本殿 @ 古熊神社に行きましたB
[2020年06月26日(Fri)]
【前回の続き】
本殿。
本殿の蟇股。
写真では上手く撮れていませんが、我が国最古の松竹梅の彫刻が施されています。
(古熊神社HPに写真があります。)
御本殿の大きな特徴は、正面の向拝三間の斗拱間蟇股*の意匠(デザイン)です。まず中央には「梅に大内菱*」、向って右には「松に鳳凰」、向って左には「竹に鳳凰」となっています。この「松竹梅」となっている蟇股の彫刻は、我が国に現存する最古の松竹梅として有名です。
松竹梅という組み合わせは今でこそ大変馴染みの深いものですが、庶民の間にも浸透したのは江戸時代に入ってからと云われ、当社が建てられた室町時代はまだ京の貴族の間のみの流行でありました。そんな中当社を創建された大内弘世卿は、社殿を造営するにあたり都の最先端の文化であるこの松竹梅を彫刻として取り入れたのです。その後、応仁の乱により京の神社仏閣がほとんど焼失してしまい、結果戦の少なかった山口に建てられた当社の松竹梅が、我が国で最も古いものとなった、といわれています。
また、御本殿の木材のところどころに赤い染料が残っているところから、当初は全て赤色で染められた御社殿であったことも分かっています。
(古熊神社HP「御本殿」)
本殿の随身。
本殿の神殿狛犬。
吽形
阿形
本殿の裏の方には、テイカカズラの花がたくさん落ちていました。
上を見上げたけれど、どこに咲いているか全くわかりませんでした。
こんなかわいい石仏も見つけました。
双体道祖神です。
自然石浮彫立像。48cm。
参考文献:
『山口市史 史料編 大内文化』(山口市 2020)
P653〜654,656〜657「古熊神社」「本殿」
『山口市の石仏・石塔(2)―大殿・白石・湯田―』(山口の文化を守る会/編 山口市教育委員会 2004)
P109「大殿の庚申」No.3
【次回に続く】
本殿。
本殿の蟇股。
写真では上手く撮れていませんが、我が国最古の松竹梅の彫刻が施されています。
(古熊神社HPに写真があります。)
御本殿の大きな特徴は、正面の向拝三間の斗拱間蟇股*の意匠(デザイン)です。まず中央には「梅に大内菱*」、向って右には「松に鳳凰」、向って左には「竹に鳳凰」となっています。この「松竹梅」となっている蟇股の彫刻は、我が国に現存する最古の松竹梅として有名です。
松竹梅という組み合わせは今でこそ大変馴染みの深いものですが、庶民の間にも浸透したのは江戸時代に入ってからと云われ、当社が建てられた室町時代はまだ京の貴族の間のみの流行でありました。そんな中当社を創建された大内弘世卿は、社殿を造営するにあたり都の最先端の文化であるこの松竹梅を彫刻として取り入れたのです。その後、応仁の乱により京の神社仏閣がほとんど焼失してしまい、結果戦の少なかった山口に建てられた当社の松竹梅が、我が国で最も古いものとなった、といわれています。
また、御本殿の木材のところどころに赤い染料が残っているところから、当初は全て赤色で染められた御社殿であったことも分かっています。
(古熊神社HP「御本殿」)
本殿の随身。
本殿の神殿狛犬。
吽形
阿形
本殿の裏の方には、テイカカズラの花がたくさん落ちていました。
上を見上げたけれど、どこに咲いているか全くわかりませんでした。
こんなかわいい石仏も見つけました。
双体道祖神です。
自然石浮彫立像。48cm。
参考文献:
『山口市史 史料編 大内文化』(山口市 2020)
P653〜654,656〜657「古熊神社」「本殿」
『山口市の石仏・石塔(2)―大殿・白石・湯田―』(山口の文化を守る会/編 山口市教育委員会 2004)
P109「大殿の庚申」No.3
【次回に続く】
【大内氏の最新記事】
- 第1回大内蹴鞠ワールドカップ @ 築山跡..
- 徳地と東福寺 @ 令和5年度 大内氏歴史..
- 古地図を片手に街を歩こう ―肥中街道・山..
- 第2回凌雲寺跡第11次調査の現地説明会が..
- 大内義弘と室町幕府 @ 山口ヒストリア講..
- 「古地図を片手に街を歩こう ―肥中街道・..
- 「古地図を片手に街を歩こう ―肥中街道・..
- シンポジウム「築山跡と大内教弘 ー居館か..
- 大内義弘とその時代 @ 山口市菜香亭 令..
- 国指定重要文化財「今八幡宮本殿・拝殿・楼..
- 琳聖太子伝説から五重塔の建立まで @ 大..
- 大内氏と大内御膳展 @ JR新山口駅
- 大内のお殿様を知る @ 山口市菜香亭
- 鰐鳴八幡宮A
- 鰐鳴八幡宮
- 第19回 雪舟サミット 〜歴史文化資源を..
- 大内ナイト3 〜祈りの回廊音楽祭〜
- 月見松 @ 築山跡H
- 築山大明神U @ 築山跡G
- 築山大明神T @ 築山跡F