未来に託すものがたり〜いぬいとみこさんからのことづて〜 @ 柳井市ゆかりの児童文学作家「いぬいとみこ生誕100年記念イベント」
[2024年02月13日(Tue)]
2月24日(土)、アクティブやないで、柳井市ゆかりの児童文学作家 いぬいとみこ生誕100年記念イベント「未来に託すものがたり〜いぬいとみこさんからのことづて〜」が開催されます
旧柳井商高跡地に建つ開館前のみどりが丘図書館が開放されます

日 時
2024年2月24日(土)13:30〜16:00 開場:13:00
場 所
アクティブやない
〒742-0021 柳井市柳井3718-16
0820-24-0081
JR柳井駅より徒歩10分
駐車場 バタフライアリーナ(柳井市体育館)改修工事のため「アクティブやない正面の駐車場」は利用不可
「アクティブやないの北側の駐車場」or柳井市文化福祉会館北側の「翠が丘防災公園駐車場」を利用
講 師
村中李衣(児童文学作家)
内 容
記念式典 13:30〜
記念講演 14:20〜16:00
「未来に託すものがたり」
〜いぬいとみこさんからのことづて〜
入場料
無料
申 込
不要
問 合
0820-22-3583(桑原)
主 催
いぬいとみこの会
後 援
柳井市・柳井市教育委員会
村中李衣
山陽小野田市出身。児童文学作家。2024年4月までノートルダム清心女子大学児童学科教授。
1981年筑波大学人間学類卒業後、日本女子大学大学院で安藤美紀夫に師事し、児童文学を学ぶ。83年同修士課程修了後、創作活動に専念。0歳から100歳までのあらゆる人とあらゆる場所で、絵本の読みあいを続けている。
1984年 『かむさはむにだ』(高田三郎/絵 偕成社 1983)で第17回日本児童文学者協会新人賞、 1985年 『小さいベッド』(かみやしん/絵 偕成社 1984)で第32回サンケイ児童出版文化賞、1990年 『おねいちゃん』(中村悦子/絵 理論社 1989)で第28回野間児童文芸賞、 2013年 『チャーシューの月』(佐藤真紀子/絵 小峰書店 2012.12)で第53回日本児童文学者協会賞、 2017年 「長期入院児のための絵本の読みあい」で第1回日本絵本研究賞、 2020年 『あららのはたけ』(石川えりこ/絵 偕成社 2019)で第35回坪田譲治文学賞受賞。
山陽小野田市立中央図書館で行われている「ぬいぐるみの図書館おとまり会」にヒントを得た物語『よるのとしょかん だいぼうけん』(北村裕花/絵 BL出版 2015)、『こくん』(石川えりこ/絵 童心社 2019)、『はじめよう! ブックコミュニケーション』(村中李衣・伊木洋/著 金子書房 2019.11)、『女性受刑者とわが子をつなぐ絵本の読みあい』 (村中李衣/編著 中島学/著 かもがわ出版 2021.6)など著作多数。
児童文学の巨星 いぬいとみこ
1924年(大正13)年3月〜2002(平成14)年。本名は乾 富子、児童文学作家。
子ども時代からグリム童話などを愛読する。
1941(昭和16)年 日本女子大学校国文学部の42回生として入学し、一年次のみ在籍。この頃、宮沢賢治の諸作品にふれ、児童文学を志す。中退し、平安女学院専攻部保育科に転学。保母資格を取得して 1944(昭和19)年 卒業。自らの母園である東京大森のめぐみ幼稚園と京都の同心幼稚園に勤務。
父親が富士紡・柳井化学工業工場長となったため、1944(昭和19)年から1947(昭和22)年まで3年間柳井に居住し、柳井幼稚園、柳井高等女学校併設の戦時保育所「ほまれ園」、日本キリスト教団柳井教会附属柳美幼稚園の保母となる。
柳井に居住の1946、7(昭和21、2)年頃から創作を本格的に始め、児童文学雑誌『子どもの村』(新世界社)『童話』(日本童話会/編 雁書房)などに投稿。
1950(昭和25)年 日本児童文学者協会新人会員になり、同時に佐藤さとる、長崎源之助、神戸淳吉らと同人誌『豆の木』を創刊する。
1950年 岩波書店に入社し石井桃子の助手として岩波少年文庫の編集に携り、「岩波子どもの本」「岩波おはなしの本」などの外国児童文学のシリーズの編集を担当し、以来20年間岩波書店の編集者として勤務しながら創作を続け、1970(昭和45)年 岩波書店を退社し、執筆に専念する。
1965(昭和40)年4月 練馬区内の清和幼稚園に家庭文庫“ムーシカ文庫”を開く。その後、1969年4月〜1976年12月東京相互銀行、1977年1月〜1988年3月オオカミ原っぱのおうちと移転し、約23年間にわたり子どもたちとの交流を重ねた。没後の2004年 文庫卒業生らによって『ムーシカ文庫の伝言板〜いぬいとみこ文庫活動の記録〜』(ムーシカ文庫の仲間たち/編 てらいんく 2004.3)がまとめられた。
1954年『ツグミ』(同人誌『麦』3号に発表)で児童文学者協会新人賞、1957年 『ながいながいペンギンの話』(横田昭次/絵 宝文館 1957.3)(初出は同人誌『麦』)で第11回毎日出版文化賞、1961年 『木かげの家の小人たち』(吉井忠/絵 中央公論社 1959)で第1回国際アンデルセン賞国内賞、1964年 『北極のムーシカミーシカ』(日本の創作童話)(久米宏一/絵 理論社 1961)で第5回国際アンデルセン賞佳作賞、1965年 『うみねこの空』(Junior Library)(はまなすの会/版画 理論社 1965)で第3回野間児童文芸賞、1982年 『雪の夜の幻想』(つかさおさむ/画 童心社 1981.11)で第29回産経児童出版文化賞、1983年 『山んば見習いのむすめ』(ひらやまえいぞう/絵 福音館書店 1982.6)で第13回赤い鳥文学賞、第30回産経児童出版文化賞、1987年 『光の消えた日』(長新太/絵 岩波書店 1978)『白鳥のふたごものがたり』(いせひでこ/絵 理論社 1986)の業績で山本有三記念路傍の石文学賞、第34回産経児童出版文化賞受賞。
小中学校の教科書にも登場した「川とノリオ」では、柳井川や宝来橋などを描き、「光の消えた日」には、「ほまれ保育園」「光台寺」などがでてき、1945年8月6日の「閃光」、14日の光海軍工廠の空襲で多くの尊い命が失われたことを書いている。こうした縁もあって、1996年3月、いぬいとみこ文庫発起人会(堀江晋代表)よりいぬいの本50冊と岩波世界児童文学集全30冊の合計80冊が柳井図書館に寄贈され、「いぬいとみこ記念文庫」が開設された。
2001(平成13)年「光の消えた日」の舞台となった戦時保育園・ほまれ園のあった柳井市尾ノ上に記念碑が建てられた。また、勤務していた幼稚園跡地3箇所に「光の消えた日」文学碑が建ち、小説の中の一節が刻まれている。
みどりが丘図書館の開放
日時 イベント当日、講演会開始前の11:00〜13:00
旧柳井商業高等学校跡地に建ち、2024年7月(夏休み前)の開館を予定
「本のない図書館」を見ることができる貴重な機会
みどりが丘図書館の開館に伴い、柳井図書館は3月24日(日)で閉館
注意事項
図書館周辺は工事中のため、車両乗り入れは不可
文化福祉会館北側の翠が丘防災運動公園駐車場を利用
館内は開館準備の都合上、土足厳禁としているため上履き(スリッパ)を持参のこと

旧柳井商高跡地に建つ開館前のみどりが丘図書館が開放されます







〒742-0021 柳井市柳井3718-16

JR柳井駅より徒歩10分
駐車場 バタフライアリーナ(柳井市体育館)改修工事のため「アクティブやない正面の駐車場」は利用不可
「アクティブやないの北側の駐車場」or柳井市文化福祉会館北側の「翠が丘防災公園駐車場」を利用




記念式典 13:30〜
記念講演 14:20〜16:00
「未来に託すものがたり」
〜いぬいとみこさんからのことづて〜












山陽小野田市出身。児童文学作家。2024年4月までノートルダム清心女子大学児童学科教授。
1981年筑波大学人間学類卒業後、日本女子大学大学院で安藤美紀夫に師事し、児童文学を学ぶ。83年同修士課程修了後、創作活動に専念。0歳から100歳までのあらゆる人とあらゆる場所で、絵本の読みあいを続けている。
1984年 『かむさはむにだ』(高田三郎/絵 偕成社 1983)で第17回日本児童文学者協会新人賞、 1985年 『小さいベッド』(かみやしん/絵 偕成社 1984)で第32回サンケイ児童出版文化賞、1990年 『おねいちゃん』(中村悦子/絵 理論社 1989)で第28回野間児童文芸賞、 2013年 『チャーシューの月』(佐藤真紀子/絵 小峰書店 2012.12)で第53回日本児童文学者協会賞、 2017年 「長期入院児のための絵本の読みあい」で第1回日本絵本研究賞、 2020年 『あららのはたけ』(石川えりこ/絵 偕成社 2019)で第35回坪田譲治文学賞受賞。
山陽小野田市立中央図書館で行われている「ぬいぐるみの図書館おとまり会」にヒントを得た物語『よるのとしょかん だいぼうけん』(北村裕花/絵 BL出版 2015)、『こくん』(石川えりこ/絵 童心社 2019)、『はじめよう! ブックコミュニケーション』(村中李衣・伊木洋/著 金子書房 2019.11)、『女性受刑者とわが子をつなぐ絵本の読みあい』 (村中李衣/編著 中島学/著 かもがわ出版 2021.6)など著作多数。


1924年(大正13)年3月〜2002(平成14)年。本名は乾 富子、児童文学作家。
子ども時代からグリム童話などを愛読する。
1941(昭和16)年 日本女子大学校国文学部の42回生として入学し、一年次のみ在籍。この頃、宮沢賢治の諸作品にふれ、児童文学を志す。中退し、平安女学院専攻部保育科に転学。保母資格を取得して 1944(昭和19)年 卒業。自らの母園である東京大森のめぐみ幼稚園と京都の同心幼稚園に勤務。
父親が富士紡・柳井化学工業工場長となったため、1944(昭和19)年から1947(昭和22)年まで3年間柳井に居住し、柳井幼稚園、柳井高等女学校併設の戦時保育所「ほまれ園」、日本キリスト教団柳井教会附属柳美幼稚園の保母となる。
柳井に居住の1946、7(昭和21、2)年頃から創作を本格的に始め、児童文学雑誌『子どもの村』(新世界社)『童話』(日本童話会/編 雁書房)などに投稿。
1950(昭和25)年 日本児童文学者協会新人会員になり、同時に佐藤さとる、長崎源之助、神戸淳吉らと同人誌『豆の木』を創刊する。
1950年 岩波書店に入社し石井桃子の助手として岩波少年文庫の編集に携り、「岩波子どもの本」「岩波おはなしの本」などの外国児童文学のシリーズの編集を担当し、以来20年間岩波書店の編集者として勤務しながら創作を続け、1970(昭和45)年 岩波書店を退社し、執筆に専念する。
1965(昭和40)年4月 練馬区内の清和幼稚園に家庭文庫“ムーシカ文庫”を開く。その後、1969年4月〜1976年12月東京相互銀行、1977年1月〜1988年3月オオカミ原っぱのおうちと移転し、約23年間にわたり子どもたちとの交流を重ねた。没後の2004年 文庫卒業生らによって『ムーシカ文庫の伝言板〜いぬいとみこ文庫活動の記録〜』(ムーシカ文庫の仲間たち/編 てらいんく 2004.3)がまとめられた。
1954年『ツグミ』(同人誌『麦』3号に発表)で児童文学者協会新人賞、1957年 『ながいながいペンギンの話』(横田昭次/絵 宝文館 1957.3)(初出は同人誌『麦』)で第11回毎日出版文化賞、1961年 『木かげの家の小人たち』(吉井忠/絵 中央公論社 1959)で第1回国際アンデルセン賞国内賞、1964年 『北極のムーシカミーシカ』(日本の創作童話)(久米宏一/絵 理論社 1961)で第5回国際アンデルセン賞佳作賞、1965年 『うみねこの空』(Junior Library)(はまなすの会/版画 理論社 1965)で第3回野間児童文芸賞、1982年 『雪の夜の幻想』(つかさおさむ/画 童心社 1981.11)で第29回産経児童出版文化賞、1983年 『山んば見習いのむすめ』(ひらやまえいぞう/絵 福音館書店 1982.6)で第13回赤い鳥文学賞、第30回産経児童出版文化賞、1987年 『光の消えた日』(長新太/絵 岩波書店 1978)『白鳥のふたごものがたり』(いせひでこ/絵 理論社 1986)の業績で山本有三記念路傍の石文学賞、第34回産経児童出版文化賞受賞。
小中学校の教科書にも登場した「川とノリオ」では、柳井川や宝来橋などを描き、「光の消えた日」には、「ほまれ保育園」「光台寺」などがでてき、1945年8月6日の「閃光」、14日の光海軍工廠の空襲で多くの尊い命が失われたことを書いている。こうした縁もあって、1996年3月、いぬいとみこ文庫発起人会(堀江晋代表)よりいぬいの本50冊と岩波世界児童文学集全30冊の合計80冊が柳井図書館に寄贈され、「いぬいとみこ記念文庫」が開設された。
2001(平成13)年「光の消えた日」の舞台となった戦時保育園・ほまれ園のあった柳井市尾ノ上に記念碑が建てられた。また、勤務していた幼稚園跡地3箇所に「光の消えた日」文学碑が建ち、小説の中の一節が刻まれている。
みどりが丘図書館の開放



「本のない図書館」を見ることができる貴重な機会
みどりが丘図書館の開館に伴い、柳井図書館は3月24日(日)で閉館

図書館周辺は工事中のため、車両乗り入れは不可
文化福祉会館北側の翠が丘防災運動公園駐車場を利用
館内は開館準備の都合上、土足厳禁としているため上履き(スリッパ)を持参のこと
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