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こどもと本ジョイントネット21・山口


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カタクリ @ 島根県鹿足郡吉賀町樋口 カタクリの里 [2025年04月12日(Sat)]
前回の続き

4月3日(木)、島根県鹿足郡吉賀町樋口「カタクリの里」(六日市カタクリ自生地)に行きましたぴかぴか(新しい)

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民家の裏山の東向きの斜面一面にカタクリの花が群生していました。

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草刈りなど、管理が十分にされないと自生地が消えてしまうそうなので、地域の皆様の尽力の賜物だと分かります。

カタクリはユリ科の多年生草本で、3月下旬から4月上旬に開花し、5月には地上から消えていきます。昔、片栗粉は、この根からとられていました。
比較的寒い地方に咲く花です。かつては全国各地で見られましたが、近年は次第に姿を消しています。
 ここ六日市町樋口に咲くカタクリは、長年にわたって早田宅武さんと、土地の方々の努力によって大切に守られてきました。このようなカタクリの見事な大群生地は、今や西日本では貴重な存在となっています。

(案内板より)

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カタクリは、早春に、発芽、開花、結実、種子散布をし、夏には地表には何も残さず、鱗茎(りんけい)(球根)で夏を越します。

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春だけ姿を見せることからスプリング・エフェメラル(spring ephemeral)(春のはかない命)と呼ばれる植物の一つです。

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種から発芽して、小さい葉が地表に見えるようになるまでに2年、花を咲かせるまでに7〜8年、花を咲かせるようになって7〜8年の寿命と言われています。

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花被片は6枚。

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10〜15 cmほどの花茎を伸ばし、直径4〜5 cmほどの薄紫から桃色の花を先端に一つ下を向いて咲かせます。

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白っぽい花もありました。

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カタクリは、虫の助けを借りて受粉を行う虫媒花(ちゅうばいか)です。

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花弁の中のつけ根にはW字形の模様があります。虫に蜜のありかを示すためで、この花弁の模様を「密標」といいます。

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晴天時は朝日を浴びると、花被片が開き

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背面で交差するほど極端に反り返り、

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夕暮れに閉じる運動を繰り返します。

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日差しがない曇りや雨の日には、花は開かないまま閉じているので、時折雨が降る日でしたが、ほとんどの花が開花しておりラッキーでした。

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雄蕊は長短3本ずつ6個あり、葯は暗紫色です。

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長い雄蕊の葯は短いものより外側にあり、先に成熟して裂開するそうです。

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雌蕊の花柱はわずかに3裂しています。

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花茎の下部に葉が通常2枚、若い株では1枚の葉がつき、葉柄を含めて長さ10〜12 cm、幅2.5〜6.5 cmほどの長楕円形で、葉身は質が柔らかく、迷彩柄のような暗紫色の模様があります。

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模様がない葉もありました。

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次回に続く
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