平野神社の桜花祭に行きました(8)神幸列 11番〜21番
[2024年05月06日(Mon)]
【前回の続き】
11番 幼き稚児の列
幡:「稚児列」
保護者の方に手を引かれたお稚児さん達は、桜の枝を持っています。
12番 大吹流(おおふきながし)

13番 織姫
幡:「織姫列」
天平の織姫ということで、天平年間(729〜749年)の衣装を再現しています。
頭には桜の挿頭花(かんざし)を挿し、手には糸巻を持っています。
14番 流鏑馬 武者、的持
幡:「鏑馬列」
流鏑馬の列です。
的を持った童子と、綾藺笠(あやいがさ)を被り、射籠手(いごて)を左腕に付け、腰に行縢(むかばき)を付けた狩装束の武士です。

15番 御神紋の御旗
16番 平野神社の御旗

17番 氏子総代・崇敬者 供奉の者
一文字笠に裃姿です。

18番 奏楽の者(そうがくのもの)
雅楽楽器の笙(しょう)、篳篥(ひちりき)、笛[龍笛(りゅうてき)・高麗笛(こまぶえ)・神楽笛(かぐらぶえ)のいずれか]を奏でながら楽人が進みます。

19番 御鳳輦 神の御影(ごほうれん かみのみかげ)
「輦」という字は、「二人の人夫が並んで引く車」を表しています。「鳳輦」という熟語は、「鳳凰の飾りのある二人の人夫が並んで引く車」ということになります。「屋根に鳳凰の飾りのある天子の車」で、天皇の正式な乗り物を意味するほか、現代では神社の祭りなどに使われる、鳳凰の飾りがある神輿を意味しています。

▲『神職宝鑑』上編(半井真澄/編 碧梧書院 明32.3)
国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/815581/1/63
鳳輦には本殿神事により祭神の御霊(みたま)が遷されています。
山車を引くの人達は引立烏帽子を被っていて、桜の花を挿しています。
20番 御鳳輦供奉 平野神社宮司
21番 元伝奏家 西洞院時慶卿並に供の者
幡:「参議西洞院時慶卿」
江戸期には平氏嫡流の公卿(くぎょう)、西洞院家(にしのとういんけ)が天皇に取次言上する役である伝奏家を勤めました。
西洞院時慶(にしのとういん・ときよし) (1552〜1640)は、慶長年間(1596〜1615年)に後陽成天皇(1571〜1617)(在位:1586〜1611)の勅許を得て、荒廃していた平野神社を再建しました。1625(寛永2)年に南殿、1632(同9)年に北殿が建立されました。
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▲『肖像集 10』「西洞院時慶・千宗旦」(栗原信充/画)写(江戸後期)
国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1287884
お二人が供奉車(ぐぶしゃ)に乗っています。「供奉車」とは随伴員が乗る車のことです。
ナンバープレートにはご神紋を印した紙が貼ってあります。
車の後ろには、お供の方が歩いています。
右フロントガラスに 「御鳳輦供奉」(ごほうれんぐぶ)と貼ってあります。「鳳輦供奉」とは、天皇や皇居の警備の役割などを果たすことで、ここでは、鳳輦に随伴し、警備するということでしょう。
後部座席右側の席には、神職の方が座っています。
左フロントガラスには「西洞院時慶卿列」と貼ってあり、こちらが西洞院時慶です。
立烏帽子(たてえぼし)を被っています。

【次回に続く】
11番 幼き稚児の列
幡:「稚児列」
保護者の方に手を引かれたお稚児さん達は、桜の枝を持っています。
12番 大吹流(おおふきながし)
13番 織姫
幡:「織姫列」
天平の織姫ということで、天平年間(729〜749年)の衣装を再現しています。
頭には桜の挿頭花(かんざし)を挿し、手には糸巻を持っています。
14番 流鏑馬 武者、的持
幡:「鏑馬列」
流鏑馬の列です。
的を持った童子と、綾藺笠(あやいがさ)を被り、射籠手(いごて)を左腕に付け、腰に行縢(むかばき)を付けた狩装束の武士です。
15番 御神紋の御旗
16番 平野神社の御旗
17番 氏子総代・崇敬者 供奉の者
一文字笠に裃姿です。
18番 奏楽の者(そうがくのもの)
雅楽楽器の笙(しょう)、篳篥(ひちりき)、笛[龍笛(りゅうてき)・高麗笛(こまぶえ)・神楽笛(かぐらぶえ)のいずれか]を奏でながら楽人が進みます。
19番 御鳳輦 神の御影(ごほうれん かみのみかげ)
「輦」という字は、「二人の人夫が並んで引く車」を表しています。「鳳輦」という熟語は、「鳳凰の飾りのある二人の人夫が並んで引く車」ということになります。「屋根に鳳凰の飾りのある天子の車」で、天皇の正式な乗り物を意味するほか、現代では神社の祭りなどに使われる、鳳凰の飾りがある神輿を意味しています。
▲『神職宝鑑』上編(半井真澄/編 碧梧書院 明32.3)
国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/815581/1/63
鳳輦には本殿神事により祭神の御霊(みたま)が遷されています。
山車を引くの人達は引立烏帽子を被っていて、桜の花を挿しています。
20番 御鳳輦供奉 平野神社宮司
21番 元伝奏家 西洞院時慶卿並に供の者
幡:「参議西洞院時慶卿」
江戸期には平氏嫡流の公卿(くぎょう)、西洞院家(にしのとういんけ)が天皇に取次言上する役である伝奏家を勤めました。
西洞院時慶(にしのとういん・ときよし) (1552〜1640)は、慶長年間(1596〜1615年)に後陽成天皇(1571〜1617)(在位:1586〜1611)の勅許を得て、荒廃していた平野神社を再建しました。1625(寛永2)年に南殿、1632(同9)年に北殿が建立されました。
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▲『肖像集 10』「西洞院時慶・千宗旦」(栗原信充/画)写(江戸後期)
国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1287884
お二人が供奉車(ぐぶしゃ)に乗っています。「供奉車」とは随伴員が乗る車のことです。
ナンバープレートにはご神紋を印した紙が貼ってあります。
車の後ろには、お供の方が歩いています。
右フロントガラスに 「御鳳輦供奉」(ごほうれんぐぶ)と貼ってあります。「鳳輦供奉」とは、天皇や皇居の警備の役割などを果たすことで、ここでは、鳳輦に随伴し、警備するということでしょう。
後部座席右側の席には、神職の方が座っています。
左フロントガラスには「西洞院時慶卿列」と貼ってあり、こちらが西洞院時慶です。
立烏帽子(たてえぼし)を被っています。
【次回に続く】
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西洞院時慶でしょうか?お教えいただけましたらお願いいたします