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こどもと本ジョイントネット21・山口


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雲谷庵に行きました@ [2020年06月03日(Wed)]
山口市天花、七尾山の南麓にある雲谷庵に行きましたぴかぴか(新しい)
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「雲谷庵」説明板。
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 ここは、室町時代の画聖雪舟のアトリエ「雲谷庵」の跡です。
 雪舟は、一四二〇年に備中の赤浜(現在の岡山県総社市)の生まれで、若くして僧籍に入り、後に京都にでて、禅を学ぶかたわら絵を学んだ。雪舟は四〇才頃にはすでに第一流の画家として名声も高く、さらに大きい希望をもって絵を勉強するために当時中国、朝鮮から新しい文化が入ってきていた山口に住むようになりました。
 その後、応仁元年(一四六七)に遣明船に乗って中国に渡り三年間中国に滞在しました。日本に帰った後も山口に住みアトリエ「天開図画楼(てんかいとがろう)」を開いて画禅一致の生活をしました。
 雪舟六七才の時生涯最大の力作国宝「四季山水図」も此処で描いたものです。
 雪舟の没年や場所には諸説がありますが、永正三年(1506)八七才の時この雲谷庵で没したといわれています。
 雪舟死後庵は荒廃しましたが、大内氏の跡をついだ毛利氏が雪舟画脈の廃絶を惜しみ雲谷宗家にこの地を与えましたが、明治になって廃絶しました。そこで郷土史家の近藤清石(こんどうきよし)が中心となって有志と図り、明治一七年(一八八四)に大内時代の古材を集めて一宇を再建しました。現在の庵がそれです。


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扉を開けて、中に入ってみましょう。
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猫が入るので扉を閉めてください、と注意書きがあります。
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靴を脱いぐようになっています。
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上がってみましょう。
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パネル「この庵のこと」。
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パネル「雪舟とその作品」。
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まず奥の部屋から。
板張りの間に、炉が切ってあります。
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自在鉤が掛っていますが、『雲谷菴誌』に「自在鉤」のことが出てきます。
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床。
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軸の絵は、常栄寺にある「絹本墨画淡彩雪舟等楊像」からとったと思われます。雪舟の自画像を雲谷等益が模写したものです。
大徳寺の玉舟宗璠(1600〜68)の讃があり、山口県指定文化財になっています。
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花頭窓。
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扉の板絵がすばらしかったです。
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もう一間は畳の部屋になっていました。
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ここも花頭窓があります。
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連子窓があり、
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五重塔が見えるかと目を凝らしましたが、ご近所の屋根が邪魔して見えませんでした。
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「四季山水図巻」が掛けてありました。
雪舟67歳の時の作です。
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文明十八年嘉平日天童前第一座雪舟叟東楊六十有七歳筆受

の款記があります。文明18(1486)年は、興隆寺が勅願寺になった年(木造扁額「氷上山」裏面(興隆寺蔵))でもあり、また、政弘の長子 亀童丸(義興)の妙見上宮社参(「多々良亀童丸氷上山妙見上宮社参目録」(文明一八年二月一三日)(興隆寺文書)という、大内氏にとって重要な年でした。これを記念して、雪舟は大パトロンの政弘に献呈したものと考えられます。

説明板「雪舟の足跡」(外に掲示)。
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事績の表にある国宝「破墨山水図」(雪舟/筆 雪舟/自序 月翁周鏡・蘭坡景茞・天隠龍沢・正宗龍統・了庵桂悟・景徐周麟/賛 1495(明応4) 国立東京博物館蔵)は、雪舟が76歳の時、自分の許を去る弟子の如水宗淵に描いて与えたものです。
雪舟の長文の自賛は貴重です。
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なお、雲谷庵跡は山口市指定文化財です。

雲谷庵跡は、画聖雪舟の旧居跡で天花七尾山の南麓にある。雪舟は、応永27年(1420)備中 赤浜に生まれ、12歳の頃生家に近い宝福寺に入って僧になったと伝えられている。その後、京都の相国寺に入り、禅とともに画技を学んだ。40歳前後に山口に来住し、寛正5年(1464)45 歳の頃 には、この地にあった雲谷庵に住んでいたといわれる。応永元年(1467)遣明船で中国に渡り、四明天童山で禅堂首座に列せられ、また彩色や破墨の画法を学び帰国した。帰国後も、雪舟は雲 谷庵に定住し作画活動と弟子の養成に努めたが、永正3年(1506)87歳のとき山口で没したといわれている。雪舟の死後、雲谷庵には弟子の周徳、次いで3世等薩がその画統をついだが、大内氏の滅亡とともに庵はいつしか荒廃してしまった。毛利輝元は、雪舟の画脈が絶えることを惜しみ、肥前の原治兵衛を召し出し、雲谷庵の地を与え、ここに居住させた。原は雲谷を姓とし、名を等顔と改め雪舟の画脈4世を称し、その子孫は代々毛利氏に仕えた。 明治の廃藩後、雲谷庵は無くなりその跡も忘れられるようになったので、有志等が図り、明治17年に古い社寺等の古材により庵を復興した。昭和57年に発掘調査が行われ、青磁片や瓦質土器片が見つかり、室町時代の遺構が存在する可能性が強まった。
山口市指定文化財概要 〜 史跡・史跡及び天然記念物 〜 史跡「雲谷庵跡」引用)


参考文献:
「破墨山水図」(雪舟/筆 雪舟/自序 月翁周鏡・蘭坡景茞・天隠龍沢・正宗龍統・了庵桂悟・景徐周麟/賛 1495(明応4))
  ※東京国立博物館「研究情報アーカイブズ」でインターネット公開されています。
『山口市史 史料編 大内文化』(山口市 2020)
  P801〜11「雪舟関係」
『大内氏の領国支配と宗教』(平瀬直樹/著 塙書房 2017)
『室町戦国日本の覇者 大内氏の世界をさぐる』(大内氏歴史文化研究会/編 勉誠出版 2019)
『雪舟への旅』(展覧会図録)(山口県立美術館 2006)



【次回に続く】  


資料も置いてありました。
資料「雲谷庵の歴史を遡る」。
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資料「雪舟雲谷庵の状況」。
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資料「『雲谷菴誌』」。
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