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こどもと本ジョイントネット21・山口


〜すべての子どもに本との出会いを〜

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金子みすゞ『キネマの街』朗読会 @ 山口の朗読屋さん [2023年10月10日(Tue)]
10月28日(土)、大殿地域交流センターでの山口の朗読屋さんによる金子みすゞ『キネマの街』朗読会が開催されますぴかぴか(新しい)
リレー朗読参加者も募集していますぴかぴか(新しい)(要電話予約)

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るんるん日時るんるん 2023年10月28日(土)14:00〜16:00
るんるん場所るんるん 大殿地域交流センター 1階 講堂
      山口市大殿大路120-4  電話 083-924-5592
るんるんテキストるんるん 『金子みすゞ キネマの街』
るんるん招待講師るんるん 福田百合子(中原中也記念館名誉館長)
るんるんゲストるんるん トワイライトフォー(軽音楽グループ)
るんるん落語ゲストるんるん 江島屋櫂(山口大学落語研究会会員)

るんるん内容るんるん
 かわいい『金子みすゞ キネマの街』リレー朗読

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 かわいい福田百合子先生のお話
   金子みすゞ等の紹介
   解説・コメント

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福田百合子先生(2023年8月11日(金)「アーサー・ビナードと共に朗読会+歌」)

 かわいいトワイライトフォーさんによる演奏

キャプチャ.PNG
トワイライトフォーの皆さん(2022年7月2日(土)「ウクライナ民話」朗読会)

 かわいい江島屋櫂さんによる落語

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▲江島屋櫂さん

るんるん参加費るんるん 無料(要事前電話予約)
るんるん問合・申込・主催るんるん 山口の朗読屋さん(代表 林伸一)     
  phone to 090-6415-8203  fax to 083-920-3459  
  mail to hayashix@yamaguchi-u.ac.jp
  〒753-0815 山口市維新公園1-12-5
るんるん後援るんるん 山口市、Goppoええぞなクラブ
るんるん公益財団法人 山口市文化振興財団助成事業



『金子みすゞ キネマの街』
(金子みすゞ/童謡 矢崎節夫/選 深沢邦朗/絵 JULA出版局 2001.7)
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【収録詩】
「ビラまき自動車」
「魚売りの小母さんに」
「行軍将棊」
「花屋の爺さん」
「日曜の朝」
「金平糖の夢」
「山の子浜の子」
「はつ秋」
「なまけ時計」
「大将」
「月と泥棒」
「曲馬の小屋」
「寒のあめ」
「かるた」
「キネマの街」
 


新月やや欠け月半月三日月満月新月やや欠け月半月三日月満月新月やや欠け月半月三日月満月

金子みすゞ(1903〜1930)は、全作品512編が所収された「美しい町」「空のかあさま」「さみしい王女」と名付けた3冊の手帳を遺しています。
『キネマの街』に収録されている15編の詩のうち、「金子みすゞ『キネマの街』赤れんが朗読会」(2022年7月23日(土) C・S赤れんが)での山口の朗読屋さんのメンバーの写真とともに、いくつか紹介しましょう。


  ビラまき自動車

ビラ撒き自動車やつて來た、
ちやんちやか樂隊のせて來た。

ビラを拾はう、赤いビラ、
もつと拾はう、黄のビラ、

ビラ撒き自動車やつて來た。
ビラ撒き自動車、ついてゆこ。

町をはなれりや、降るビラは、
野原へ散つてげんげ草、
畠へおちて、菜の花に。

春のくるまだ、ついてゆこ。


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  行軍將棊(かうぐんしやうぎ)

行軍將棊の騎兵さん、
敵のとりこになりました。

とりこになつた騎兵さん、
お掌(てゝ )の陣をぬけようと、
あまりあせつて落つこちた。

わあい、わあい、大へんぢや、
助けておくれよ、燒け死ぬる。

たまげて小蠅がのぞいたら、
火のない火鉢のまん中で
騎兵いとしや、灰だらけ

 
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  花屋の爺さん

花屋の爺さん
花賣りに、
お花は町でみな賣れた。

花屋の爺さん
さびしいな、
育てたお花がみな賣れた。

花屋の爺さん
日が暮れりや、
ぽつつり一人で小舍のなか。

花屋の爺さん
夢にみる、
賣つたお花のしやはせを。


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  金平糖(こんぺいたう)の夢

金平糖は
夢みてた。

春の田舍の
お菓子屋の
硝子のびんで
夢みてた。

硝子の舟で
海越えて
海のあなたの
大ぞらの
お星になつた
夢みてた。


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  山の子濱の子

町を見て來た山の子よ、
町には何がありました。

日ぐれの辻の人ごみに、
踏まれもせずにぽつちりと、
森の一軒屋の灯(ひ)のやうに、
茱萸(ぐみ)がこぼれて居りました。

町を見て來た濱の子よ、
町には何がありました。

電車どほりの水たまり、
底のきれいな青空に、
さみしい晝の星のように、
(うろこ)がうかんで居りました。


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  はつ秋
 
白いいかめしい日曜の銀行に、
ころ、ころ、ころ、とこほろぎが鳴き、
 
白いやうにうすい朝の空を、
すらすらと蜻蛉(とんばう)が飛ぶ。
 
  (秋は今朝、
  港に着いた。)
 
白い巨きな日曜の銀行に、
(ひ)はかつきりと影をつくり、
 
白い絲のついた蝉は電線にからまつて、
うすい翅(はね)をふるはせてゐる。


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※参考 みすゞには「はつ秋」と題する詩がもう一つあります。

  はつ秋

凉しい夕風ふいて來た。
 
田舍にゐればいまごろは、
海の夕やけ、遠くみて、
黒牛ひいてかへるころ、
 
水色お空をなきながら、
千羽がらすもかへるころ。
 
畠の茄子は刈られたか、
稻のお花も咲くころか。
 
さびしい、さびしい、この町よ、
家と、ほこりと、空ばかり。



  曲馬の小屋

樂隊の音にうかうかと、
小屋のまへまで來は來たが、

(あかり)がちらちら、御飯どき、
母さんお家で待つてゐよう。

テントの隙にちらと見た、
弟に似たような曲馬の子、
なぜか戀しい、なつかしい。

町の子供はいそいそと、
母さんに連れられて、はいつてく。

柵にすがつてしみじみと、
母さんおもへど、かへられぬ。


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  キネマの街

あをいキネマの
月が出て
キネマの街に
なりました。

屋根に
黒猫
居やせぬか。

こはい
マドロス
來やせぬか。

キネマがへりに
月が出て
見知らぬ街に
なりました。


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