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こどもと本ジョイントネット21・山口


〜すべての子どもに本との出会いを〜

子どもと本をむすぶ活動をしています


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和合亮一さんの詩の創作ワークショップ「中也の言葉、わたしの言葉」に参加しましたA言葉のスケッチ [2020年03月08日(Sun)]
【前回の続き】

和合さんは福島県の高校の国語の先生です。
私は、高校時代一番好きな教科は現国でしたわーい(嬉しい顔)

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「中也さんの言葉のスケッチをし、五感で中也さんの詩を味われたと思います。
 その時、心に浮かび上がってくるものがあったと思います。それが、詩をつくる練習になります。
 私自身もメモをして、集まった言葉を体に刻んでいます。そして振り返ります。
 ものを書く楽しみです。」

「第4回中原中也賞を受賞してから21年、毎年山口を訪れています。」

ちなみに下の写真は、第20回中原中也賞記念企画「中原中也賞の20年 ―受賞詩人による記念シンポジウム」での和合さん。佐々木幹郎さんの左隣に。
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「「書いて書いて、自分を作っていく」と井上光晴さんに言われました。
 井上光晴さんの講座へ20歳の頃参加した時のことです。本当のところを言うと、井上ひさしさんの講座だと思って参加しました。他の参加者は50歳位のいかにも・・・な人たちばかりで気後れしました。
 ですが、井上さんにほめってもらって、その気になり、詩人になりました。」

◎僕は井上光晴さんと出会って、詩を書き始めました。二十歳になったばかりで、きょとんとしている私に、先生はこうおっしゃいました。「いいか、書くんだ。書いて、書いて、自分を創造していくんだぞ」。
  2011年3月28日0:13

(『詩の礫』(徳間書店 2011.6)P.148)より)

「ものを書くことの方が心が深くつながっていきます。
 話をして分かりあえるとは違う分かりあえ方があります。」

 和合さんが大切にしているのは朝に生まれる言葉が持つ「無意識の力」。
「一日の終わりの頭の中は整理されていいます。でも目覚めた後に浮かぶ始まりの言葉は本当に自分が求めている言葉かもしれません。」

「現在、連載を12本抱えています。その殆どが新聞連載です。ですから、穴があけられません。
 10時に寝て、4時に起きる生活をしています。朝4時から6時15分までの時間、原稿用紙に向かいます。」

「集中する時間を自分に仕向けています。
 時間を区切ることでひらめきが生まれます。」

「15分間毎日思いつく言葉を書いてみてください。図式化してください。
 18分間が人間の集中できる時間だそうです。」

そこで、「言葉のスケッチ」「思いつく限り」言葉を書いていく作業です。これは、簡単。机上の『在りし日の歌』からタイトルを抜き出して、ワークシート★3に書いてみました。

含羞 むなしさ 夜更の雨 早春の風 月 青い瞳 夏の朝 冬の朝 三歳の記憶 六月の雨 春 春の日の歌 夏の夜 この小児 冬の日の記憶 秋の日 ・・・・・・

「このひらめいた言葉が、今この瞬間のあなたの心を映し出した鏡のようなものです。
 物を書くことは鏡で自分を見るようなものです。
 言葉の海に飛び込みましょう。」

「このひらめいた言葉にチェックを入れます。
 好きな言葉に波線と直線を引いてみましょう。」

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「その言葉が、無意識のうちに、あなたを語っている言葉、あなたの本当の言葉であるかもしれません。」


西東三鬼の俳句に 「水枕 〇〇〇 寒い海がある」いうのがあります。
 〇〇〇 の中に何が入ると思いますか?」

水枕ガバリと寒い海がある

「「水枕」と「寒い海」の二つの言葉がぶつかり合って、それぞれの意味をより深くしています。」

次に中也の『山羊の歌』より『春の日の夕暮』の朗読をしてくださいました。

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 春の日の夕暮

トタンがセンベイ食べて
春の日の夕暮は穏かです
アンダースローされた灰が蒼ざめて
春の日の夕暮は静かです

吁(ああ)! 案山子(かかし)はないか――あるまい
馬嘶(いなな)くか――嘶きもしまい
ただただ月の光のヌメランとするまゝに
従順なのは 春の日の夕暮か

ポトホトと野の中に伽藍(がらん)は紅く
荷馬車の車輪 油を失ひ
私が歴史的現在に物を云へば
嘲る嘲る 空と山とが

瓦が一枚 はぐれました
これから春の日の夕暮は
無言ながら 前進します
自(みづか)らの 静脈管の中へです


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「言葉と言葉がぶつかり合って新しい世界を作っています。」

 
【次回に続く】
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