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こどもと本ジョイントネット21・山口


〜すべての子どもに本との出会いを〜

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大内氏館(22)龍福寺\末世の道者 義隆と毛利隆元 @ 大内氏遺跡指定60周年記念バスツアー2019㊲ [2020年04月30日(Thu)]
前回の続き

さらに境内を進んでいきます。
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「龍福寺」の由緒書。
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 毛利元就公の長男隆元公が、養父大内義隆公の菩提寺として、天皇の綸旨を受けて建立したお寺である、この境内地は大内館の跡地で、中世大内氏の居館があり、大内氏はここで二百余年間政務を執ったのである。
 天文十八年(一五四九) 元就公は、元春公、隆景公の二子を連れてこの大内館に参上し、大いに歓待された。境内にある資料館には、大内氏と毛利氏の関係の分かる資料も多くある。


毛利隆元(1523〜63)といえば、大内氏の人質として15歳から3年間山口に滞在しています。
その時の出来事を綴ったものに『毛利隆元山口逗留日記』というのがあります。

12月19日には義隆が烏帽子親となり、隆元の元服式が挙げられました。義隆から一字拝領し「隆元」と名乗ることが許され、大内氏に仕える武将の一人に加えられました。

(1537(天文6)年12月)十九日、御元服にて候、

滞在中は湯田温泉に行ったり、あちこち見物に連れていってもらったり、能や犬追物を見物したりしています。
氷上山二月会にも見物に行き、

(1537(天文7)年2月)十三日、氷上へ御見物、御桟敷之儀者、御屋形様より被仰付候、

祇園祭も見物しています。

(1537(天文7)年6月)七日に、立売之すミに二階を御かり候て、御見物候、

優雅な人質生活を送っていたようです。

正室も義隆の養女で大内氏の重臣 内藤興盛の娘だし・・・・・・。


天文十八年(一五四九) 元就公は、元春公、隆景公の二子を連れてこの大内館に参上」については、「大内氏館(10)宴」のところで少し書きました。


奥書に、

天文廿年冬霜月中旬
 周防国於龍福寺書之


と1551年11月に書いたとある『大内義隆記』(『群書類従 巻第三九四 合戦部二六』(検校保己一集))に、

(ここ)二多々良ノ朝臣義隆卿ハ末世ノ道者トヤ申ケン(。)文武ニ達メ双ナク(、)慈悲勝レテ無類(略)仏神ヲ尊ミ玉ヒテハ世二聞エアリ

一分(豊前)ノ国二ハ宇佐ノ造営(、)筑前ノ国二ハ箱崎(、)安芸ノ国二ハ厳島(、)往古ノコ(ゴ)トク神領ヲ帰付シ玉へハ(バ)、神子社人是ヲ悦ヒ(ビ)アヘリ(略)仏閣ノ造立二ハ氷上山ノ鐘楼堂(、)乗福寺ノ八塔(、)竜福寺一宇(、)求聞寺堂(、)護摩堂(、)是皆新造ニシテ七ヶ国ノ間二ハ百余ケ所計(ばかり)ノ造立トソ(ゾ)聞コエケル

という記述がみられます。
義隆は儒学、仏学、神道、有職学、漢詩文、和歌、連歌、能など多方面にわたる文化を究め多数の寺社を保護し、「末世の道者」と呼ばれました。

隆元は、若き日の主君であり恩師でもある大内義隆に恩義と憧憬を抱いていたのでしょうか。



玄関
玄関の背後は花頭窓になっていて、純粋に玄関だけの建築です。
もちろんここにも、大内菱が!
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参考文献:
『山口市史 資料編 大内文化』(山口市 2010)「毛利隆元山口逗留日記」P210〜3
『大内義隆記』(『群書類従 巻第三九四 合戦部二六』(検校保己一集))
 ※国立国会図書館デジタルコレクションでインターネット公開しています。



【次回に続く】
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