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こどもと本ジョイントネット21・山口


〜すべての子どもに本との出会いを〜

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屋外展示「夢の詩」 ― 「朝の歌」「夢」「(秋の日を歩み疲れて)」 @ 中原中也記念館  [2020年03月16日(Mon)]
中原中也記念館では、4月いっぱい、今回(2019年5月〜2020年4月)のテーマ「夢の詩」

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にちなんだ中也の詩「朝の歌」「夢」「(秋の日を歩み疲れて)」が解説つきで屋外展示してあります。

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中庭には中也ゆかりのJR山口線をイメージした枕木を敷き詰めてあります。
中庭は入場料無料ですので、自由に鑑賞できます。


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  朝の歌

天井に 朱(あか)きいろいで
  戸の隙を 洩れ入る光、
鄙ひなびたる 軍楽の憶[おも]
  手にてなす なにごともなし。

小鳥らの うたはきこえず
  空は今日 はなだ色らし、
[う]んじてし 人のこころを
  諫[いさ]めする なにものもなし。

樹脂(じゆし)の香に 朝は悩まし
  うしなひし さまざまのゆめ、
森竝[もりなみ]は 風に鳴るかな

ひろごりて たひらかの空、
  土手づたひ きえてゆくかな
うつくしき さまざまの夢。


中也は「我が詩観」のなかで

 大正十五年五月、「朝の歌」を書く。七月頃小林に見せる。それが東京に来て詩を人に見せる最初。つまり「朝の歌」にてほゞ方針立つ。方針は立つたが、たつた十四行書くために、こんなに手数がかゝるのではとガッカリす。

と記しています。


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一夜[ひとよ] 鉄扉(かねど)の 隙[すき]より 見れば、
 海は轟[とどろ]き、浪[なみ]は 躍[おど]り、
私の 髪毛[かみげ]の なびくが まゝに、
 炎は 揺れた、炎は 消えた。

私は その燭(ひ)の 消[き]ゆるが 直前(まへ)に
 黒い 浪間に 小児と 母の、
白い 腕(かひな)の 踠[もが]けるを 見た。
 その きえぎえの 声さへ 聞いた。

一夜 鉄扉の 隙より 見れば、
 海は 轟き、浪は 躍り、
私の 髪毛の なびくが ままに、
 炎は 揺れた、炎は 消えた。



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  (秋の日を歩み疲れて)

秋の日を歩み疲れて
橋上を通りかかれば
秋の草 金にねむりて
草分ける 足音をみる

忍從[にんじゅう]の 君は默[もく]せし
われはまた 叫びもしたり
川果[かわはて]の 灰に光りて
感興[かんきょう]は 唾液に消さる

人の呼気[こき] われもすいつゝ
ひとみしり する子のまなこ
腰曲げて 走りゆきたり

台所暗き夕暮
新しき生木[なまき]の かおり
われはまた 夢のものうさ
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