『六にんの男たち ― なぜ戦争をするのか?』『さがしています』 @ 山口の朗読屋さんによる「ブックトーク + 朗読会(本を語り、自分を語る)」(3)
[2024年06月22日(Sat)]
【前回の続き】
『六にんの男たち ― なぜ戦争をするのか?』
(デイビッド・マッキー/作 中村浩三/訳 偕成社 1975.9→改装1987.7)
平和を望みながらも、富への欲望のために戦争を繰り返す人間の姿をユーモアと皮肉をこめて戯画タッチの白黒のペン画で描いた絵本です。
作者は「ぞうのエルマー」シリーズで知られるイギリスの絵本作家 デビッド・マッキー(David McKee)(1935〜2022)で、他にも『せかいで いちばん つよい国』(なかがわちひろ/訳 光村教育図書 2005.4)など、戦争と平和がテーマの本があります。
原書のタイトルは『Six Men』 (North-South Books)です。

日本語版の初版は1975年9月に偕成社から発行されました。タイトルは『六にんの男たち』のみで、副題はありません。

確認はできていませんが、改装された1987年7月から副題の「なぜ戦争をするのか?」が付いたようです。
改装前とは、表紙の色と書体及び扉の書体が異なります。

紹介された塩谷信夫さんは、山口市立中央図書館で偶然、本著を手に取られたそうです。
塩谷さんによるブックトークはとても好評で、全文聴いてみたいという要望に応えて、6月23日(日)、山口市大殿地域交流センターで開催される「朗読会 + ブックトーク(本を語り、自分を語る)」において、全文を朗読されることになりました!
お楽しみに。

『さがしています』
(アーサー・ビナード/作 岡倉禎志/写真 童心社 2012.7)
(表紙写真:「鍵束」寄贈者・中村明夫 広島平和記念資料館所蔵)

アーサー・ビナードが、広島平和記念資料館を訪れると、展示してある「もの」が語りかけててくれることがありました。 そこで、自分は「通訳」となり、「もの」を「カタリベ」として絵本を作ろうと思いついたそうです。
絵本の主人公である「カタリベ」は、資料館に収蔵されている約2万1千点から持ち主のわかる「もの」14点を選びました。
「カタリベ」の「証言台」は広島倉橋島の石。 熊野町の石工 京面龍さんが、国会議事堂に使われていることから「議院石」といい、ほんのり桜色していることから「桜御影」ともいう石を切り出し、「証言台」として加工しました。
写真を撮ったのは写真家の岡倉禎志さん。「カタリベ」の豊かな表情を出すため、何枚も写真を撮りました。
岡村久美子さんは、「カタリベ」の中から、会社員の藤澤節子さんの手縫いの「ワンピース」を選び、紫色が好きだったおかあさんのことを交えて、紹介されました。

アーサー・ビナードさんは、8月11日(日)、小郡地域交流センターで開催される「アーサー・ビナードを迎えて朗読 + 落語 + 歌の会」に来られます!
お楽しみに。

【次回に続く】
『六にんの男たち ― なぜ戦争をするのか?』
(デイビッド・マッキー/作 中村浩三/訳 偕成社 1975.9→改装1987.7)
平和を望みながらも、富への欲望のために戦争を繰り返す人間の姿をユーモアと皮肉をこめて戯画タッチの白黒のペン画で描いた絵本です。
作者は「ぞうのエルマー」シリーズで知られるイギリスの絵本作家 デビッド・マッキー(David McKee)(1935〜2022)で、他にも『せかいで いちばん つよい国』(なかがわちひろ/訳 光村教育図書 2005.4)など、戦争と平和がテーマの本があります。
原書のタイトルは『Six Men』 (North-South Books)です。

日本語版の初版は1975年9月に偕成社から発行されました。タイトルは『六にんの男たち』のみで、副題はありません。

確認はできていませんが、改装された1987年7月から副題の「なぜ戦争をするのか?」が付いたようです。
改装前とは、表紙の色と書体及び扉の書体が異なります。

紹介された塩谷信夫さんは、山口市立中央図書館で偶然、本著を手に取られたそうです。
塩谷さんによるブックトークはとても好評で、全文聴いてみたいという要望に応えて、6月23日(日)、山口市大殿地域交流センターで開催される「朗読会 + ブックトーク(本を語り、自分を語る)」において、全文を朗読されることになりました!
お楽しみに。

『さがしています』
(アーサー・ビナード/作 岡倉禎志/写真 童心社 2012.7)
(表紙写真:「鍵束」寄贈者・中村明夫 広島平和記念資料館所蔵)

アーサー・ビナードが、広島平和記念資料館を訪れると、展示してある「もの」が語りかけててくれることがありました。 そこで、自分は「通訳」となり、「もの」を「カタリベ」として絵本を作ろうと思いついたそうです。
絵本の主人公である「カタリベ」は、資料館に収蔵されている約2万1千点から持ち主のわかる「もの」14点を選びました。
「カタリベ」の「証言台」は広島倉橋島の石。 熊野町の石工 京面龍さんが、国会議事堂に使われていることから「議院石」といい、ほんのり桜色していることから「桜御影」ともいう石を切り出し、「証言台」として加工しました。
写真を撮ったのは写真家の岡倉禎志さん。「カタリベ」の豊かな表情を出すため、何枚も写真を撮りました。
岡村久美子さんは、「カタリベ」の中から、会社員の藤澤節子さんの手縫いの「ワンピース」を選び、紫色が好きだったおかあさんのことを交えて、紹介されました。
アーサー・ビナードさんは、8月11日(日)、小郡地域交流センターで開催される「アーサー・ビナードを迎えて朗読 + 落語 + 歌の会」に来られます!
お楽しみに。

【次回に続く】
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