさめ)のノスタルヂアと
     ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん



をモチーフにした「サーカス」(2019年 作家蔵)ぴかぴか(新しい)
新作で、初公開です。

荒野に一つの落下傘が舞い降りた。
いつしかそれは荒野に張られたテントになり、
ある夜サーカスの幕が開く。
ほら、遠い荒野にブランコの影が揺れている。

(入館者配布パンフレットより)

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箱型劇場の傍の二つのライトが消えるといよいよはじまり、はじまり……。
遠くで戦場を飛び交うプロペラ機のエンジン音が聞えてきます。警報、光、砲音とともに、茶色い落下傘が降りてきます。
落下傘が疾風吹きすさぶ荒野に張られたサーカス小屋になり、
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サーカス小屋は、明かりがともり、盛り上がっています。
汚れ木綿のサーカス小屋の高い梁から、
頭を逆さに手を垂れた空中ブランコの少女が「ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん」と揺れます。
ただ、左右に揺れるだけでなく、リアルに複雑な動きをしています!
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白いリボンのようなスポットライトがブランコ乗りの少女の姿を追い照らします。
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観客はみな鰯です。
1Fの展示でおおよその察しはついていましたが、本当に鰯です。
ちゃんと、ブランコの揺れに合わせて、体も頭も動きます。
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歓声が上がるサーカス小屋から、外に目を移すと、すかっり暗闇です。
落下傘が上がっていき、やがて、サーカス小屋の明かりも消えます。
両脇に置かれた二つのライトがともると物語は終わります。

大満足して、階段を降りる途中にライトアップした中原中也「四行詩」があります。

おまへはもう静かな部屋に帰るがよい。 
煥発する都会の夜々の燈火を後に     
おまへはもう、郊外の道を辿るがよい。     
そして心の呟きを、ゆつくりと聴くがよい。


【次回に続く】
ムットーニからくり文学館Dジュール・シュペルヴィエル「海の上の少女」より 「ワルツ・オン・ザ・シー」 [2019年10月05日(Sat)]
【前回の続き】

次は、ジュール・シュペルヴィエルの短編(コント)「海の上の少女」(『海の上の少女 シュペルヴィエル短編選』「海の上の少女」網島寿秀/訳 みすず書房 2004)


 そして木靴をはいた、この一人ぼっちの十二歳の少女の彼女は、まるで堅い地面の上を歩くように、しっかりとした足どりで水の道の上を歩いている。これらのことはどのようにして起こったのだろうか。
(中略)
 船が近づくと、それが水平線に見えぬかのうちに、少女ははげしい眠気におそわれ、村全体が波の下に消えてしまうのだ。だから、船乗り誰一人としてこの村を、望遠鏡の隅にすら捉えたことがなかったし、こんな村があるとは想像だにしなかったのである。
 少女は自分が世界でただ一人の少女だと思っていた。しかし、はたして自分が少女だということからして、本当にわかっていたかどうか……



をモチーフにした「ワルツ・オン・ザ・シー」(「Waltz on the Sea」)(2006年 個人蔵)ぴかぴか(新しい)

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100年程前にフランスの詩人ジュール・シュペルヴィエルが書いた「海の上の少女」を題材にした、少女の亡霊の物語。
波模様の小箱が開く時、一人の少女の思い出がよみがえる。

(入館者配布パンフレットより)

シュペルヴィエルは、少女を

 それほど美しい娘だとは言えなかった。(略)小さな体つきのなかで、おとなしそうな、だが、きらきら光る灰色の目がひときわ目立つその姿は、見る人の体から魂までを、時の流れの奥底からくる大きな驚きでゆさぶるほどのものがあった。(「海原の娘」(『シュペルヴィエル詩集』より 安藤元雄/訳 ほるぷ出版 1983)より引用)

と描いています。

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四角錐の高い台の上に、ぽつんと波模様の青い小さな箱が置かれています。
台の前に置かれた灯りがポッとともって(周りが明るいのでこれが結構わかりにくいです。なので、箱が開くcueがわかりにくいです)、ジジジっという歯車の音が小さく聴こえ始めると、突然、小箱の蓋が開きます。
そして、「魅惑のワルツ」のメロディにのって、中から水色のワンピースを着、水色の靴(木靴ではありません!)を履いた可憐な少女が現れ、波の光景の舞台とともに、高く高くせり上がっていきます。
ミラーボールが壁に投げかける光の変化がまるで波のようで、波の音が合間に効果的に使われていることもあって、少女が波間に漂うようにも見えてきて、ロマンチックなファンタジーの世界に誘ってくれます。
遠くでボーッと船の汽笛が鳴ると、物語のままに海の中に消えるように、少女は箱の中に戻って行き、やがて、静かに再び箱は閉じられ、灯りは消えます。

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オルゴール型の劇場に、不思議な光をたたえるシュペルヴィエルの世界が収められていて、「え?こんな小箱の中から見上げるような仕掛けが?!」とそんな驚きを体感できる作品です。
実際オルゴールのようで、他の作品と違って武藤政彦さんの朗読はなく音楽と効果音だけで構成されています。冒頭部分の武藤さん自身のピアノ演奏→波の効果音→ダイナ・ショアがうたう「Fascination(魅惑のワルツ) 」+間奏部分に波の音→最後に波の音→船の汽笛音→ピアノ演奏と流れていきまするんるん

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シュペルヴィエルの “L’Enfant de la haute mer” は、いろいろな方が翻訳しています。

「海原の娘」(『シュペルヴィエル詩集』より 安藤元雄/訳 ほるぷ出版 1983)
 どうやってできたのだろう、波に浮かんだこの家並みは? いったいどんな水夫たちが、どのような建築家の助けを借りて、大西洋の真っ只中の海面に、六千メートルもの深淵の上に、これを築いたのだろう? この細長い道筋に並ぶ家々の、赤煉瓦がもう色あせて、フランス風の灰色にくすんでしまっているのと言い、スレートや瓦の屋根と言い、十年一日のようなみすぼらしい店並みと言い? それにあの教会堂の、透かし窓をいっぱいにあけた鐘塔は? またここの、中にはただ海の水があるだけだが、どうやら庭園のつもりらしく、壜のかけらを植え込んだ塀をめぐらし、それをときどき魚がとびこえたりしているこの一部は?
 どうやってこれが、波に揺られもせずに、きちんと立っているのだろう? そして、たった一人あそこにいる、十二歳ぐらいのあの娘は? 木靴をはいて、まるで固い地面を歩くように、たしかな足どりで水の街路を通って行く、いったいどうしたわけなのだろう?……
 見るまま聞くままに、話を進めていくとしよう。はっきりしないところが残ったにしても、それをあれこれ考えてみても始まるまい。
 船が近づいて来ると、それがまだ水平線に影も見せないうちから、娘は深い眠りにおちいり、村は完全に波の下に没してしまう。それだから、たとえ望遠鏡の奥にだろうと、この村を一目で見たという水夫は一人もいなかったし、そんな村が存在することを考えてみた者さえなかったのだ。
 娘は自分がこの世界にたった一人の少女だと思っていた。それでも、自分が少女であるということだけはわかっていたのだろうか?


「沖の娘」(『なぞめいた不思議な話』所収 石川清子/訳 くもん出版 1989)
 どのようにしてつくられたのだろう、この波にただよう通りは? どんな船乗りたちが、どんな技師の力をかりて、大西洋のはるか沖合いの、六千メートルの深海の上にこの通りをつくったのだろう?
 赤い色がすっかり色あせ、今ではねずみ色にくすんでしまったレンガづくりの家がたちならぶこの長い通りは? スレートやかわぶきのこれらの屋根、かわることのないこれらのみすぼらしい店は? そして、すかし彫りをたくさんほどこしたこの鐘つき塔は? それから、おそらく庭のつもりなのだろう、どろぼうよけのびんの破片をつけた壁で守られ、海水がたまっているだけのこの囲いは? その上ではときどき魚がとびはねている。


「沖の小娘」(『シュペルヴィエル抄』より 堀口大学/訳 小沢書店 1992)
 この、水に浮かんだ道路が、どうして出来たものか? どんな水夫たちが、どんな建築師の手を借りて、大西洋遥か沖合いの海面、六千メートルもある深海の上に、これを造ったものか? 今ではすっかり褪せてしまって、仏蘭西鼠(グリ・ド・フランス)に近い色に見えている赤煉瓦のこれらの家々も、瓦葺きの、スレート葺きのこれらの屋根も、いつ見ても変わりのない貧しげなこれらの店々も? また透し彫りのどっさりしてあるお寺のあの鐘楼も? それから、見たところではただ海の水が満たしてあるだけだが、どうやらそれでも、壁をめぐらしたり、壜の底を置き並べて飾りにしたりした庭のつもりらしく、そこでときどき魚がはねているこの庭も?
 波にも揺れずに、いったいどうしてこれが立っているのだろう?
 それから、固い地べたを歩くと同じように、確かな歩調で、木靴の歩みを運んで通る、ひとりぼっちの十二になるあの小娘にしても? いったいこれは、どうしたことなのであろうか?
 それらのことがおいおい目の前に見えて来るにしたがって、また、それらが分かってくるにしたって説明するとしよう。それでもまだ分からないことがあるかも知れないけれど、それは仕方のないことだ。


「海の上の少女」(網島寿秀/訳 みすず書房 2004)
 水に浮かんでいるこの道はどのようにしてできたのだろう? いったいどんな水夫たちが、どのような建築技師の助力を得て、大西洋の沖合、六千メートルもの深さの海面に、こんなものを作ったのだろう? 赤煉瓦がすでに色褪せて灰色がかった家が並ぶこの長い道、スレートや瓦の屋根屋根、一様に地味なこれらの店はどのようにして築かれたのか? そしてたくさんの小窓がほどこされたこの鐘楼は? それに、中にあるものといったら海の水だけなのに、壁にはしっかりと瓶の破片が埋め込まれ、時々その上を魚がとび跳ねている、庭園とも言いたげなこの一角は?
(略) 
 そして木靴をはいた、この一人ぼっちの十二歳の少女の彼女は、まるで堅い地面の上を歩くように、しっかりとした足どりで水の道の上を歩いている。これらのことはどのようにして起こったのだろうか。
(略)
 船が近づくと、それが水平線に見えぬかのうちに、少女ははげしい眠気におそわれ、村全体が波の下に消えてしまうのだ。だから、船乗り誰一人としてこの村を、望遠鏡の隅にすら捉えたことがなかったし、こんな村があるとは想像だにしなかったのである。
 少女は自分が世界でただ一人の少女だと思っていた。しかし、はたして自分が少女だということからして、本当にわかっていたかどうか……


「海に住む少女」(永田千奈/訳 光文社 2006.10)
 この海に浮かぶ道路は、いったいどうやって造ったのでしょう。どんな建築家の助けを得て、どんな水夫が、水深六千メートルもある沖合い、大西洋のまっただなかに、道路を建築したというのでしょう。道に沿って並ぶ赤レンガの家、いえ、もうすでに色あせてフランス風のグレーになっていたけれど、この家や、スレートやかわらで出来た屋根や、地味でかわりばえのしないお店はいったい、どうやって? あの小窓がたくさんついた鐘楼はどうやって? たぶんガラス片のついた塀に囲まれた庭だったのだろうけれど、今や海水でいっぱいになっていて、時たま塀の上を魚が跳ねたりするこの場所は、誰がどうやって?
 波に揺さぶられることなく、建物がみんなちゃんと建っているのはどうして?
 そこに住むまったくひとりぼっちで暮らす、十二歳くらいの少女。海水のなかの道を、ふつうの地面みたいに、すたすたと木靴で歩いてゆくこの少女は、いったい?
(略)
 船が近づくと、まだ水平線にその姿が見えないうちから、少女はとても眠たくなって、町はまるごと波の下に消えてしまいます。だから船乗りたちは、望遠鏡の先にすらこの町をみたことがなく、町があるなんて考えたことさえないのです。
 少女はこの世に、自分以外にも女の子がいるなんて知りませんでした。いえ、そもそも自分が少女であることすら、知っていたのでしょうか。
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