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こどもと本ジョイントネット21・山口


〜すべての子どもに本との出会いを〜

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瓶にさす 藤の花ぶさみじかければ 畳の上にとどかざりけり @ フジC [2020年05月08日(Fri)]
【前回の続き】

正岡子規(1867(慶応3)〜1902(明治35))の『墨汁一滴』にフジを描いた句があります。
子規は死を迎えるまでの約7年間 脊椎カリエスを患っていました。
『墨汁一滴』は新聞「日本」に、1901(明治34)年1月16日〜7月2日に掲載された晩年の随筆です。

子規居士自画肖像(正岡子規/画 国立国会図書館蔵)
子規居士自画肖像B (2).png

夕餉したため了りて仰向に寝ながら左の方を見れば机の上に藤を活けたるいとよく水をあげて花は今を盛りの有様なり。艶(えん)にもうつくしきかなとひとりごちつつそぞろに物語の昔などしぬばるるにつけてあやしくも歌心なん催されける。この道には日頃うとくなりまさりたればおぼつかなくも筆を取りて

(かめ)にさす藤の花ぶさみじかければたゝみの上にとゞかざりけり
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瓶にさす藤の花ぶさ一ふさはかさねし書(ふみ)の上に垂れたり
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藤なみの花をし見れば奈良のみかど京のみかどの昔こひしも
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藤なみの花をし見れば紫の絵の具取り出(い)で写さんと思ふ
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藤なみの花の紫絵にかゝばこき紫にかくべかりけり
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瓶にさす藤の花ぶさ花垂(た)れて病の牀(とこ)に春暮れんとす
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去年こぞの春亀戸に藤を見しことを今藤を見て思ひいでつも
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くれなゐの牡丹(ぼたん)の花にさきだちて藤の紫咲きいでにけり
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この藤は早く咲きたり亀井戸(かめいど)の藤咲かまくは十日まり後
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八入折(やしおおり)の酒にひたせばしをれたる藤なみの花よみがへり咲く
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おだやかならぬふしもありがちながら病のひまの筆のすさみは日頃稀(まれ)なる心やりなりけり。をかしき春の一夜や。
      (四月二十八日)



その他にも、子規はたくさんのフジの句を詠んでいますが、その中からいくつか。

松の木に藤さがる画や百人首  『寒山落木』

藤の花長うして雨ふらんとす  『子規全集』

念仏に季はなけれども藤の花



写真は維新100年記念公園の藤棚ですかわいい
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ここのフジはノダフジだそうです。
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フジには、つるが右巻き(上から見て時計回り)と左巻きの二種類があり、右巻きのフジは「フジ」または「ノダフジ」、左巻きの藤の標準和名は「ヤマフジ」または「ノフジ」といいます。
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